令和 7年予特 文化・産業・子ども・教育費  3月10日夫馬議員

若者の居場所事業・ぴこカフェ

○ふまミチ委員  ふまミチでございます。公明党は島村委員が1人で連日奮闘されておりますので、藤澤委員長、次、副委員長にお許しをいただき、発言をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

予算委員会2日目で、若者の居場所事業について少し質疑がありましたが、私からは本来の質疑の場である本日、若者の居場所についてお尋ねをいたします。

公明党は、今まで子どもや若者の支援として、子ども・若者総合相談窓口の設置や民間団体による若年女性の出張相談の開設、また子ども・若者応援基金の創設などの提案を行ってまいりました。子ども家庭部の部局予算編成方針の現状に、自宅に居場所を見いだせない子どもや若者が増加しており、安心して過ごせる居場所の必要性が高まっているというふうに言及がされております。区内には、若者の居場所が多々ありますが、区が委託している団体の利用者数をお聞かせください。

○小椋子ども若者課長  区のほうでは、若者の居場所の事業として、3つの団体のほうに委託のほうをしております。委託をしているところの実績につきましては、令和6年度が、年度途中までになりますけれども、ぴこカフェのほうが12月までで162人、だちゃカフェのほうが1月までで126人、CCCのほうが1月までで1,587人といった利用となっております。

○ふまミチ委員  決算委員会でもお伺いしていたので、令和3年度、4年度、5年度の数は分かっておりますけれども、今回、まだ12月とか1月までということで、その数字よりは少ないけれども、でも大抵上回るのではないかというふうに私も考えております。皆様からも、たくさんの方が利用していただいているんだなというふうにも考えているところでございます。

そして、この居場所について、どのような若者の方が御利用になっているか、分かれば教えていただけますか。

○小椋子ども若者課長  それぞれの団体によってその利用者の方等違うのかなとは思うんですけれども、やはり家族関係のところでちょっとうまくいってない方ですとか、中には御家族等からの暴力があって、そちらから逃げていらっしゃる方、また食事を作られなくってというようなことで、空腹でお困りの方であったりとか、あと、中には望まない妊娠をされたというような方、それ以外にやはり学校ですとかお仕事をされている方では、職場のほうでも周囲の方となじめずに、行き場所がないというんでしょうか。なかなか居場所がないというような、そういった方の利用があるというふうに聞いております。

○ふまミチ委員  本当に困難を抱えた方がたくさん利用されているのかなというふうに思いますし、やはり場所が皆様にとっては居心地がいいのかなというふうには思います。

先ほども利用者数教えていただきましたぴこカフェ、だちゃカフェ、CCCの事業などがございますけれども、本当に今豊島区内に居場所を提供してくださっているわけでございます。

この居場所設置に3C補助金が使われていたと思います。最大3か年の補助期間が今年度で終了予定だと思いますが、この終了する3C事業の新年度の活動予定をお聞かせ願えますか。

○小椋子ども若者課長  こちら3C補助金のほうがなくなりますので、区としての委託事業としてはないんですけれども、それぞれの団体のほうで今後継続して活動する予定というふうに聞いております。

まず、CCCのほうにつきましては、当初委託、当初は区内3拠点であったものが現在区内7拠点になりまして、また全国的にも50拠点ほどになって、今後も縮小することなく継続する予定と聞いております。

また、だちゃカフェにつきましては、現在週2回実施をしておりますけれども、4月以降は、若干少なくはなるんですが、週1回のペースで実施する予定というふうに聞いております。

また、ぴこカフェにつきましては、現在連携を取りながら、来年度も継続して実施するための実施場所のほうを探しておりまして、場所が決まり次第、利用者のほうにも周知をして、継続して活動していただくといった予定となっております。

○ふまミチ委員  CCCさんは、縮小することなく、また拡大をするということで、継続ができるということが分かりまして、また、だちゃカフェさんは週2回から1回、ぴこカフェさんは実施場所を探すということから始めなくてはいけないということで、厳しい現状なのかなというふうに思います。補助金がなくなりますと、やっぱり活動量も減って、また事業も縮小になってしまうのかなということも今分かったところでございます。

決算委員会で、私のほうからも、若者の居場所が一時でも休止がないようにということで、7年度も事業の継続を要望させていただきました。今回、この質問をつくるに当たり、議事録を確認させていただいたところ、区側からは、新たな若者支援というようなことも視野に入れながら事業のほうを展開していきたいというような答弁もいただいております。

NPO法人は、本当に先ほども課長のほうから話がありましたけども、場所の確保がとても厳しかったり、事業の継続本当に大変だということもありますので、先ほども区のほうが一緒に探していただいているというふうに言っておりましたけども、今後もどのように区が寄り添ってつながっていくかということをちょっと教えていただければと思います。

○小椋子ども若者課長  ぴこカフェにつきましては、そちらの団体、ピッコラーレさんのほうとも緊密なコミュニケーションのほうを取らせていただいております。そうした中で、区のほうでも引き続き、なるべく休止することなく続けるようにというようなことで、使える場所のほうを一緒に探しているといった、そういった状況となっております。

○ふまミチ委員  先日、ぴこカフェさんの利用者さんからということで、先月ぴこカフェが一時的に休止をするというチラシを見て大変にショックを受けましたということをお聞きしました。もっと早く対応していただければ、一時的な休止ということもなかったのかなと、利用者さんも不安に陥ることもなかったのかなというふうに思います。私どもは決算委員会でそのように質問させていただいたわけでございますので、この決算委員会からこの間、庁内でどのような議論があったのか、ちょっと明確に教えていただいてもよろしいでしょうか。

○小椋子ども若者課長  こちらの3C補助金につきましては、今年度で終了するというようなことで分かっておりましたので、その後も継続した活動ができるようにといったことで、ピッコラーレさん、またそのほかの団体さんのほうとも協議のほうは重ねてきたところとなっております。

また、居場所事業が縮小することなくといったところでは、先ほど委員のほうからもお話がありましたように、新たな居場所事業というようなところも視野に置きながら、具体的な場所としてどういったところがあるのか、こちらのぴこカフェさんの継続も含めて、庁内で検討を進めてきたといった状況となっております。

○ふまミチ委員  いろいろと皆様で相談をしていただいてそうなったかとは思うんですけども、一番最初に財源のことがやっぱり気になるのかなというふうに思います。所管課としては、どこから財源を確保するのかというのが本当に悩まれたんではないのかなというふうに考えますけども、利用者にとってこの居場所がよりどころになっている方という方がいらっしゃいます。やはりここの場所というのは繰り返し使われている方が多いのかなと。ここが本当に自分の生活場所というか、ここでほっと一息したいというか、そういう方がいらしてるのではないかなというふうに思いますので、その方たちの思いを受け止めていただければ、このようなことが、一時休止ということがなかったのかなというふうに思っておりますので、今後はそのようなことがないようにしていただきたいなというふうに思っています。

ぴこカフェの事業存続に当たり、場所の確保のめどというのは立っているのでしょうか。

○小椋子ども若者課長  今活動しているぴこカフェになるべく近い場所で、区の施設よりもカフェのような、やはり若い女性が気軽にお越しいただきやすいようなところというようなところで、近隣のところでの場所の確保に向けて動いておりまして、そちらの施設のオーナーのほうとも話のほうを進めていくといった、そういった状況となっております。

○ふまミチ委員  ぜひとも積極的に関わっていただき、なるべく早く実施場所が見つかられるように御支援をお願いしたいと思います。

若者の居場所は基本構想・基本計画の目玉でもあり、高際区長も力強く居場所の確保に重点的に取り組むというふうに答弁をいただいております。子ども・若者応援基金の活用も含めて、見える形で推進していただけるよう要望いたしますが、この子ども・若者基金等の活用を教えていただければと思います。

○活田子ども家庭部長  子ども・若者基金でございますが、年度末、今年度末で約9,000万円ほどたまっております。最近は、定期的に毎年一定額を御寄附いただいている法人と、また個人もございます。そういったところから、子ども・若者基金の活用については、特にこの区長も推進しております、区としても推進しております若者の居場所については柔軟な活用を検討してまいりたいと思っております。もちろん区全体のバランスを見てということになります。

また、子ども・若者基金の使い方については、子どもに使うのか若者に使うのか、あるいはどっちでもいいのかというような議論もございますので、今後、そういった、寄附の際に選べるようなことを考えてまいりたいと思います。そして、若者に寄附しようというような方のものについては、子ども・若者基金、その分については居場所のイニシャルコスト等、なかなか運営費にそのままというのは難しいと思いますが、NPOの支援に資するような使い方も積極的に検討していきたいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  ぜひともそのような基金の使い方、しっかりと進めていただければと思います。

私ども公明党は、若者の居場所設置について、国会議員や都議会議員と連携して推進をしてまいりました。また、高際区長も、副区長時代に熱い思いの中で丁寧かつスピーディーに事業展開をしてくださいましたし、今もしていただいております。所管課として区長の心を我が心として、その思いを受け止めて今後も若者への支援をしっかりと推進していただきたいと思います。

最後に御決意を伺って、質問を終了いたします。

〇高際区長  令和4年の1月にすずらんスマイルプロジェクトを立ち上げまして、一番最初にやりましたのが全国初の生理用品の配布です。その次が、まさにぴこカフェをやっていただいているピッコラーレやサンカクシャはじめ民間支援団体との連携会議をやりました。そして、その次がまさに居場所を始めたということで取組を進めてきております。
居場所を始める際には、3年時限の都の3C補助金を活用してのスタートではありますけれども、始めるに当たっては、私たちは覚悟を持って始めたつもりであります。居場所がない生きづらさを抱える女の子たちの心のよりどころになる居場所ですので、ある日突然なくなるということは一種の裏切りでありますし、非常に残念なことだと思いますので、今回少し対応が後手になったことというのは非常に反省をしております。ただ、所管も通じまして団体との調整を重ねまして、恐らく4月にはどこかでできるだろうということで、場所は変わりますけれども、継続した実施をできるというところまで進んでまいりました。
コロナ禍後、まちににぎわいが戻ってきていますけれども、若者の孤独・孤立の問題というのはむしろ進んでいるように私は思っております。基本構想・基本計画でも、若者支援というのを初めて大きな柱として位置づけております。こうしたことから、幸い、すずらんスマイルプロジェクトもぴこカフェも全国的に非常に有名になってきましたので、それに恥じないような思いでしっかりと若者支援、大きな柱として来年度も取り組んでまいりたいと思います。