R 6年予特⑤ 文化商工・子ども・教育費 3月11日根岸議員④

教員の働き方改革・庶務事務システム

○根岸光洋委員  はい、分かりました。今後の課題として、ぜひまた保護者の声も伺いながらやっていただければと思います。

委員長、すみません、次に。今度は教育のほうですね。教育の質を守るという観点からお伺いしたいと思います。2022年度文部科学省が勤務実態調査で、平日の平均勤務労働時間を小学校が10時間45分、中学校が11時間1分というふうな実態調査をされたと伺っています。本区の実態はいかがでしょうか。小学校、中学校とも。

○丸山指導課長  本区は、出退勤につきまして、令和2年6月から出退勤の来たときと帰るときにICチップで記録をすることを始めました。それから初めて勤務時間を計ることができるようになったんですけれども、すみません。学校において、私たち調べているのが、45時間を、勤務時間が長い方、そこをちょっと調べています。

○丸山指導課長  ちょっとすみません。すぐ出てきません。

○根岸光洋委員  次にその45時間聞こうと思ったんですけど、併せてちょっと分かったら教えてください。

○丸山指導課長  はい。

○根岸光洋委員  それで、教員の働き方改革ということがうたわれて、幾つかの項目が出され、それを優先的に取り組むというのが数年前にあったと思うんですが、そのときの一つにその出退勤管理システムというのがあって、結構3,000万ぐらい、4,000万近いね、お金をかけて、令和4年にやりました。その後、たしか決算か予算かで聞いたときは、実はこれ入れたけれどもあまり使い勝手がよくないということで入れる前から言ってくださいよって話なんですけど、入れてからそういうことが分かって、その後、令和5年に1,267万円、今年ですか、かけて、ようやくこのシステムが解消されたのか、名前も変わりましたよね。教職員庶務事務システムというふうに名前が変わったんですけど、この変更によって、今、総括指導主事、課長が今探しているところの部分がどのぐらい対象というか、分かって、それに対して対応ができているのか、その辺を伺いたいと思います。

○丸山指導課長  まず、出退勤システムから学校職員庶務事務システムというふうに名前が変わりました。こちらにつきましては、先ほど申し上げました出退勤のみを、ただ、朝にピッてして、帰りにピッてして、何時間働いているということのみならず、これ令和5年の、今年度本格的に始めたんですけれども、出退勤のみならず、旅費、それから休暇の申請、それから振替の申請ということができるようになりました。ですので、出退勤システムよりいろいろな機能が付加されたということにおいて、まず一つ利点があります。また、出退勤の長さにつきましては、このシステムになってから、自分で自分の勤務時間の長さを分かる、振り返ることができるということで、この勤務時間の短縮ということが図られてきております。

○根岸光洋委員  それで、これを活用して、やはり何が言いたいかというと、質の高い教育にするためには、教職員、教員の先生方が時間がある程度自分の使える時間、また、生徒と子どもと児童と向かい合える時間をつくんなくちゃいけない、これが大事だと思うんですね。そのためにこういったものが導入されているんだと思うんですが、ぜひこれをしっかり活用して、そういう実態を少しでも向き合う形にしてもらいたいと思うんですね。

ちょっと新聞を読むと、今、SNS上で先生たちの葛藤の声が飛び交っているという記事があったんですね。ここには、教員の仕事をラーメン屋で例えると、仕込み時間5分の自分が納得できないラーメン、授業を提供したくないって思うのと同じなんじゃないか、こんな声が教員の方から出ている。要するにもう仕込み時間が、準備する時間が全くない。そんな中で、ラーメン屋さんだったらラーメンが5分の仕込みで、出してうまいわけがないわけですよね。まずいですよ、はっきり言ってね。それで納得してくれるお客さんなんかいないわけですよね。そういう意味で、こういったものを活用しながら、しっかりまずは時間、こういったものをしっかりと適正な時間にしていただきたいと思いますし、それともう一つは、これからちょっと本当はやりたかった、時間がないんであまり深くできませんけど、やはり人材の確保という点だと思うんですね。やはり教員の試験の倍率の低さもあり、また、少子高齢化もあり、これは区の職員のときにも、総務でもやっていましたけど、様々人材確保が難しくなってくる時代だなと思っています。

例えば、今現在、病気休暇のしている教員の方、また、育休休暇の教員の方がいらっしゃるんですよね。こういう方の補充というのは、4月1日現在やると思うんですが、この4月1日スタート時点での豊島区の小学校、中学校の教員の体制は万全に整っていると、このように言ってよろしいんでしょうか。

○丸山指導課長  現在、小・中学校で育児休業、それから、産休、育休の申請、4月から、育休、産休になる方41名、それから、病気休暇として休まれる方1名の42名が欠となります。その中で、12名の見通しが立っていません。これからまだ探しているということと同時に、あとは危機管理としましては、いる職員での運用、担任をとにかく欠にしないということを先にして、算数少人数の先生をちょっとしばらく探せるまで、空きにするというような対応をしていく予定でございます。

○根岸光洋委員  本当様々人材の確保って難しいでしょうし、これ東京都の人事になるものもあるでしょうし、区の採用というのもあるでしょうし、また、学校ごとの採用もあるんで、そんなことも伺っているんですけど、もう学校ごとの採用って本当大変だなって、人づてというか、それを頼ってやるんでしょうけど、そういう意味では臨時の任用教員や、そういった方の募集なんかもやっていると思いますし、また今度、副校長補佐とか、学校経営支援員とかいろいろ、スクール・スキップ・サポーターとかもいろいろ様々ね、形で、職員を入れていくんでしょうけど、もう肝腎要の教員の皆さんの仕事を、それをどこまで教育の分野というか、子どもたちに向かせられるのか、これが主であると思うんですが、この点について、もう一度区の積極的な対応への取組を伺いたいと思います。

○丸山指導課長  まず、正規教員につきましては、東京都からの配置というところの足りなさを、学校いろんなところで、どうにかまず担任というところをやっていきたいと思います。また、今いる先生たちを助けるという意味では、委員おっしゃいましたように、副校長補佐、スクール・サポート・スタッフといった先生たちの業務を補佐するような内容の会計年度職員を増やしてまいります。来年度は、副校長補佐は3人から6人になるところでございます。

○根岸光洋委員  はい、分かりました。様々な手段を使っていただきまして、豊島の子どもたちが質の高い教育を受けられるように努力していただきたいと思います。

時間が少しあるんで、もうちょっとだけお願いします。放課後子ども教室のスタッフの謝礼の増加というのが拡充でうたわれています。222万円、これはどういう方に対する増額なんでしょうか。また、人数も含めて分かりましたら教えてください。

○秋山放課後対策課長  放課後子ども教室のスタッフの単価です。スタッフ、3つの席がありまして、コーディネーター、指導員、安全管理員です。コーディネーターはプログラム、企画、人材確保などをする人、指導員というのは、教室で教えてくれる先生、安全管理員というのが、集合場所と会場の誘導とか見守りをする人です。いずれも1,200円から1,480円に変更となります。

○根岸光洋委員  ありがとうございます。

子ども教室、国の制度ですけど、月に一回1時間という中で、この安全管理員さん、私も知っている方たくさんいますけど、たった月に1時間のところに、子どもたちのために一生懸命、何回か幾つか持っている方もいますけど、基本は大体1つの種目に、種目というか、1つ、1時間ですよね、1,200円から、1,400円ですか、上がったということで、大変うれしいと思いますし、こういったことを通して、この管理員さんなり、指導員さん、集めるのも大変だと伺っていますので、今後ともぜひこういったことに対して、よろしくお願いしたいということで終わりたいと思います。