令和 7年予特 文化・産業・子ども・教育費島村議員 自由質疑② 3月10日
学習指導方針
○島村高彦委員 先ほどの続きで、学習指導方針についてお伺いします。
さっき時間がない中でやっちゃったんでぐちゃぐちゃになってしまいましたんで、もう一回最初からやり直します。
さっき言ったように、中学校の受験率、これが過去最高を昨年は記録をしたということで、課長のお答えでは、本区においては横並びの状態ということだったんですが、全国で過去最高を記録しているということは、今後その波が豊島区にも来るんじゃないかというふうに私は予想をしているんですが、仮に今までと同じようであったとしても既にもう30%以上になって、全国の倍近い状態になっているんですね。東京だから学校がいっぱいありますんで、そういうふうになるんでしょうけども、そうなってきたときに、区立中学校の存在意義というものが問われてくるんだろうというふうに思っております。この区立中学校ということをどういうふうに児童や保護者の方にアピールというとちょっと適切ではないんですが、これのやはり大きな役割というものを伝えていかなきゃいけないかと思うんですけど、その辺はどのように考えているんでしょうか。
○丸山指導課長 区立中学校は、やはり区立の小学校から、もう地元から9年間上がっていくということで、やはり一体化をして、小中の先生方が一緒になって、その地元の子たちを育てるということ、そして、地元の方たちに見守られているというよさということは、かなりの方が感じられていることかと思います。
このことに関して、やっぱり開かれた学校ということで、小学校がやっていること、中学校に向けて。また、中学校が小学校と一緒にやっていることということを開いて見ていただいてということ。それから、いろいろな広報等でも伝えていただけたらなと思っております。
○島村高彦委員 今お話あったように、やはり自分は地元の子であると、この地元で育って、そして社会に出ていくんだという意識を子どもさんが持てるような、そういった対策をお願いしたいというのと、もう一つは、やはり、この私立中学ではなく、区立中学に行ってもしっかりとこの社会を渡っていけるように育っていくことができるんだということをやっぱり保護者に訴えなきゃいけないんじゃないかと私は思っております。
それと、次に、塾ということだったんですけども、塾を全部否定しているわけではありませんで、当然勉強のやり方が分かったり、学習習慣が身についたり、あるいはそれこそ受験に関連するいろんな情報やヒントが得られるということで、その後の子どもにとっては必ずしも悪いことではないということで、一方で、学校の授業について行けないようなお子さんも塾でそういった補習的なことができるんだよという塾のアピールもあるんですね。そういった中で、この学校の授業について行けない児童に対しまして、学校側としても支援をしているんだと思うんですが、それはどういう支援の仕方をしているのかお聞かせください。
○丸山指導課長 習熟の速度には遅い、速いがありますので、やはり今、先生方には、個別最適化ということで、授業の在り方、授業改善を進めてもらっているところです。
以前は一斉授業でついて来れるか、ついて来れないかでしたけれども、それこそタブレットを用いたいろいろなアプリ、それから、デジタル教科書等でその子に合った内容をその画面に映せるということができるようになってきていますので、授業改善を進めて、個に合った学習を深めていきたいと思います。
○島村高彦委員 ということは、授業について行けない場合、そういった様々な支援が行われているというところで、それでも何ゆえに塾に行くのかというところが課題になるんですけども、そういう学校側の支援だけじゃ不十分だというふうに感じている児童、保護者がいるということなんでしょうかね。
○丸山指導課長 保護者の方に学校だけではいけないということで補習の塾ですとか、受験に向けての塾って、それぞれ目的があるとは思いますけれども、ぜひ学校のほうに何が心配かということで、学校ができることがあれば、きちっと対応はしていきたいなと思っております。
○島村高彦委員 分かりました。
次に、デメリットということで、さっき受験競争の弊害的なもの、それに伴う塾ということで、塾ということになれば、保護者の負担も増えるということで、何よりもさっき言ったような、子どもに与える影響というものが非常に課題が多いということはお話しさせていただきました。
それで、先ほど本区の教育方針、学習指導方針ということで、一つには、さっきの校長先生の学校だよりの言葉を言いました。豊島区として、これがちょっと十分に言えなかったんですけども、基本構想のパブリックコメントにおきまして、一斉授業に関する区民から意見がありました。それに対する区の考え方として、さっきちょっと言いましたが、結論だけ言いますと、知識注入を重視した指導方法を改善し、主体的、対話的で深い学びを引き出す授業を行い、授業の質を向上していくことで学校教育において最もこれが重要だと考えていると、このような区の考え方が記載されておりました。これは校長先生のおっしゃる、見えない学力こそ大切なんだよということと合い共通するというふうに思っておりますが、この一斉授業の方法を改善していく必要があるということを書いてあるんですが、これはどのようにして改善していくんでしょうか。
○丸山指導課長 これまでは教科書を教えようと、時間内に詰め込もうというような教育がよく見られていたんですけれども、教科書で子どもたちの課題を解決に向けた学習を進めていくことと思っております。そのためには教科書だけではなく、いろいろな学び方があると思います。それはもしかして先生だけじゃなく、ほかのゲストティーチャーを招いたりですとか、あとは、先ほど申し上げたタブレットを使って個々に学びを深めるということですとか、本当これまでのチョークと教科書だけではない、いろいろな手段を用いた授業方法を実践していきたいと思っております。
○島村高彦委員 従前、私は、教科の授業というのは、実質上、子どもにそんなに役に立ってないんじゃないかということも言ってまいりました。社会に出て、学校の授業の内容がどれほど役に立っているのかというところが長い間ずっと疑問でございました。実際に今のこの社会を生きていくという点において、本当に子どもに身につけさせていかなければならないことというのは数多くあると思うんですよね。そういった中で、やはり今の教育方針というのを大きく改善しなきゃいけないと思います。同時にもう区のほうも、教育部のほうも、学校の先生方もそういう実態にお気づきになっているんだろうと。気づいているにもかかわらず、今のままに子どもをそのままにしておいていいのかという疑問が常にございます。このことはやっぱり保護者にもしっかりと理解をしてもらい、従来は踏み込まなかった家庭の教育方針に対しても、もう手を打つときが来ているんじゃないんでしょうかというのが最終質問でございます。その点に関して何かお考えがあればお聞かせ願います。
○丸山指導課長 まず、新たな主体的、対話的で深い学びですとか、学習指導要領が変わって何年もたちました。また、教科書も小学校が今年度、来年度、中学校が変わります。こういうことを機会にして、保護者の方々に今までとは違うというか、これから目指す教育については共通理解をしていかなきゃいけないかなとは思っております。
○島村高彦委員 こうした教育方針、学習方針を転換していくことが逆に教員自身の働き方にもいい影響を与え、本当にやりがいのある仕事となっていくんではないかというふうな思いを伝えたいと思います。
以上で終わります。