令和 6年予算 全部の補足質疑 北岡議員 3月14日

熱中症対策の涼みどころ設置場所・区民ひろば、クールシェルター

○北岡あや子委員  私からは、熱中症対策について伺います。

昨年の夏は地球沸騰化というかつてない言葉で表現されるほどの猛暑でありました。この地球沸騰化という言葉は、昨年7月の世界の平均気温が観測史上最高となる見通しから生まれた言葉であります。日本でも昨年夏は気温40度を超える地域も増えてきている状況でございます。総務省消防庁の発表では、令和5年5月から9月の熱中症による救急搬送状況として、搬送人員の累計が9万1,467人、これは平成20年の調査開始以降、2番目に多い搬送人員だったそうです。

我が会派は熱中症対策として、マイボトル用給水器設置とともに、涼める場所、クールスポットの設置についても強く要望をしてきております。実現いたしまして、大変に感謝申し上げます。

初めに、令和5年度の取組として、涼める場所、クールスポットとして利用できる施設について教えてください。

○鈴木環境政策課長  令和5年度は環境省の定義でクールシェルターという言葉がございますが、熱中症予防を目的として、区民の皆様が、涼みながら休憩できる場所という意味ですが、今回、豊島区といたしましては、令和5年の7月から、全区民ひろばを涼みどころという名称をつけて、運用をしてきたという実績がございます。

○北岡あや子委員  クールシェルター、全区民ひろばが対象ということで、分かりました。

長時間の外出、またお買物途中などで、特にお子様たちや高齢者の方々には利用いただきたいというふうに思うんですけれども、この区民ひろばがクールシェルター、涼める場所であるということが分かる表記、また周知方法ですとか、入りやすい、また利用しやすいような工夫、また施設に入ってから、区民ひろば、私も行ったことがあるんですけれども、暑いなと思って入って、何かどこに座って、ただ座ってぼうっとするとか、どういう形で、案内についてですとか、具体的に取り組まれている状況について教えていただければと思います。

○小倉地域区民ひろば課長  区民ひろば、クールシェルター、豊島区では涼みどころという形で御案内をしております。入り口、それから中にもですけれど、大きなポスターで、涼みどころ、寄っていってくださいということと、あと、庁舎の中のエレベーターの中や庁舎の中の掲示板等にも、涼みどころ、区民ひろばで涼んでくださいというところの表示等をさせていただきました。1階の入ったところ、すぐのところに涼みどころ、給水スポット等も用意をさせていただいて、ロビー等でくつろいでいただく。また、区民ひろばは靴を脱いで入っていただく、はだしでの利用が禁止をされているというところもありまして、ただ、ほっと入っていくためにも、スリッパ等も用意をさせていただいて、ちょっと休んでいただけるような工夫をさせていただきました。

○北岡あや子委員  様々取り組んでいただけていることが分かりましたので、また、そういう利用者の方の声ですとかこの利用状況、また、その効果について伺えればと思います。

○小倉地域区民ひろば課長  利用者、涼みどころとしての利用というところではカウントをしているところではございませんけれども、ただ、一概に、コロナ禍も終わったということもあるので、何とも言えないんですけれども、実際に涼みどころとして期間を設定させていただきました7月から9月の間の施設の利用者数は、令和4年度が全区民ひろば26の施設で17万7,341名という形で、昨年度が13万6,000ということですので、4万人近く増加しております。

○北岡あや子委員  本当に暑さ対策、熱中症対策で外を歩いているだけで、本当にアスファルトから熱気が出るような夏だったなというふうに記憶しておりますので、ぜひここがクールシェルターだよということが分かるように、これからも引き続き周知のほうをお願いしたいと思います。

続きまして、新規事業の政策一覧258に涼みどころスポット薬局事業とありますが、改めて事業内容を教えてください。

○時田地域保健課長  豊島区の薬剤師会と連携いたしまして、身近な存在である薬局を涼みどころスポットを開設いたしまして、暑さを感じたときに立ち寄っていただけるようなスポットを提供する事業でございます。

○北岡あや子委員  この薬剤師会員の薬局というのは、数としてはどのくらいあるのでしょうか。

○時田地域保健課長  薬剤師会の会員数でございますけれども、115薬局でございます。

○北岡あや子委員  この115か所の薬局がクールシェルターとして利用できるという認識でよろしいでしょうか。

○時田地域保健課長  この涼みどころにつきましては、薬剤師会とも連携いたしますけれども、薬剤師会に加入していない会員の薬局も含めて呼びかける予定でございます。まず6年度、初年度としては、まず、薬剤師会と御相談いたしまして、その中で20か所程度開設できるような御相談をする予定でございます。

○北岡あや子委員  まずは20か所ということですので、御理解をいただきまして、拡大のほうをお願いしたいと思います。

この薬局というのが私の認識では、体調不良で病院に行って、その帰りに薬を購入する場所だというような考えでいるんですけれども、涼みどころとして利用する場合、普通に元気な人が入っていって休んでいいとか、スペースの確保などはどのような形になるのでしょうか、教えてください。

○時田地域保健課長  薬局も今、健康器具とかも設置してある薬局もございますけれども、本当にスペースのない薬局もございます。その中で開設できる場所につきましても御相談するんですけれども、基本的には薬局に立ち寄る方以外でも涼んでいただけるようなことも想定しております。

○北岡あや子委員  先ほども区民ひろばへの涼みどころだよという、ポスター掲示ですとか取り組まれているということだったんですけれども、この薬局の涼みどころが開始しますとか時期、周知方法などについて教えてください。

○時田地域保健課長  これから薬剤師会と協議というか、御相談をするんですけれども、近年、5月ぐらいからもう暑くなっておりますので、3月の下旬にちょっと御相談する予定立てておりますので、ゴールデンウイーク前には開設できるような準備はしたいと考えております。

○北岡あや子委員  先ほどの総務省の発表も期間が5月から9月ということで、5月ぐらいから暑くなっているということが分かったので、その時期からの開始ということで分かりました。

区民の皆様の健康を守るために、熱中症対策、このクールシェルターというところが本当に必要なんじゃないかなというふうに認識しておりまして、今回は薬局さんとか薬剤師会との連携だったんですけれども、今後拡大していくかどうかの見通しなどについてもお伺いできればと思います。

○鈴木環境政策課長  今年度区民ひろばということで公共施設で行いました。そして、今、地域保健課長からの答弁のあったように、来年度薬剤師会の方と協力して薬局という形で増えていくことにはなりますが、それ以外、例えばほかの自治体の例を見ますと、豊島区で申し上げますと区民ひろばのような場所ですとかスポーツ施設ですとか、様々な公共施設を使っているという例もございますので、今後、どこをクールシェルター、涼みどころとしていくかということにつきましては、関係課と協力しながら、検討しながら考えてまいりたいというふうに考えております。

○北岡あや子委員  前向きな御答弁ありがとうございます。本当にこの熱中症対策として、給水器設置と同様に、この涼みどころの設置についても本当に必要であると考え、また、ウォーカブルなまちづくりにもつながるというふうに考えます。ぜひ、御答弁にありましたとおり、前向きに取り組んでいただきますようお願いいたしまして、質問を終わります。