○此島澄子委員 私は区立幼稚園について伺います。
今まで人数が減少傾向にあったんですけれども、一時は廃園の話まで出ていましたけれども、23年から、まず南長崎幼稚園での預かり保育をモデル的に実施していただきまして、今年度から池袋、西巣鴨という形でやっていただいていますけれども、まずその定員に対する充足率と、それから預かり保育の利用率について伺います。
○井上学校運営課長 ただいま委員からお話ございました預かり保育を、昨年、南長崎幼稚園で実施いたしました。その影響もございまして、昨年度の入園希望者につきましては増加に転じてございます。特に西巣鴨幼稚園につきましては、抽せんを5年ぶりに行うということになりました。そういうことで預かり保育の効果といいますか、それが如実に出た結果かと思ってございます。
また、25年度につきましては現在募集の段階でございまして、こちらにつきましては応募状況が、15日現在でございますけれども、西巣鴨幼稚園で23名、池袋幼稚園で19名、南長崎幼稚園で9名ということになってございます。
○此島澄子委員 私もこの間、9月12、13と参観日でしたので、午前中いっぱいずっと参観を南長崎幼稚園のほうでさせていただきました。さまざまな課題も見えてきたんですけれども、発達障害とか、さまざまな課題を抱えたお子さんたち、それから今、外国籍の方もすごく割合が多くて、これだけそういう課題を抱えた子が多いと大変かなというふうに思ったんですけれども、その対応についてはいかがでしょうか。
○井上学校運営課長 確かに、特別な支援を要するお子様についてはふえている状況でございます。各幼稚園におきましては、特別な支援を要するお子様に対する臨時の職員を1クラスに基本1名ということで配置してございます。南長崎幼稚園につきましては追加で1名ということで3名体制でございますが、それでもなかなか難しい状況に来ているところがございます。
また、外国籍のお子様につきましても西巣鴨幼稚園などには多く見られるようになってきておりまして、これは豊島区の特徴かというふうに感じているところでございます。
○此島澄子委員 私たちのほうも、途中から入ってくる外国籍の人がすごく多いのでびっくりしちゃったんですけれども、そういう対応状況も人件費等の関係もあるかと思うんですけれども、臨時職員の方がいますよね。その方が、だからいろいろな形で活躍しているのですけれども、これが1年で交代になってしまうということで、現場としては、やっとすごく頑張ってくださる方がなじめたというときに変わってしまうというのが非常に困るということで、ぜひそれについては今後考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○井上学校運営課長 臨時職員の場合、雇用の条件などもございまして、また交通費など出ないというところもございます。そういったことで、いい方であっても、ほかに条件のいい勤務先が見つかればそちらにということもございます。私どもとしましては、せっかくなれて、非常に活躍している職員については、引き続き雇用していけるようにというふうに考えてございます。
○此島澄子委員 そういう中で本当に職員の方もよくやっていただいて、はっきり言って、これ、午前中ずっと見ていまして、私もここの園児になりたいくらい楽しいなというふうに感想を持ってまいりました。4歳児、5歳児ともに30人というフル人数を保育しているのですけれども、要発達支援のお子さんがこれだけいるというんだけれども、レベルが高いなと思うんです、みんな。子どもたちのレベルが、集中力とか、行動力とか見ても、すごくすばらしい。先生の指導がいいとは思いますけれども、本当に静かな声で先生は指導するのですけれども、できるだけ子どもたちのやる気を起こすような形でやっておられる。本当に感心して帰ってまいりましたけれども、保護者の方もさまざま、学童保育についてはすごく感謝しておりまして、ありがたいというふうに言っております。あとは、教育内容についてなんですけれども、やはり子どもたちのレベルが高くなっているので、例えば小1プロブレムと、いろいろ午前中から言われていますけれども、学校に行ったときに、やはり区立幼稚園から行った子どもとの差が結構あって、読み書きとか楽器がすごく悩ましい問題だという話がございました。
そういうところで多少なりとも対応していただけるとありがたいというふうに保護者は言っておりましたけれども、預かり保育のほうで、何かいろいろな形でやってくださる授業内容がありがたいと言っていましたので、そういうところででもできればいいかなというふうに思うんですけれども、その教育内容についても、子どもたちのレベルが高いというところを意識していただきまして、だから昨年の運動会のときもちょっと物足りないという感じでいろいろ声を寄せたところ、ことしの運動会は非常によかったと。本当に子どもたちも、保護者の方ももちろん、大変喜んでいましたということなんですけれども、子どもたちの内容、状況も見ながら、できる部分では、教育的な部分も考えていただければというふうに思います。
こういった形ですごく幼稚園もいっぱいいっぱいになってきまして、今後まだまだ待機児童もいっぱいいますから、認定こども園への移行ということが考えられると思うんですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。
○齊藤教育総務部長 豊島区の区立幼稚園の今後のあり方につきましては、平成22年度に一応の考え方を取りまとめております。今後、小学校の学校改築を進めていく中で、区立幼稚園との合築、その中で、幼・小の連携、そういう幼・小の併設施設も検証していくという。その際に、現行の制度で言えば、認定こども園、幼稚園型になるかなと思います。今は4歳、5歳、その際は、対象園児を3歳に広げて、幼稚園型の認定こども園、現行制度で、それを検討していきたいという考え方を持って、今後、研究、検討していきたいと思います。
○此島澄子委員 私立保育園のほうでも、まだまだ待機児童が出ているという状況ですので、こういう中では、本当にできるだけ急いでやっていただければというふうに思うんですけれども、幼稚園型ということになると、3、4、5歳向けという形になるのでしょうか。
○齊藤教育総務部長 まだ具体的な詳細については、検討に着手する前の段階でございますけれども、基本的には、3歳、4歳、5歳、これを対象にしていきたいと。現行は4歳、5歳でございますけれども、私立幼稚園とも協議をして、対象を3歳に広げて、ただし、保育に欠けるような、そういう対象のお子さんを入れられるような、そういう施設を検討していきたいなというふうに考えております。
○此島澄子委員 スペースの問題もありますし、できるだけ早く実施していただけるように、今後もしっかりと検討していただきたいと思います。
以上です。