24R6決算 10/10 政経・総務・区民費

救援センター開設運営訓練

○辻薫委員  別の質問に参ります。引き続き総務費ですけれども、防災危機管理費、決算参考書の224ページ、その中でも、先ほど出ましたけども、救援センターの開設運営訓練などについて質問いたします。

令和5年度、私は4会場でこの訓練に参加させていただきました。まず、全体のこの実施結果と内容についてお伺いします。

○小嶋防災危機管理課長  昨年、令和5年度なんですけれども、17か所の救援センターで訓練を実施させていただきました。参加者は1,320人の方が参加しました。その中で、実際に応急給水栓ですとか、あとは段ボールベッドの組立てですとか、そういった、まずは最初の初動の動きのところを実施したといったところでございます。

○辻薫委員  1,320人ということで、町会の役員の方とかが中心だったと思っております。

救援センターの運営調整会議、私も1か所だけ出ましたけれども、区と町会との鍵の共有について話されたと伺いましたけども、この共有の状況をお聞かせいただきたいと思います。

○小嶋防災危機管理課長  昨年度の9月に区政連絡会とかでお話をして希望を取ったところなんですけれども、実際に希望した町会が、129町会の中で57町会が希望を出したといったところでございます。順次訓練などで渡していっているんですけど、今39町会にその鍵の、スクラッチカードなんですけれども、スクラッチで番号を、ふだんは隠しているんですが、コインとかで削ると番号が分かるといったカードをお渡ししております。

○辻薫委員  そういう意味ではちょっと少ないような感じがしますけれども、1つの救援センターに複数の町会もあるようですし、その点は調整をこれから必要だと思いますけども、町会と全く共有されてないような救援センターの災害時のこの鍵開けについてはどのようになりますでしょうか。

○小嶋防災危機管理課長  今希望が少ないというところでは、救援センター1つについて町会が2町会から大体11町会くらいあるところもございまして、町会によりまして、救援センターによっては近くの町会が持つからうちは鍵持たなくてもいいやといったところもございます。

一方で、鍵を持ってない救援センターも5つございます。そういったところにつきましては、職員が6人から8人、救援センターに行くことになっていまして、その人間は鍵の番号を知っておりますので、そういった方が鍵を開けるという形になっていくと思っております。

○辻薫委員  5つあるということで、中には重荷でというか、実際には行けないよというようなことも直接私、聞きました。そういったところについては、しっかり、今後も理解していただかなければいけないと思いますけども、そういったところの町会の声というのはいかがなんでしょうか。

○小嶋防災危機管理課長  確かに委員おっしゃったとおりで、鍵の番号を持っていることに対する責任感というんですか、そういったところで、責任重いんで持ちたくないといったところもございますが、これから救援センターの訓練ですとか、そういった中でもう一度周知いたしまして、持ってないところに持ちませんかというような声がけをしていければと思っております。

○辻薫委員  令和6年度の救援センターの訓練では、避難者の受入れ訓練が行われております。実際に受入れ作業を見学しておりましたけども、結構一人一人、また一家族に時間がかかっているなと感じました。

事務作業のこの軽減と迅速化を図るためには、スマートフォンによるデジタル化ということも考えられますけども、この点についてはいかがでしょうか。

○小嶋防災危機管理課長  確かに今、入り口に入る訓練をやっていまして、これ実際に何百人って人が長蛇の列になるんではないかと思っております。それに対してどういった対応できるかということを、現実的に考えていかなければいけないなと思っているところです。

その一つとしまして、やはり救援センター入り口のDX化というのは大事だと思っておりまして、今株式会社VAKANさんというのがうちの区と実証実験をしておりまして、つい先日なんですけれども、実際に職員が自動で入る、マイナンバーカードかまたはスマホで入れるような形になるんですけども、その試しの訓練というのを1回やっています。今度、区民の方中心でその検証をしていきたいと思っておると、そういった状況でございます。

○辻薫委員  そうしますと、今年度、途中からでもそういったことを実施されるというようなことが予定されているんでしょうか。

○小嶋防災危機管理課長  実際の救援センターの訓練の中に取り入れるというのは、ちょっと今年度は難しいかなと感じているところでございます。

防災士の参加

○辻薫委員  では、次年度に向けてしっかり取り組んでいただきたいと思います。

また、救援センターの訓練は、先ほど申し上げましたとおり、現在町会員の方が中心となっております。早期に私は女性防災リーダーである環境整備委員と防災士の参加を要望したいと思っております。防災士については、自費で資格を取得した方も参加を呼びかけるようにして、全救援センターでの配置が可能となると考えますが、この点について御所見を伺います。

○小嶋防災危機管理課長  今、女性リーダーの方の講座等をやりまして、その中でまず女性リーダーを環境整備委員として配置するというようなところ、まず1つ目としてございます。そこにつきまして、昨年実はこの女性リーダーの講座に参加した方85名いまして、その中で6割近くの方がこの環境整備委員になってもいいですというような声をいただいておりますので、そういった方を中心に今後勉強しながら、環境整備委員になれるようにしていきたいと思っております。

もう一つ、防災士なんですけれども、毎年定員7名で防災士の資格の助成をしているところなんですけども、実際、令和4年10名、令和5年8名、令和6年8名と、ちょっと予算を超える人数の方を助成できているところでございます。

一方で、確かに区に35の救援センター、できたら本当は複数のそういった防災士さんがいていただいたほうがいいといったところございますので、この資格を区が助成する方だけではなくて、やはり防災士の資格を既に持っている方で、そういったところに防災のリーダーとして参加してもいいよという方につきましては、周知して公募するというようなこともやっていくといいかなと思っております。

○辻薫委員  防災士については、やはり地域に貢献していくということで、防災士としての使命みたいなこともしっかり打ち出されておりますので、ぜひ募っていただきたいと思っております。

また、救援センターの訓練でもう一点感じたのは、災害対策要員や配備職員と町会の皆様が日頃からもっと交流が図れないかという点です。今のところ2年に1回の訓練では、いざというときになかなか避難者への迅速な対応は難しいんではないかなと思っております。やはり顔と顔を付き合わせての、そういう意味では交流というのが大事だと思っていますので、町会個別の防災訓練にでも参加していただくというようなことをちょっと提案させていただきますけども、その点についてはいかがでしょうか。

○小嶋防災危機管理課長  今年度、やはり町会から同じような声をいただきまして、救援センターに配備している災害要員の、35名いるんですけれども、その者に一応町会の訓練があるときに、どうしても日曜日とかなんで、それも仕事を直接というわけではないので、お願いとしてなんですけども、こういうのがありますよという周知を防災危機管理課からお話をして、できれば行っていただけると助かるということで促すということを今年からやらせていただいているところでございます。

○辻薫委員  日曜日の出勤になってしまうので非常に難しいとは思いますけども、ちょっと日常的にまた、ふだんの日でも交流ができればいいかなと思っていますので、工夫していただきたいと思っております。

衛生面に配慮したトイレ対策

○辻薫委員  本年第1回の定例会の一般質問で、能登半島地震の被災地で、断水で避難所では簡易トイレを使用する際の衛生管理がうまくいかず、感染症が広がったことを受けて、水を使わずに排せつ物を密封できる自動密封式の災害用トイレの導入を要望させていただきました。その際、区からは、特別区の中にも自動密封式トイレを備蓄している区が複数あることが分かりましたので、先行して取り入れている自治体の状況等を調査し、導入について検討し、また衛生面に配慮したトイレ対策を進めてまいります。こういった答弁をいただいておりますけれども、まだそんなにたっておりませんけども、その後の検討状況をお聞かせいただきたいと思っております。

○小嶋防災危機管理課長  本区につきましては、ちょっと先ほど述べたように、マンホールトイレを各救援センターに設置するというところを取り急ぎ進めているところでございます。ですので、まずはこのマンホールトイレを設置して、そちらを活用していくのが第一だと思っております。

ただ、基本的にマンホールトイレというのは下水管に、本管に直結なので、かなり不通になる率は少ないとは思うんですけど、もし不通になったときの対応として、そういった自動のパック式のトイレですとか、そういったことで対応するという考え方はあるかなと思っているところでございます。

○辻薫委員  ぜひ検討をし続けていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

公明党は、国においてこれまでTKB、トイレ、キッチン、ベッドの迅速配備や、被災者が尊厳ある生活を営める最低基準を示すスフィア基準の導入など、避難所環境の大幅改善を政府に提言してきたところでございます。

また、トイレについても備蓄計画を強化し、トイレトレーラーや、これ先日の一般質問でも要望させていただきましたけども、トイレカーの配備を強く訴えてきたところでございます。

そして、10月7日の衆議院議員の代表質問で、石井啓一代表が、直ちに全国の避難所の総点検を実施し、必要な資機材の確保や円滑な避難所運営のための支援などを国が前面に立って進めていくよう訴えたところ、石破総理からも前向きな答弁があったところでございます。

豊島区におきましても、今後とも救援センターの環境改善に向けて引き続き提案をしていきたいと思っております。

○岡谷危機管理監  すみません、質問の途中で。

今、委員おっしゃったトイレについては、極めて大事と認識しております。それで、正月の能登半島地震、その他今年の災害が多かったことによって、それがかなり浮き彫りになったと思っております。

したがいまして、備蓄品の資材等を扱う会社においても、かなりいろいろな開発がこれからなされて、現になされていると思いますので、先ほど委員のおっしゃった密閉式トイレも含めてなんですが、そういう新しい製品、これについてよく研究して、そういったトイレの問題を少しでもうまくいくような努力をしていきたいと思っております。