令和 3年決算委員会10月11日 区民福祉衛生費

CSWの事業・終活事業

○高橋佳代子委員  おはようございます。よろしくお願いいたします。

私は、初めにCSWの事業についてお伺いをしたいというふうに思います。

成果報告書17ページにもございますけれども、相談件数等々は書いてあるんですけど、これ8か所の配置と今はなっておりまして、どのような相談の内容が多いのか、まずお伺いしたいというふうに思います。

○渡邉福祉総務課長  令和2年度でございますけども、延べで1万451件相談がございましたけども、主な相談は電話が昨年度は一番多かったということでございます。コロナの関係もございましたので、電話相談が多かったかなと思ってますが、多い内容につきましては、健康、医療ですとか昨年はコロナの関係ございましたので、収入ですとか生活費のもの、また介護ですとか住まいの内容が多かったとの記録になってございます。

○高橋佳代子委員  地域と密接にこの関係性を構築するということについては、大体3年程度かかるというふうに何かの本で読みましたけれども、そういう意味では、本当にCSW、地域の顔の見える関係をどう築けるかというようなことが非常に重要であるというふうに考えます。現在、CSWの中でも正規職員というんですかね、と会計年度職員がたしかいらっしゃるというふうに承知をしておりますけれども、やはり優秀なCSWがほかに行ってしまうというか、いわゆる定着をしてもらわないといけないというふうに、そういった条件も将来性も見渡せるような、しっかりそういったCSWさんが安心して仕事ができる、定着していけるというような条件が非常に必要だと思うんですが、これは多分社会福祉協議会、答えますかね。よろしくお願いします。

○天貝豊島区民社会福祉協議会事務局長  現在CSWの職員といたしましては、御指摘のとおり、正規と任期付職員、いわゆる非常勤的な職員がおりますけども、18人中15名が正規で、1名今欠員になっておりますけども、3名が任期つき、いわゆる非常勤職員という構成でございます。

○高橋佳代子委員  それは多分そういったいろいろなことがあって、やはり社会福祉協議会のほうでもCSWの定着について非常に重要であるというふうに認識をしていただいたがゆえに、そういった正規職員というんですかね、が増えてきているのだというふうに認識をしております。

やはり地域福祉の底上げをすると、底上げを図るというのがCSWの仕事というか役割というか、そういうふうに目指すところだというふうに思うんですけれども、このCSWの効果と今後の課題について、どのように認識をされているのかお伺いします。

○渡邉福祉総務課長  CSWの効果でございますけども、やはり地域、今委員御指摘のとおり、地域と非常に密接に絡んでおりますので、何かあれば、すぐCSWに相談というようなことでは非常に効果出ているのかなと思っています。なかなか数値でこういう成果を出すというのが見えづらいところはございます。しかしながら、非常に福祉の中ではCSWというものは、認知はされてきているのではないかなと思いますし、まちの方たちも頼りにしてるというところであろうかと思います。

一方、課題としましては、やはり、先ほどの3年間の問題もございますけども、地域になかなか定着を長くしてほしいんですが、定着がし切れないというところがあろうかと思いますので、今後の課題として受け止めていきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  本当にそこ確かにおっしゃった課題の定着、これが本当に今後の課題かなというふうに思います。要は区の職員だと2年、3年で替わっちゃうのが当たり前というか、替わってしまうんですけど、今、社会福祉協議会が行っているCSWは、もうやろうと思えば本当に何年でもしっかり地域に入って顔の見える関係になりながら支援の体制を構築できる立場にあるというふうに思うんですね。それがしっかりできるように、やはりそういった周りの体制もしっかり築かなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っております。

もう一つ私、課題だと思ってるのが、CSW、全世代型というふうに言ってますね。もう一つは高齢者総合相談センターがあります。高齢者総合相談センター、ただ、CSWでもオーケーなんですよね。そこら辺で何かちょっと聞いたところによると、内々でCSWが若いので仕事振られちゃうというのあれなんですけど、そこら辺の縦分けというか、どのように認識をされてるのか一回お聞きしたいなと思っていたのでよろしくお願いします。

○渡邉福祉総務課長  地域の中ではCSW、また包括支援センターが非常に福祉の中心的な役割なのかなと思っております。今、委員御指摘がございましたが、認識としましては押しつけているとか、若手のほうから、仕事を振っているというよりは、連携をしていると、非常に密接に連携しているという認識で捉えております。

○高橋佳代子委員  連携してると言えばいいんですけど、ついでに様子見てきてみたいなこともあるように聞いてますので、そこら辺、すごい難しいんですけど、役割をしっかり改めたほうがいいのかなという、ただ、縦割りじゃないのもよさなので、そこら辺もしっかり認識をしていただければなというふうに思います。

あと、日常生活圏で発見された課題について、ワンストップで受け止めて必要なサービスにつなげるためには、地域の相談支援機能を集約したネットワークが重要になるというようなことであります。そういった意味では、このCSW8圏域ですが、12圏域に拡大というような計画は既に示されてはおりますが、これは一体いつになれば12圏域に拡大をしていくつもりなのか、今後のスケジュール的なものもお聞かせください。

○渡邉福祉総務課長  CSWの12圏域化でございますが、現在の地域保健福祉計画の中で12地区に拡大するというようなところを記載をしております。ただ、現在のところは、まだ8圏域というところでございます。課題としまして捉えていますのは、なかなか地域町会ごとに合わせていくという話がございますけども、まず急激に人の拡大ができるのかというところ、今現在はしっかりと8か所の中では実施しておりますけども、地域を、区分けを変えることによります、今区民ひろばに置いてますけども、区民ひろばの事務所が変わるかもしれない。また、そこのところで全ての区民ひろばでそういう体制が取れるのかとかでの課題がございます。一番はやはり人の問題のところもあろうかと思いまして、スケジュール的にいつまでにというところのお答えはできないのですが、これからも今現在のやり方が今のところは支障がないところでございますので、今後も検討を深めていきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  支障がないという答えはないんじゃないかなというふうに思います。だったら何で12圏域拡大という計画があるんでしょうか。やはり福祉の向上、地域福祉の底上げという意味では、必要だから12圏域というような計画があると思います。昨今コロナ禍で食料を配達するとか、高齢者のワクチンの予約ができないとか、そういうような人の仕事は全部何かCSW、CSWってがんがん出していたようなそういうときもありましたけれども、そういうときに非常に小回りの利くのはCSWさんなんですね。そういう意味では、やはり8圏域を12圏域にするということをもう計画として上げているので、今は足りてるからいいという、そういうことではないというふうに私は思います。

確かに人の定着もあるし、先ほど社会福祉協議会からもお話ありましたように、なかなかこう人がね、難しいというか、そういう意味で1か所に3人つけてるようなところもあるでしょうし、しっかり人を育成しながら、目標を持って、ちゃんと拡大をしてもらいたいというふうに思います。私、関西のほうの自治体の読み物を読みましたけども、本来は中学校域に1か所、本当は小学校域に1か所あってもいいぐらいだというように言っている自治体もありましたけども、そのぐらいやはりこのきめ細かくいろんな機関、相談機関とつなげれられるというCSWの仕事というのは、本当にこの隙間を埋めていく大事な役割だというふうに思いますので、しっかりと目標を持って、ぜひやっていただきたいと思いますが、もう一度、御答弁願います。

○渡邉福祉総務課長  大変答弁、失礼いたしました。

今委員の指摘のとおり、12地区化も計画の中でもうたっております。CSW専門的な職種ということもございます。人的なところもいろいろとございますけども、しっかりと地域の底上げに向けて、また地域の方が相談しやすい体制づくりですね、これからしっかりと取り組んでいきたいと思ってございます。

 

【終活支援】

○高橋佳代子委員  社会福祉協議会はいいですね。しゃべりますか。あ、いいです。では、次、行きます。続きまして、終活支援についてお伺いをします。

これまでの相談内容の特徴について、まずお伺いしたいと思います。

○猪飼高齢者福祉課長  終活あんしんセンター、本年2月15日から設置いたしましたけれども、8月末までの6か月半の期間で165名、延べ326件の御相談をいただいております。相談内容、特徴というところでございますが、相続ですとか遺言に関することが一番多くて81件、次いで終活全般、また葬儀ですとか納骨とかお墓に関すること、そのほかにも見守りや死後事務、財産管理、住まい、生前整理、身元保証など、また介護や医療など多岐にわたった御相談をいただいてるという現状がございます。

○高橋佳代子委員  終活支援については一般質問でも伺いましたけれども、死後事務委任について実施をされている自治体もかなり増えてきているところであります。名古屋市の社会福祉協議会では、葬儀や納骨の死後事務委任とともに、生前は見守りとか安否確認、また希望者には入院時の支援も行っているというふうに伺っています。また死後については、部屋や遺品の整理とかというのもやり始めている自治体もあって、このような高齢期の何ていうんですかね、ライフステージに合わせたこのサービスを組み立てていくというんですかね、そういうことも非常に重要かなというふうに思いますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。

○猪飼高齢者福祉課長  委員のおっしゃるとおりだと思ってございます。一般質問のときにも終活に関する情報登録事業ですとか、先ほどおっしゃられた死後事務委任について言及がございましたけれども、まず終活に関する情報登録事業につきましては、現在、社会福祉協議会と協議しておりまして、委託の内容に含める方向で、今検討してございます。また死後事務委任ですとか見守りサービス、他の自治体が先行で取り組んでいるような支援内容も社会福祉協議会と協議の上、社会福祉協議会でできるかどうかというところも含めて検討してる、協議してるという状況でございます。

○高橋佳代子委員  今検討中というようなことで、今お聞きしたら登録事業は委託事業でそれ以外、死後事務は社会福祉協議会でできないかというようなことは、現在は、終活そのものは委託で行われていますけども、今後どのように、ちょっとその言い方に引っかかるというか、もう一度詳しくお伺いできますか。

○猪飼高齢者福祉課長  現在、委託で総合相談を受けるというところと、あとアウトリーチ的な事業で普及啓発を行うというところをお願いしているところでございます。ほかの自治体、社会福祉協議会で多く取り組んでる事例もございます。例えば預託金制度を設けて取り扱っている社会福祉協議会ならではの事業というところもございます。また見守りや、あと死後の遺品整理等も手数料を取りながら対応している社会福祉協議会もありますので、そういった内容も検討の中で考えていくということで、区と社会福祉協議会としっかり役割分担した上で取り組んでいきたいと思っております。まず相談事業で全て受け止めながら、どの支援が必要か、その支援のメニューは社会福祉協議会だったり民間だったり、場合によっては区でやらなくてはいけないものもあると思います。そういったところも、今の相談内容含めながら社会福祉協議会と協議してるというところでございます。

○高橋佳代子委員  社会福祉協議会いいですか。それについて了解なんですか。

○天貝豊島区民社会福祉協議会事務局長  今高齢者福祉課長申し上げたとおり、基本的な委託の内容については相談、それから登録事業については区のほうで委託を、要するに社会福祉協議会として受託、それ以外の基本的なサービスについては今検討中でございますけども、できるだけ自立した社会福祉協議会を目指す中で、リボンサービスとか体が弱った方々に対する部分のサービス、それから判断能力が衰える部分の成年後見にも結びつくような部分についても社会福祉協議会が対応できますので、全体の在宅サービスの中でできるだけ高齢者の方々が安心して生活できるような終活サポート事業の構築で区と一体となって考えていきたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  やはりこういった事業は継続性が大事であるというふうに思います。登録した方だって、今もう100年の時代、人生100年と言われる時代ですから、途中でなくなっちゃったりすると非常に逆に皆様に迷惑をかけるというようなことになると思います。調べてみると社会福祉協議会が独自でやっているところというのはそんなにないというふうに思います。それぞれの自治体から何らかの補助金というか委託料というか、そういうのが発生をしている。社会福祉協議会独自でやっているところは大きな遺贈があったり、現金で寄附があったりというようなことで、それを資産にやり始めてるようなところが多いと思うんですけども、私が言いたいのは、やはりそこら辺はすごい慎重に考えながら、もちろん、自立した社会福祉協議会も大事ではあるというふうには思うんですけども、そこら辺しっかりと区と検討して、本当にこれは社会福祉協議会独自で大丈夫か、それとも初めのスタートのうちは、やはり区から何らかの補助金が必要なのかとか、そこら辺、慎重にしながら、しっかりこの事業が継続していけるように、ぜひ取り組んでいただきたいというふうにお願いをしまして、私の質問を終わります。