令和 3年予算委員会 第1~11款補足質疑 西山議員 3月11日

学校インフルエンザの予防接種

○西山陽介委員  よろしくお願いいたします。

私からは、学校インフルエンザの予防接種について質問させていただきます。

昨年の決算特別委員会におきまして取り上げさせていただきまして、また御要望もさせていただき、そして、この2年度のところで急遽の支出をというふうになったかと思いますけども、事業実施をつくってくださいました。改めまして心から感謝申し上げる次第でございます。

まず初めに、今年度行いました、このインフルエンザ予防接種につきましての事業概要をお知らせいただきたいと思います。

○田邉学務課長  こちら、中学校3年生のインフルエンザ予防接種費用助成ということで、こちら、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況を踏まえて、中学校3年生が高校受験に向けて実力を十分発揮できますように、インフルエンザの予防接種の費用助成、就学援助受給者を対象にさせていただいたところでございます。

○西山陽介委員  具体的には、どのような仕組み、対象者は中学3年生の就学援助の方々だと思いますけども、1人当たりの支給ですとか、それから実際に何名の方が接種されたか、そういった概況についてお知らせいただきたいと思います。

○田邉学務課長  こちら、生徒1人につき一律3,500円の予防接種費用分を支給ということで、就学援助受給者の口座のほうに、10月の下旬に振込をさせていただきました。

実際、その就学援助受給者、対象者がどれだけインフルエンザ予防接種を受けたかといったところでございますけども、ちょっとアンケートを取らさせていただきまして、回答をいただいた中で、ちょっと割合を見ますと、約75%の方がインフルエンザ予防接種を受けたというふうに考えてございます。

○西山陽介委員  今回はコロナの蔓延防止、また同時流行に備えるというか、それを回避するために、せめて高校受験を目指す中学3年生にインフルエンザの、この心配だけはなくしてほしいと、そういうような思いで提案をさせていただいたわけでございますけども、それでは、受験生にとって、今年、受験はもう既にほぼ終わられたんじゃないかと思うんですけども、残念ながらインフルエンザにかかってしまったとか、または受験にちょっと影響が出てしまった、そういった様子というのは、今回はあったんでしょうか。

○佐藤指導課長  インフルエンザも、それから新型コロナウイルスも、対象も、両方とも、罹患した方については再度受験をするチャンスがあるということで、公立高校の場合については御案内を既に周知いただきながらさせていただきました。本区の中学3年生におきましては、そういうことで不利益を被ったというような報告は受けていませんので、予定した受験日に子どもたちがしっかりと受験できたというような報告を各学校から受けております。

○兒玉教育部長  補足ですけども、例年、インフルエンザ2,000人ほど出ておりますが、今年は小・中、1名のみのインフルエンザの罹患でございました。

○西山陽介委員  それはもう学校現場の先生方の御努力、それから保護者の御家庭でのお子さんへの指導、そして何よりもお子さん自身が感染しないんだという、先生方の指導、強い指導の下でそれを実践されたたまものだと、そのように今の御答弁に対して受け止めさせていただければというふうに思います。何よりもよかったということです。

先ほど、学務課長のほうから、アンケートを実施されたということでございますけども、今回のこのインフルエンザの接種費用助成をされたことについての、何か保護者等からの御意見、その辺はいかがでしょうか。

○田邉学務課長  意見も承ってございまして、非常に予防接種代も高いので、非常にありがたく、助かったと、そういった声が非常に多くございました。あと、一方で、やはりコロナ禍といったところで、病院へ行くのがちょっと怖いといって接種を控えた、今回はちょっと控えさせていただきますといった声もございました。

○西山陽介委員  ありがとうございます。

もともと接種は任意でございますので、いろんなお声があるのは当然ですし、本当に守るという視点では、達成できたんじゃないか、そのように私は考えさせていただくところでございます。

ところで、今年、今現在、緊急事態宣言が延長され、継続されていますけども、1月8日から緊急事態を迎えるに当たって、私ども区議団は、1月7日に区長に対しまして緊急要望をさせていただきました。その中にも、このインフルエンザの予防接種の助成につきましては、来年度以降もぜひ継続してもらえないか、このような内容も盛り込ませていただきましたけども、3年度以降のこの事業についてのお考えについて伺いたいと存じます。

○田邉学務課長  来年度も引き続き中学3年生、就学援助受給対象者でございますけども、実施をさせていただくといったところで予算を組んでございます。

○西山陽介委員  実施の内容、方法について、何か変更点ですとか、そういったものは考えられるんでしょうか。

○田邉学務課長  アンケート結果を踏まえて、インフルエンザの予防接種を受けない方もやっぱりいらっしゃるといったところで、一つちょっとクーポン方式ができないかといったところも、ちょっと併せて検討しているところでございます。

○西山陽介委員  必要な方に貴重な財源を使わせていただくという考えに基づいては、そういう方向も、一つ検討の余地としてあるんではないかというふうに思っています。

私ども公明党は、教育費負担の軽減したいと、それを強く掲げさせていただいて、これまでも取組をさせていただいたところでございます。今回のお話も、例えば総額でも今回は恐らく70万ほどの予算ということで使っていただいたかと思いますけども、70万が高いか低いかは別としましても、そういった小さな積み重ねも、この教育の中での、また御家庭の負担を軽減していく、このことが私は子育て支援の一つ、また、少子化対策にもつながるかもしれない、そういった思いで提案をさせていただいたところでございます。ぜひとも、私どもが考える教育費負担、または教育に関わる御家庭での負担の軽減は、所得の差や、高い低いとか、そういった事情によることがないことが必要だというふうに考えています。このインフルエンザの予防接種につきましても、できますれば、全員にというわけにはなかなか、すぐにはいかないかもしれないけれども、せめて受験を目指す中学3年生、恐らく現在800人ほどではないかというふうに思います。それも一律支給ということでないことを考えていけば、受けられる人に支給するということであれば、少しまた節約できるかもしれない。そういう意味では、ぜひ今後の御検討の課題として、中学3年生、受験をチャレンジしよう、そして社会の一歩を踏み出そう、そういった方に対する豊島区の応援の姿勢をぜひ示していただきたい、このようにお願いをさせていただきたいところでございます。今後の御検討の可能性などについて、御所見をいただけましたらありがたく思います。よろしくお願いします。

○兒玉教育部長  今年度、インフルエンザ、コロナの影響で罹患率が非常に少ない状況でありましたが、今後、またインフルエンザの、はやり出すと2,000名ですとか、そういったような状況になりまして、中学3年生の受験を控えるお子さん、インフルエンザの必要性が高まった、そういうような状況になった場合には、またそういう状況の変化に応じて、区長部局ともよく相談して検討を進めていきたいというふうに考えております。

○西山陽介委員  ぜひよろしくお願いします。