豊島区は7月11日から25日まで、東京都が主催する「時差Biz」の実施期間にあわせて時差勤務の試行を実施する。
時差勤務を導入することで、自己啓発や地域貢献等、職員の人生をより豊かにし、いきいきと働き続けられるような活動を支援していく。また、職員がこれらの活動を通じて得た知識や経験を施策に反映させることで、さらに質の高いサービスを区民に提供していくことを期待している。
区の本来の勤務時間は、午前8時30分から午後5時15分。時差勤務で従来の行政サービスの低下を招かない範囲で、これに加えて4種類の時差勤務を選択できる。
具体的には、始業時間が午前7時30分から9時30分までの30分刻みで選択でき、終業時間は午後4時15分から6時15分となる。最も早い勤務と遅い勤務の始業時間の差は2時間だ。
本区では、昨年5月に管理職で構成する「ワークスタイル検討PT」を設置、同7月には、係長や主任主事を中心とした職員で構成する「ワークスタイル・ワークショップ」を設置して、業務改善、仕事の進め方、制度の見直しなど、ワークスタイルを変革するための検討を進めてきた。育児・介護を行う職員に対しては、「としまイクボス宣言」や「育児又は介護を行う職員の早出遅出勤務制度」新設などに取組んできたが、交替制等勤務職場を除く全職員を対象とした勤務時間の変更は本区では初めて。対象者は全職員約2,000人のうち約1,400人で試行実施希望者は約200人。
区の澤田健人事課長は「今回の試行を十分に検証し、23区初となる本格実施につなげていきたい。」と語っている。