令和 6年予算 全部の補足質疑 根岸議員 ( 3月14日)

男性の育児を支援・祖父母手帳

○根岸光洋委員  私のほうからは、子育て支援策について伺いたいと思います。

様々今も子育てのことございましたけど、子どものほうから見た、子どものための子育て支援策という観点から、まず、この委員会でも出ていました男性も出産育児に関する受援力を高められるようその知識や情報を妊娠期から得られる支援の仕組みというのがこの妊娠期から男性の育児支援事業というので出ていましたけど、この事業の目的をまずお聞かせ願えますか。

○安達子育て支援課長  目的でございます。父親の妊娠期からの育児知識や意識の向上及び先ほど申していただいた受援力の意識醸成、行政と民間の連携強化を通じた支援体制を充実させることで、男性の産後鬱への対応、予防、ひいては母親の負担軽減を図り、安心して子育てができる社会の実現を目指すことを目的に令和5年度から3年間のプロジェクトとして開始したものでございます。

○根岸光洋委員  分かりました。

それで、これ私、衛生費のところでも、伺って、母子手帳からリトルベビーハンドブックからそこから流れて父子手帳というのをお伺いしたんですが、子育て支援ということで、こちらの子ども家庭費だということなので、改めて伺いたいんですけど、今、東京都の子ども・長寿・居場所区市町村包括補助事業として3年間やるということの確認ができました。で、2019年4月、90の自治体で父子手帳が配付されていると伺いました。男性の育児参加を促していくということで、東京都も父親ハンドブックというのを配付していると。これも衛生費で伺いましたけど、これまでこの父親ハンドブック、東京都のものはどのぐらい配付はされたんでしょうか、お聞かせ願えますか。

○坂本健康推進課長  保健所で妊娠届を出していただいたときに母子健康手帳配付しておりますが、そのときに併せて都の「パパとママが描くみらい手帳」といったものを配付しております。こちらは父親手帳の一部といいますか、情報誌のようなものになってございます。部数としましては年間2,000前後でございまして、4年度は2,276、今年度は1月までで1,828配付してございます。

○根岸光洋委員  分かりました。それで今そういった東京都のを活用しているわけです。今後改めて父子手帳作るということですが、今度の父子手帳はそういったことも内容網羅するんでしょうけど、内容についてはどういったことを御検討されているんでしょうか。

○安達子育て支援課長  これから豊島区で作ろうとしておる父子手帳につきましては、現在、東京都をはじめとする様々な自治体で出ている父子手帳のよい部分は参考にしつつ、さらに今まで視点としていました男性の育児参加を推進するという視点から豊島区は、男性の育児を支援するという視点で盛り込んでいきたいというふうに考えております。

○根岸光洋委員  分かりました。ぜひ内容もいいものを作っていただきたいと思いますが、広報としまの3月号にはこの父子手帳も含めて特集、パパも頼っていいんだよというこういった内容で特集号がございます。ここの中にも書いてありましたけど、男性の育児期にまつわる不調リスクが高まっていると。男性の育児を推進から支援すると、こういう方向でやっていくんだということが書かれております。こういった区では妊娠期から男性の育児を支援するための事業を検討、実施していこうというふうに書かれておりますが、現在の検討内容や具体的に何か実施してるものがあればお聞かせください。

○安達子育て支援課長  今年度は三本柱で行っておりまして、公民連携による男性育児支援体制の構築というところでは、昨年12月に庁内プロジェクトチームを発足しまして、今年3月19日には民間支援団体とともに、ネットワークの会議のキックオフミーティングとセミナーの予定をしております。で、男性の育児支援に向けた調査というところでは、2月にアンケート調査を2歳未満のお子様を養育するお父様に実施をいたしまして、48%の回答をいただいたところでございます。また、男性の受援力を高める啓発プロモーションといたしましては、当事者である男性にヒアリングを行いまして、どういった内容が男性に届きやすいか、またどういうこと言われると悲しい気持ちになるかといったところを実際にヒアリングして、その部分をプロモーションにつなげていきたいというふうに考えております。

○根岸光洋委員  詳しい御説明ありがとうございました。

それで、大事なのが男性の育児休業取得を高めようということで、10年前、平成24年のデータだとここに書いてある1.89%だったのが令和4年には17.1%に上昇したとあります。豊島区の状況はどうですかって聞いても、多分データがないと思いますので、本区の男性の育児休業率は大体推移というか、どんなもんなのかお聞かせ願えますか。

○木山人事課長  区役所の男性職員の育児休業の取得率ですけれども、ここのところは58.1%ということでございます。令和2年度は35%程度だったのが順調に増えております。

○根岸光洋委員  順調に増えているということで、取りやすい環境整備がなされていると確認をいたしました。

それで、ここの特集号にもう一つ書いてあったのが、産後1か月、夫婦交代で子どもから離れてもいい、自分のための時間を意識的につくることが大事だと書いてあったんですね。ここで登場するのがじじばばの登場だと私は思っていまして、例えばこの間もちょっとやりました、愛知県小牧市、こまき祖父手帳というのがございます。これはふまさんのお膝元なんですが、こういったのをちょっと探してきてくれまして、これを見ると昔と今というの書いてあるんですね。で、昔は例えばこうだった、今はこうだった。例えばだっこありますよね、今は心が安定し情緒豊かに成長するので、抱き癖は気にせずだっこしてあげましょう。昔はどうかというと、泣いてすぐだっこすると抱き癖がつくんで駄目ですよと、こう書いてあるんですね。例えば日光浴についても、今は日光浴の記載がもう母子手帳にないと。赤ちゃんの皮膚は紫外線の影響を受けやすいので外出の時間を気をつけ、帽子をかぶせ、肌に合う日焼け止めを塗るなど紫外線対策をしましょう。昔はどうかというと、親子手帳、母子手帳には日光浴しなさいってこういう記載が書いてあったんですね。このぐらい違いがあるということで、さらにここには親世代、祖父母世代の気持ちというのがあって、親世代が、じじばばですよね、うれしかったのが、ああ、パパママは子どもたちをかわいがってくれて産後の私の体を気遣ってくれた。で、おじいちゃん、おばあちゃんは、何て言ったかと、孫の笑顔に癒やされた。孫の成長が感じられる。私も実感しているんですけど、で、さらに困ったことというと、パパママは、あまり口出ししないでほしかった。親の意向を聞かずにおもちゃ等、好きに買い与えた。ちょっと反省していますけど、それで、さらに祖父母世代は、感謝の言葉がなかったと、パパもママからね。それから子どもに、孫に服を買ってあげたらセンスの悪さを言われたと。まさにこういうね、ちょっとこういって書いてあって、こういうのが全国的にも母子、父子手帳というか祖父母手帳で杉並子育てガイド、習志野孫育てガイド、さっきの孫ですね、それから名古屋市、鳥取県、さいたま市、堺市といったことで作った。これはあくまでパパとママをサポートとする孫育てということで作られているというふうに伺っています。これからこういったものが新米のじじばばのバイブルになっていくんじゃないかと、そのように期待をしてるところですが、最終的に何が言いたいと申しますと、母子手帳があってリトルベビーハンドブックもお願いしたんですけど、父子手帳もこれから作るってことで、さらにここにきて祖父母手帳というのがぜひ作ってもらいたいなと思うんですが、御見解はいかがでしょうかね。

○安達子育て支援課長  子育てが父親ですとか母親のみで孤立、孤独な子育てにならないようにするために、そういう祖父母の方々含めまして、周りや地域の方々の協力を広くいただきながら子育てするという、その意識の向上というところは図ることは大変重要だと考えております。そういった意味で子育て家庭をサポートするという観点からの情報提供、必要なものであるというふうに考えております。で、今上げていただいた複数の自治体が作成している祖父母手帳等、そういった今御紹介いただいた昔と今の子育ての違いや実際特に親族間の関わりという部分においては、その子ども夫婦との距離感といったようなところがポイントとして書かれておろうかと思います。で、区といたしましては、そういった部分も踏まえつつ、親族としてのお孫さんというところにかかわらず、子育て家庭をサポートしたいと希望する方に情報提供を行っていければと考えております。現在もファミリーサポートであるとか援助会員の講座というのもありましたし、ホームスタートでホームビジターの養成講座、そういったものもございます。そういった現在も行っている事業のノウハウなどを生かしながら情報提供できる機会であるとか、その提供方法についても検討してまいりたいというふうに考えております。

○芳賀竜朗委員長  根岸委員、そろそろおまとめください。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。まとめさせていただきます。

私も孫、おじいちゃん歴15年ぐらいになるんですが、本当に子育てはもうやってきましたので、変な話、自信がありますけど、孫育てについては自信ありますけど、全く知識はございませんので、そういった新しい知識という意味でこういったものを作っていただきたいなと思ってます。パパママ、じじばば、地域、社会で子育ての支援の輪が広がっていく、このことが大変に重要じゃないかと思いますので、ぜひともこの子育て支援についての推進をお願いしたい、こういうことを申し上げまして質問を終わります。