R6年予算委員会 清掃環境・都市整備費 3月 8日 北岡議員
給水器設置事業
○北岡あや子委員 私からは、環境清掃費、政策別一覧182、マイボトル用給水器設置事業について質問いたします。
マイボトル用給水器設置については、これまでも我が会派が強く要望してまいりました。設置が実現し、大変に感謝申し上げます。
初めに、令和5年度の取組として、設置場所について教えてください。
○鈴木環境政策課長 設置場所につきましては、令和5年度は現時点で31か所設置いたしました。全区民ひろば26か所、そのほか池袋保健所、長崎健康相談所、児童相談所、東西の子ども家庭支援センター、そしてジャンプ東池袋の31か所でございます。
○北岡あや子委員 31か所の設置ということで、このマイボトル用給水器を設置したことによる効果について伺えればと思います。
○鈴木環境政策課長 効果につきましては、2月末の数字の速報値でございますけれども、500ミリのペットボトル換算で大体約4万5,000本を超えるペットボトルごみの削減につながりました。これを二酸化炭素排出量に換算いたしますと、大体約5.3トンの削減効果があったものと考えております。
○北岡あや子委員 ペットボトルのこの4万5,000本というのは想像できるのですけれども、CO2のこの5.3トンというのはぴんとはこないのですが、かなりの効果が出ているというふうな理解はできます。この効果についても見える化をしてほしいということで要望もしてきておるのですが、この周知方法についてはどのように取り組まれておりますでしょうか、教えてください。
○鈴木環境政策課長 効果の見える化につきましては、まず、給水器設置当初はこれをやるとどれぐらい効果があるのかという目安値みたいなものを掲示させていただきました。その後は、毎月、施設ごとに、実際これぐらいの効果があったということを数字を出させていただきまして、それを毎月更新する形で給水器の横にポスターを掲示しております。あわせて、区のホームページでも設置している施設の効果を発表させていただいておりまして、そういう形で実際に行動を起こしてくださっている区民の皆様に効果を見せることで後押しにもなるのかなというふうに考えております。
○北岡あや子委員 ありがとうございます。この給水器設置について、他区の取組状況などもお聞きしたいのですが、お願いいたします。
○鈴木環境政策課長 ほかの区でも、やはり夏の時期を含めて実施を始めております。2月に本区が独自に調べた結果ではございますが、本区のほかには14区が給水器の設置を行っております。ただ、常温のみの区もあったり、設置箇所が2か所というふうに少ない区もあります。本区につきましては、熱中症予防対策にも寄与いたしまして、なおかつ環境負荷軽減という施策の、この両輪をしていること、そして設置箇所数についても23区トップクラスでございまして、さらに、先ほど申し上げた効果を実際施設で掲示したり区のホームページで公表したりと、そういうことを複合的に実施している区は本区のみというふうに調べてございます。
○北岡あや子委員 大変な取組に大変感謝いたしまして、高く評価いたします。
この給水器設置は熱中症対策、お話にもありましたが、また、SDGsの観点からもゼロカーボンシティへの取組、CO2削減からの温暖化対策と、本当に効果が多岐にわたると考えます。令和6年度予算計上されておりますこの取組の中で設置場所の拡大とありますが、どういった場所への設置になるのでしょうか。
○鈴木環境政策課長 令和6年度の拡大場所といたしましては、14か所ございます。具体的に申し上げますと、区役所本庁舎の3階、4階ですとか、東西の区民事務所、そして中央図書館をはじめとした図書館7館、ジャンプ長崎、心身障害者福祉センター、駒込福祉作業所、旧文成小学校という形で14か所を予定しております。
○北岡あや子委員 いずれの施設も利用者の方がたくさんいらっしゃる施設だと思います。令和5年7月に私の地元、長崎三丁目にあります長崎健康相談所にも給水器を設置いただきました。この長崎健康相談所を御利用した地域の方からも、暑い中、手続に歩いてきて、喉がからになっている状況で給水器があるということが本当にありがたいというふうなお声もいただいております。
この次年度給水器設置について、4月以降、順次設置というふうにお聞きしているんですが、できれば暑くなる夏前には設置していただき、熱中症対策に間に合うように要望いたしますが、設置のスケジュールなど分かれば教えていただけますでしょうか。
○鈴木環境政策課長 この14か所のうち工事を伴わないで設置できる場所につきましては、4月早々に利用開始できるように準備を進めております。また、工事を伴う場合につきましても、気温が高くなって熱中症のリスクが高くなってくる前、なるべく早急に設置できるよう、今、調整を進めているところでございます。
○北岡あや子委員 区民ひろばで給水スタンドが、給水スタンドの大きな枠組みが場所の問題で置けないので、お水が入っている中の部分のみがキッチンスペースのような場所に設置されているというようなところもあるというふうにお聞きしたのですが、そのため、ひろばに行っても設置場所が分かりづらいとか、そういったお声もお聞きしているのです。そういった施設での周知について工夫をされていることがあれば教えていただければと思います。
○鈴木環境政策課長 今、委員御指摘のように、施設の状況や規模等によって大きいボックス型のラックが置けていないところもあります。なので、小さい置き台に置いたり、ラック等がなくて直接置いているところもあります。現在、特に区民ひろばにおきましては、ここに給水器がありますよということが分かるようなカラフルなポスターを掲示しておりますが、それでも、今、委員がおっしゃったように分からないというようなお声というのはあるというふうに伺っておりますので、今後さらにこの施設のほうとも協力しながら、利用者の方に分かるように声かけをしたりですとか、より使っていただけるような工夫を考えてまいりたいと思います。
○北岡あや子委員 せっかく設置を拡大していただいておりますので、そこの施設に給水器があるということが、また、その施設の中のどこにあるのかという周知もしっかり取り組んでいただければと思います。
無印良品では、給水できる店舗を「水アプリ」というアプリを使って周知をしております。この「水アプリ」に豊島区の給水スポットが掲載をされておりまして、この新しい設置場所についても連動はされるのでしょうか。
○鈴木環境政策課長 現在、区民ひろばをこの「水アプリ」に登録しています。アプリの利用条件としても誰でも利用できるというところが一つ条件にも入ってきますので、そういうところに合致するところは全て登録して「水アプリ」にも、無印良品の店舗だけではなくて、豊島区の施設が出るような取組を今後も進めてまいりたいと考えております。
○北岡あや子委員 私もこのアプリをダウンロードして利用させていただいているのですが、どれだけの水を給水したかを入力すると、ペットボトルでの削減効果やCO2削減効果というのが数値として表れます。この削減効果が見える化されているということで、取り組みがいがあるのかというふうに実感として思っております。この「水アプリ」の周知というのはどのように取り組まれているのでしょうか、教えてください。
○鈴木環境政策課長 今現在は豊島区のホームページの給水器のことが書いてあるページにまず掲載をしております。より多くの方にこういった「水アプリ」も使っていただきたいというのもございます。それ以外の方法もいろいろ考えながら、我々の部署でもメールマガジン等も持っておりますので、SNS等活用して、より広く周知できるように今後も進めてまいりたいと思います。
○北岡あや子委員 この、何かイベントでの周知などはされているのでしょうか。
○鈴木環境政策課長 給水器がありますということ自体を周知させていただいておりますので、その中でこういったアプリのこともお知らせしているような状況でございます。
○北岡あや子委員 はい、ありがとうございます。令和5年度、31か所ということで、新年度が14か所の設置場所ということで大きく拡大をされるわけですが、さらなる設置拡大を要望したいと思いますが、見通しについて御見解を伺います。
○鈴木環境政策課長 この環境配慮行動を区民の皆様に取っていただくと、そういったことに関する促進ですとか、熱中症予防対策という観点から、この給水器以外にも様々な取組を進めてきておりますが、この給水器設置というものはその中でも重要なものと捉えております。その中で、今年度は区民ひろばの全ひろばに設置しましたし、来年度は先ほど申し上げた14か所の拡大というものをやっていきますので、今後も施設の状況ですとか効果等を鑑みながら、環境負荷を低減させる施策というものは進めてまいりたいと考えております。
○北岡あや子委員 他自治体の取組としては、京都市でイベント開催時に給水器の設置を呼びかけて取り組んでいるということです。あと、尼崎市などでは阪急電鉄の4駅にマイボトル用給水器を設置し、約2か月間実証実験し、駅利用者にどれだけ利用されるのかという検証を行っているということです。給水器の設置場所拡大に取り組むことで、「水アプリ」とも連携をしていきながら、まち巡りをしながら、喉が渇いたら給水をし、区民の御提案のベンチプロジェクトで町なかにベンチが設置されることで、そこのベンチで休み、またまち歩きを元気に楽しめる。これは、ウオーカブルなまちづくりにもつながるのではないかというふうに考えております。ぜひ柔軟に拡大、設置の拡大を御検討いただき、さらに取り組まれることをお願いし、質問を終わります。