令和 5年決算環境清掃・都市整備費 北岡議員 (10月16日)
食品ロス削減推・フードドライブ・シェアバッグ
○北岡あや子委員 公明党の北岡でございます。本日もよろしくお願いいたします。
私からは、環境清掃費、食品ロス削減推進事業について、成果番号205について質問いたします。
まず、今月10月は食品ロス削減月間です。この月間は、公明党が骨組み案を取りまとめ、成立をリードした法律、食品ロス削減推進法に基づきます。推進法では、10月30日を食品ロス削減の日として設定し、また国民運動として食品ロス削減を推進しております。
取組の成果として、2021年度の食品ロス量は推計523万トンで、過去最少となりました。しかし、国民1人に当てはめると、毎日おにぎり1個分、約113グラムを破棄している計算になります。これは、国連世界食糧計画WFPの2022年に食糧支援をした480万トンをロスの量が上回っているということが分かります。消費者庁では、SDGsの目標も踏まえ、日本において2030年度までに、2000年度に比べて半分となる489万トンまでの削減を目指しているとしています。
食品ロスの約半分は家庭から出ているとも言われている現状です。本区においてもさらなる食品ロス削減を推進する意義は大きいと考えます。
最初に、令和4年度の取組について、成果指標、活動指標は達成率高いんですが、事業費の執行率が低かった理由について、詳しく詳細を教えていただければと思います。
○佐藤ごみ減量推進課長 豊島区で、本区でごみ減量を進める中で、食品ロス削減対策についても重点的に取組を進めてるところでございます。
その中で、令和4年度執行率が低かったというような状況でございますけれども、まず新型コロナウイルス感染拡大の影響から、食品ロス削減対策講座の実施回数が見込みを下回ったということ、また、食べ切り啓発アイテム、ポスターやチラシ、ステッカーなどでございますが、これを新たに製作しなかったということが理由ということになってございます。
○北岡あや子委員 コロナも明けておりますので、引き続き取組をお願いしたいと思います。 次に、フードドライブへの取組についての評価をお聞きいたします。
○佐藤ごみ減量推進課長 食品ロスに関する事業のうち、フードドライブについては区民の皆様が手軽に参加できる、取組ができるというようなことでこれも推進してるところでございます。
フードドライブの実施状況でございますけれども、令和4年度の寄附食品の個数が6,068個でございました。3年度の7,422個に比べると個数は少ないんですが、重量にいたしますと3年度が1,672キロに対して4年度が1,806キロと、ごみの減量につながっているということをこの数字から評価をしてるところでございます。
また、フードドライブについては、区内4か所に常設の窓口を1年間、年間で窓口を設けております。そのほかにも、イベントなどでもフードドライブを行っておりますが、4年度は特に民間事業者とも連携をしながらやっております。西武池袋本店、またサンシャインシティに加えまして帝京平成大学の学園祭でも実施するなど、連携をしながらフードドライブに取り組んでるところでございます。
○北岡あや子委員 食べきり協力店への新規のアプローチ方法や取組について教えていただければと思います。
○佐藤ごみ減量推進課長 食べきり協力店の状況でございます。食べきり協力店、現時点で27件52店舗が登録されております。新規登録が4年度は2件、そして5年度は1件と伸び悩んでいるところではございますけれども、今コークッキングと連携をしながらフードレスキューについての取組も行っているところでございますが、その協定の中でもこうした相互にこうしたPRを行っていくということもございます。こうした民間事業者との連携も含めて、そういった食べきり協力店の拡大に努めているところでございます。
○北岡あや子委員 様々取組をされていると思うんですが、豊島区で現在、食品ロス削減は進捗としてどれぐらい進んでいるのでしょうか。
○佐藤ごみ減量推進課長 食品ロス削減対策を行うところがまず元になっているのは、やはりごみの減量であるというふうに思っております。ごみの減量、つまりリデュース、リユースなどの取組を進めることによってということでごみの減量を進めているわけですが、食品ロスはリデュース、リユースでは分かりやすい内容になるかと思います。
そうしたところがどの程度というところなんですけども、比較的フードドライブの寄附食品個数などからすると、区民の方にも浸透されてるかなというふうには思いますが、まだやはりもっと広くこうしたところの啓発は進めていかなければいけないなというふうに考えてるところでございます。
○北岡あや子委員 引き続きお願いいたします。
食品ロス削減講座について、令和4年度1回開催をされておりますが、反響や今後の取組について教えてください。
○佐藤ごみ減量推進課長 2年間、コロナの関係で削減対策講座が行うことがかないませんでした。ただ、昨年度は、今年の1月になりますけども、女子栄養大学の御協力を得ながら食品ロス削減講座を行いました。オンラインで開催をしたんですが、参加者数は残念ながら10名というような状況でございました。
この食品ロス削減対策講座、やはり広く区民の方に関心を持っていただきたいというようなことを考えておりまして、効果的な普及啓発のためにも、様々な媒体を用いて啓発していく必要があると思います。
今年度、これは初の試みといたしまして、食品ロス削減対策の日、10月30日に、より多くの区民の皆様に関心を持っていただくことを目的に、「もったいないキッチン」という食品ロスに関する映画、これの上映会を予定をしております。こうした取組で啓発を続けていきたいと考えております。
○北岡あや子委員 引き続き普及啓発の工夫をしながら、推進をお願いしたいと思います。
残さず食べよう3010運動についてです。区の行事では積極的な推進をしていただいているとお聞きしていますが、それ以外のところでは消極的だというお話を伺いました。区の行事以外の会食会などでも積極的な推進をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか、御見解を伺います。
○佐藤ごみ減量推進課長 食品ロスの対策につながる施策などについては、区でも効果があるというようなものについては区のホームページであるとか、その他広報としまなどを通じて広報啓発をしていく必要はあるかなと思っております。
今お話のあった内容についても、改めて内容を確認しまして取組を進めていきたいと考えております。
○北岡あや子委員 ぜひ内容を御確認いただきまして、取り組んでいただければと思います。
女子栄養大学考案の食品ロス削減対策レシピに取り組まれておりますが、削減レシピコンテストを新たに取組として開催してはいかがでしょうか。葛飾区では、令和4年度食べきり・使いきりメニューコンテストを開催しております。また、東広島市では食べきりレシピコンテストを開催し、最優秀賞や優秀賞レシピを公立保育所の給食に採用する取組などをされております。豊島区での開催について、お考えを伺います。
○佐藤ごみ減量推進課長 今お話のありました葛飾区の事例であるとか、そういった他の自治体でもこういったコンテストを行っているということは承知をしてるところでございます。
こうしたレシピに関するコンテストを行うことによって、区民の皆様からの御経験であるとかお知恵、そういったものを紹介する機会にもなると考えております。他区の実施状況も確認しながら、区内の各関係機関との連携も考えながら検討をしてみたいと考えております。
○北岡あや子委員 横浜市では、ホットペッパーグルメと共同で、シェアバッグの取組をされております。食べ切れなかった料理を持ち帰る来店のお客様に、無料で持ち帰り用のボックスと紙袋を無料配布している事業です。本区においても、区民の皆様の協力とともに公民連携など新たな食品ロス削減策の導入を検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お考えを伺います。
○佐藤ごみ減量推進課長 食品ロス、様々な主体と連携しながら取り組んでいくことが大事だというふうに考えております。
本区では、まず残さず食べてほしいという思いから、食べきり協力店などの取組を行っております。食べ残し料理の持ち帰りに当たっては、食中毒リスクに十分御理解いただく上で、自己責任の範囲で行うようホームページなどでは周知をしているところでございます。
御提案については、横浜市がホットペッパーと共同でということで私も確認をしたところではございますが、横浜市は主に周知の部分を、広報の役割を担っているというふうに認識しております。
食品ロス対策、様々な主体と連携しながらさらに取り組んでいきたいと考えておりますが、様々な手法が考えられる中で、区にとって効果的な事業展開が期待できるかどうかを研究、検討していきたいと考えております。