令和 3年予算委員会 第1~11款補足質疑 西山議員( 3月11日)

防災備蓄品の生理用品等を活用した女性支援

○西山陽介委員  どうぞよろしくお願いいたします。

コロナ禍における女性の負担軽減について、防災備蓄品の活用も含めて、質問をさせていただきます。

公明党は、3月4日の参議院予算委員会で、5人に1人の若者が金銭的理由で生理用品を購入するのに苦労したとの調査結果を受け、また、その実態を把握し、学校での無償配布などの提案を行いました。また、一昨日、3月9日には、都議会公明党が小池都知事に同趣旨の質問を行い、検討するとの答弁があったところであります。そして、同日の3月9日には、公明党豊島総支部として、長橋桂一総支部長を中心に、5項目にわたるコロナ禍における女性の負担軽減について、高野区長に緊急要望を行わせていただきました。防災備蓄品の生理用品等を活用して、必要な方に配布を要望するものでありますが、区は、私どもの緊急要望を受け、今月15日の月曜日から必要な方に配布を開始すると、既にプレスリリースされております。

それでは、初めに、その配布方法について確認をさせていただきます。

○星野防災危機管理課長  まず、配布方法、大きく2つございまして、区有施設を活用した配布とNPOと連携した配布でございまして、区有施設は男女平等推進センターと社会福祉協議会、それと本庁舎の4階で来週の月曜日からそれぞれ配布をいたします。もう一つ、NPOの豊島子どもWAKUWAKUネットワークさんが実施しているとしまフードサポートプロジェクトが来週末に開催されますので、そこと連携して、食料の配布と一緒に、こちらの生理用品を配布させていただきます。

○西山陽介委員  それでは、配布に関しては、ぜひ利用しやすいように、ネット申請ですとか、また、郵送にも取り組まれるよう要望しておりますけども、それについてはいかがでしょうか。

○星野防災危機管理課長  今回の配布につきましては、緊急的な配布というところで、こうした2つの方法での配布となりましたけれども、今後、御要望のネット申請や郵送についても、今後検討してまいりたいと思っております。

○西山陽介委員  また、コロナ禍において、生活困窮者に防災備蓄品の食料についても配布を要望しておりますけども、どのようになっていくのか、お聞かせいただけますでしょうか。

○星野防災危機管理課長  今回も、生理用品だけではなくて、その中に防災の備蓄で近々入れ替える予定であったもの、アルファ化米だとか、クラッカーというのも一緒に配布をさせていただきます。また、社会福祉協議会にも防災の備蓄用品の入替えのものを配布をさせていただいておりましたけれども、社協さんのほうからも想定より多く配っているということで、防災としても切らさないように、連絡を取り合って補充をしております。そのほかにもいろいろ声が上がってくれば対応できるような体制を整えてまいります。

○西山陽介委員  教育委員会は、今はこの席におりませんけども、学校施設内を含めた公共施設の個室トイレにおいて、生理用品を無償で提供することについても検討されるよう要望いたしましたが、どのように取り組まれていくのか、お伺いいたします。

○高際副区長  ありがとうございます。今回御提案いただいた防災備蓄については、今、課長が答弁したとおり、丁寧に配布をしてまいりたいと思っております。今回の配布を通じまして、どういったニーズ、どのくらいあるのかというものもしっかり踏まえた上で、今後どんな支援につなげていったらいいのか、特にコロナ禍においては、スピード感持って検討して対応してまいりたいと思っているところでございます。加えて御提案いただきました公共施設と学校なんですけれども、例えば今回、生理用品をお配りする女性相談の窓口だとか、エポック10などにいらした方々、経済的にも精神的にもおつらい状況で御相談に来た方というのは、やはり生理用品についてもお困り、お悩みがあるという部分というのは少なからずあろうと思いますので、関係部署などと連携して、やはり必要な方にはお困りを少しでも減らせるように前向きに検討してまいりたいと思っております。それから、学校、今日、教育委員会来ておりませんけれども、ニュースでもやっぱり生理用品が買えなくて、学校を休んじゃう女の子とか、それから、父子家庭などだとお父さんには言えなくって、学校にもどこにも行かず、家に籠もっている女の子の話とか、耳にいたします。先進的に取り組んでいる国でも、やはり学校での取組というのを柱の一つにしておりますので、こちらについても教育委員会とまず課題を共有した上で、連携して検討してまいりたいと思っております。

○西山陽介委員  ありがとうございます。ぜひ寄り添う気持ちを持って取り組んでいただきたいというふうに思います。

現在は、地球に優しいとされる製品も数多く開発されております。プラスチックフリーのものや、使う、燃やすだけでは済まない課題もあるというふうに考えております。ゼロカーボンシティとして環境に優しい製品についての意識啓発にも取り組まれるよう求めたいと考えますが、いかがでしょうか。

○高際副区長  委員御指摘のとおり、やはりこの頃、取組というのが進んできてるなと思うのが、例えば高齢化が進む中での大人用の紙おむつだとか、そうしたもののリサイクルについての取組というのは環境省も進めてきておりますし、また、例えば生理用品を作っているユニ・チャームなんかも再生利用というのを進めると表明をしております。生理用品については全く同じではないかと思います。区においては、それから、EUなんかにおいても、やっぱり海洋プラの削減という観点から、対象品目に生理用品入っているということでございます。そうした意味で、やはり対象に関して、生理用品、例えば区だと、品物を買うときにグリーン購入ということで、環境に配慮した商品を買おうということで、今は生理用品入っていないんですけれども、例えばそうしたものに入れていくなど、区としての率先垂範の姿勢を示すとか、あるいは、企業のいろんな取組なんかの情報も踏まえて、連携してやっていくことがないのかなど、広い観点から検討を進めてまいりたいと思います。ありがとうございます。

○西山陽介委員  福祉政策論が専門の中央大学の宮本太郎教授は、コロナ禍での社会的孤立の影響について、とりわけひとり親世帯を含む若年女性への影響が甚大で、昨年秋の段階で仕事から離れた若年女性が前年同月比で30万人以上増えているというふうに指摘もされております。私ども豊島区が全国に先駆けて、今回このような取組を取り組まれることに多くの賛同の意見が寄せられております。

最後に、SDGs未来都市である豊島区の今後の女性にやさしいまちづくりについての御決意をお伺いして、終わります。

○高野区長  つい先日でありますけど、長橋都議を中心にして、公明党区議団、さらには若い女性の方が、たしか七、八名の方がお越しになりまして、今るるおっしゃったような御要望をいただきました。特に生理用品等々については、高際副区長からの答弁のように、素早く対応していかなきゃいけないというようなことを強く感じました。それらを含めながら、防災対策、これらについてのいろんな要望の中で、しっかりと承ってまいったわけでありますが、つい先日、マスコミ報道で、防災職員が23区、ずっと表が出ました。残念ながら、豊島区は防災職員ゼロでした。これは大変、私、この表を見て、いろんな形の中で女性の方の区における行政の中にも活躍の場をぜひつくらなきゃいけないという思いをずっと持ってたんですけど、このような形、やっぱり示されますと、改めてなかなか自分が思っているとおりにはいってないんだなということを、大きな反省と同時に、特にいよいよ4月には人事異動もあるわけでありますので、人事課のほうにもぜひ防災職員を加えてもらうような形の中で、要望しておりますので、これはゼロになることはもうありませんので、大いに参加していただきたい。特に私は、23区、先駆けて、東京で初めてSDGsの認証を受けた当区といたしましては、やはり女性の目線で、あるいは女性の立場になって、いろんな形の中で区政を動かしていくことが改めて必要性を感じたわけでありまして、私はこのSDGs未来都市、これに挑戦し、そして、認証を受け、そして、それをモデルになるようしていかなければいけないという大きな責任といいますか、使命感を感じておりますので、今後もあらゆる面で、このSDGsの目標に向かって、全庁を挙げて、さらには議会、さらには区民の方々と一緒になって、このような豊島区をつくり上げてまいりたいと思いますので、どうぞ今後もよろしくお願いします。