R6年予算 特別会計 北岡議員 3月13日

医療費適正化・糖尿病重症化予防事業、ジェネリック

○北岡あや子委員  私からは、国民健康保険について伺います。

我が会派は、これまで予算や決算委員会で、医療費の適正化について取り上げてまいりました。本区としても、医療費の適正化に向け、第四期特定健康診査・特定保健指導実施計画及び第三期データヘルス計画がまとめられておりますが、これまでの取組みの評価についてはどのように分析されていらっしゃるのかお聞かせください。

○梅本国民健康保険課長  これまでの取組み、新たな計画を策定するに当たり、様々な特定健診ですとか特定保健指導、それからレセプトなどのデータの分析から豊島区の状況を分析をしてみました。そうしましたところ、様々これまでも糖尿病などの対策の取組みを進めてきたところではありますけれども、いまだにやはり糖尿病の有病率が70から74歳では東京都の平均より高い、それからそれ以外にも、豊島区の方は週3日以上朝食を抜く方の割合が40歳から74歳で東京都の平均より高いとか、それから咀嚼、噛みにくい、ほとんど噛めないというような方の割合が40から74歳で東京都の平均より高い。その反面、よいところもありまして、血圧の状況などはよいというようなことが分かりましたので、それらのデータを基に、次期計画についての改定作業を進めてまいりました。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

医療費の適正化については、薬価も高騰している中でジェネリック医薬品の使用の促進も重要な取組みであると考えます。

ジェネリック医薬品の使用率や効果はどのような推移になっているのか教えてください。

○梅本国民健康保険課長  ジェネリックの普及啓発についても継続的に取り組んでおりまして、ジェネリックの医薬品の差額通知の送付ですとかジェネリック医薬品の希望カードなどを配布して普及啓発に努めているところでございます。

令和5年12月現在の使用率は76.8%ですけれども、来年度は80%を目標に引き続き取り組んでまいります。

なお、この事業を開始いたしました平成24年11月から令和5年の4月時点までの10年間の累積の効果額はおよそ31億円と試算しております。

○北岡あや子委員  糖尿病の重症化予防についても我が会派からは度々取り上げてまいりましたが、現在の状況と今後の取組みについてお聞かせください。

○時田地域保健課長  糖尿病重症化予防事業につきましては、これまでと同様に三点ほど実施してございます。特定保健指導の結果データを基に対象者を選定して、保健指導や早期治療により重症化を予防するためのハイリスク未受診者の医療機関の受診勧奨のほか、糖尿病性腎症重症化予防事業を実施してございます。

これらの糖尿病予防のための結果でございますけれども、保健指導の対象者が1,632名いらっしゃいまして、指導を受けた方が300名、保健指導の実施率は18.4%でございます。

また、重症化予防事業の効果といたしましては、令和3年度に保健指導、令和4年度に特定健診を受けた244名の方のうち、8割強の方がヘモグロビンA1cの維持、改善が見られております。

○北岡あや子委員  この予防というか、保健指導の受診が18.4%ということであったかと思うんですけれども、この少ない受診率向上のための取組みなどはどのようにされていらっしゃいますでしょうか。

○時田地域保健課長  ここ数年10%台で推移しているような状況でございまして、こちらも勧奨の通知等を差し上げて、予防のための効果ですとかその辺りを通知に今記載するような形で勧奨を呼びかけているような状況でございます。

○北岡あや子委員  10%台だったということで、18%ということで増えているということで、引き続き取組みをお願いいたします。

令和6年度から開始される事業として、向精神薬の重複処方防止に向けた取組みが挙げられております。以前から全国的にも問題になっておりますが、本区が医師会の御協力をいただきながら先駆的な取組みを行うということでありますが、取組み内容について伺います。

○梅本国民健康保険課長  この取組みでございますけれども、向精神薬を処方されている患者さんと、それから薬を処方した医療機関の双方に区のほうから通知を発出しまして、双方で相談を行ってもらえるように依頼をするというような内容になっております。

医療機関においては、通知を受け取ることによって向精神薬が重複しているという事実を把握できるようになります。

また、この取組みは、患者、被保険者の方を健康被害や犯罪から守り、医療費適正化にもつながるようにということで、ほかの自治体ではまだなかなか取組みが進んでいないところなんですけれども、豊島区においてはこれを先んじて実施していくということでございます。

○北岡あや子委員  本当に薬の適正の量を飲むということはとても大事になってくると思いますので、重複処方防止に向けて、また取組みをお願いしたいと思います。

令和4年3月の外国人留学生入国制限緩和措置により、外国人留学生の国保加入者が増えていると思います。なかなか国保制度自体を理解していただくということが困難な場合も多いと思いますが、本区として保険料の収納のために取り組まれていることについて教えてください。

○梅本国民健康保険課長  委員がおっしゃられましたように、入国制限の緩和以降、非常に外国人の方が増えておりまして、この1月現在では被保険者総数の28.7%を占める1万9,228人の方がいらっしゃいます。ほとんどの方が留学生、日本に初めていらっしゃるという方ですので、まずは国民健康保険制度についての理解が進むように、保険料を支払わなくてはいけないものだということを理解していただけるように、日本語学校などを訪問いたしまして御協力をお願いしているところでございます。

また、東京出入国在留管理局にも御協力をお願いしながら、外国人の方の収納の促進に取り組んでいるところでございます。

○北岡あや子委員  マイナンバーカードと健康保険証の一体化については、国から資格確認書や被保険者への加入者情報等の送付が示されておりますが、本区としてはどのように対応されているのでしょうか。お聞きします。

○梅本国民健康保険課長  12月2日以降は新たに健康保険証を発行するということはなくなりますけれども、それに当たってはマイナ保険証を持っていらっしゃる方には資格確認書を渡す、それから既に持っていらっしゃる方については資格情報のお知らせを渡すということを準備をしているところでございます。

ただ、ここに来まして、全ての方が安心してマイナンバーカードを保険証として利用できるように、加入者情報、マイナンバーの下4桁を10月までに通知しなさいということを国のほうから言われているような状況で、これについては詳細がこれからになりますけれども、それについてもしっかりと対応できるように準備を進めてまいります。

○北岡あや子委員  様々具体的な取組みが分かりました。高く評価いたします。

医療費適正化に向け、今後も引き続き取り組んでいただきますようお願いして、質問を終わります。