令和 5年決特 一般会計補足 高橋議員(10月19日)

困難を抱える女性の支援

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。

私からは、女性の支援についてお伺いをしたいと思います。

本区では、区長直轄のプロジェクトと位置づけ、すずらんスマイルプロジェクトに取り組まれているところでございます。その一つとして、公明党が要望し、防災備蓄品や寄附を活用した生理用品の無償配布、当時の高際副区長を中心に全国初、自治体として無償配布を実現していただきました。その後、窓口での配布、また、小・中学校での配布や、公共施設にOiTr(オイテル)という機械を設置していただいて、広告料で無償配布、無償で提供するという事業が行われております。現在のこの生理用品の配布状況について、また、その実績についてお伺いしたいと思います。

○清水男女平等推進センター所長(心得)  はい。まず、これまでの実績ですが、令和4年度まで防災備蓄の活用ですとか、窓口配布、学校配布、OiTr(オイテル)を含めて11万1,673枚を配布してございます。今やっている窓口なんですけれども、今まで3か所の窓口でやっていたのを、今年度、防災備蓄と寄附を活用しまして図書館ですとか区民事務所ですとか、そういったところで増やして、今20か所で、その配布がなくなり次第終了というような形でやっているんですけれども、それを継続してやっているところ、また、あとOiTr(オイテル)、あと、小学校、中学校での配布でございます。

○高橋佳代子委員  はい。蓄積していくとすごい枚数になるんだなというふうに、それだけ必要な方がいらっしゃるということで認識をいたしました。また、若年女性が非常に、特にコロナ禍で一番初めに経済的な影響を受けて、なかなか支援につながりにくいと、そこを何とかするために私ども区議団、提案させていただいて、相談ができる若年女性の居場所として、ぴこカフェを設置をしていただきましたが、利用者等の実績についてお伺いいたします。

○副島子ども家庭部長  はい。こちらのほうは、令和3年の8月からサンシャインの1階のグローバルカフェで実施をしておりまして、この10月からは同じサンシャインの3階のSOLARIUMのほうに移動して、月2回実施しております。令和4年の実績といたしましては211名、区内の在住、在学の方では71名という内訳でございます。年齢別にいきますと18歳から24歳、この層がほぼ半分、126名と需要が多く、その2番目といたしましては、この前と後、高校生、それから25歳から29歳のあたりが25名ということで人数のほうは分布しております。

あと、相談内容につきましては、一番はやっぱり人間関係、特にパートナーの方との人間関係について困っていることが多いということ。それから、やはり体のことの相談が多いというふうに報告が来ております。

○高橋佳代子委員  はい。現在はこういった若者の居場所、さらにまた増えている状況でございます。また、中高生の居場所、ジャンプもあったり、あと、無料学習支援ボランティアとか、非常にこの中高生から若者に至る皆さんへの支援が充実をしてきてるというような状況であるかというふうに思って、子ども食堂もそうですけどね、子ども権利相談室もできたりとか。ただ、この情報が非常に取得しにくい、ばらばらに存在してるんですね。例えば世田谷区では、「~わかものライフガイド~」というのを発行していて、1か所で全ての情報を取得することができるという、携帯で見れる、そんなような取組をされているんですが、ぜひ豊島区でもこのような情報発信というか、要するに若い方々が簡単に全ての情報が取得しやすい体制をぜひ取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○副島子ども家庭部長  はい。委員に御指摘をいただきまして、世田谷の発行しているガイド、「Ceer!」というものがございました。私も見せていただきまして、若者の居場所ですとか今の学習支援をマップですとか、あと写真、イラストなんかで非常に分かりやすく表示しているということでございます。今、区のほうでは、こういったものに近いものでいうと、すずらんスマイルプロジェクトが専用のホームページをつくって、若年女性の支援ということで集中したページをつくってございます。本区といたしましては、それを、男性まで含めて、中高生、若者の情報提供のそういった冊子もやっぱり必要ではないかというふうに考えているところです。世田谷のこの冊子はかなり予算もつけたりとか、あと、時間もかけて作成しているように見受けられます。本区もそのような冊子を作る場合は、少ししっかりとお金を取って作っていきたい。それから、当然、若者の意見なんかも取り入れて作っていきたいというふうに考えております。紙だけではなくて様々、情報も更新されると思います。デジタル版のホームページ、あるいはスマホから見れる、そういったものもつくっていく必要があるというふうに考えておりますので、今後前向きに検討していきたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  御丁寧な御答弁ありがとうございました。

すずらん・ネット会議が先日開催をされて、民間支援団体と情報交流等を行われたということでございます。今定例会では補正予算も計上されておられまして、今後内容が充実をしていくということでございますが、この点についてお伺いします。

○清水男女平等推進センター所長(心得)  はい。10月12日に民間支援団体の方と代表者会議というような形ですずらん・ネット会議を開催いたしました。補正に上げているんですけれども、協働で、先ほどちょっとお話にもあったんですけれども、何か相談窓口ですとかやっている資源マップのようなものが何かできないかなというところで補正予算取ってございます。その他、公民連携としまして、当事者目線というところを重視しまして、大学生や高校生から見たその情報発信ですとかイベント実施を考えております。また、街なかすずらんサポーターというような形で、地域の方にもサポーターになっていただきたいということで、それぞれの強みを生かして、いろいろポスター掲示やっていただいたり、相談窓口をしていただいたり、そういったことをやっていきたいと考えてございます。また、ターゲティング広告として、当事者、10代、20代の方に届くように、相談窓口はこういったところあるよというのが届くようなターゲティング広告も行っていきたいと考えております。また、既存の事業の充実というところで、DV予防教室を今、区立の中学校にやっているんですけれども、そこら辺を拡大して、私立中学校ですとか、そういったところにもできるような予算を取ってございます。

○高橋佳代子委員  はい。令和4年の第2回定例会での私の一般質問で、困難な問題を抱える女性への支援に関する法律が成立をしたということで取り上げさせていただいております。区の相談支援体制の整備を求めたものでございますけれども、2024年度から施行になりますが、対象となる困難を抱える女性は若年者だけではないということでございます。このような困難を抱える多様な年齢層の女性に対して、今後どのようにアプローチをされていくのか、また、専門性の高い女性相談支援員の育成や、また、支援調整会議の設置、どのような体制で区がお考えになっているのか、その点についてお聞かせいただければと思います。

○兒玉総務部長  はい。まさに困難女性支援法が来年の4月に施行されるに当たりまして、今回、それに先駆けてすずらん・ネット会議を開催したところでございます。今後は、本当に子どもから高齢者まで、そういった支援団体の方との連携、それから、庁内の組織横断的な連携、これを今、すずらん・ネット会議を拡大しながら対応したいと思っております。やはり、組織横断的に横串に連携して、それぞれ今、現場で対応している会議体、その所管が別々になっておりますので、事務局を設置して、組織を強化して、困難支援女性法に対応できるように計画も策定する予定です。もう本当に来年の4月に向けて組織体制をしっかりと構築して、全庁挙げて対応していきたいというふうに今考えてるところです。