令和 7年予特 文化・産業・子ども・教育費島村議員 自由質疑③  3月10日

不登校対策支援

○島村高彦委員  4分。可能な限り。

不登校対策。全国的には、顔が見えずに会うこともできずに大変手の施しようがなくて困っている子が結構いるという中で、昨年の夏、豊島区にはそういう顔の見えない児童生徒はいないというふうにお答えいただきましたが、現在も同じでしょうか。

○木田教育センター所長  はい、そのとおりでございます。

○島村高彦委員  大変取組がしっかりして安心をいたします。

それで、かねてより独自の学びの場や居場所の一つとして不登校特例校、この設置を求めてまいりました。先ほど来出ておりますスリジエ、これはチャレンジクラスとか登校支援とか言っているんですが、これは本区の不登校特例校ということでよろしいんでしょうか。

○木田教育センター所長  不登校特例校、いわゆる学びの多様化学校というのは、先ほど申し上げたように全国で35校、文科省から認定されているものです。現在、来年度から取り組むチャレンジクラスは、東京型の不登校特例校という形でスタートをします。そして、それとともに、文科省の研究開発学校の指定を受けることとなっています。その研究開発学校の成果が認められれば、近い将来、学びの多様化学校になるのではないかというところを今目指して取組を進めてまいるところでございます。

○島村高彦委員  よく分かんないんですけど、東京型の不登校特例校ということですね。

先ほど来出ています、この目的なんですが、学び直しができるとかというふうにおっしゃっておりますが、本来せっかく不登校から学校と呼ばれるところに来るので、安心を与える居場所づくりにしてもらいたいというふうに私はずっと考えているんですが、そういった要素も当然あるかと思うんですけど、いかがでしょうか。

○木田教育センター所長  スリジエは、正規の教員が5名配置される。それから、専門の不登校対策支援員もおります。子どもたちの悩み相談にも乗るといったところでは、子どもの安心を得ることができると思います。

また、独自の教育課程を組むことで、大きな学校行事、スリジエ独自の学校行事など、子どもたちがやりたいということを実践できるような取組をすることで、子どもたちが楽しんで学校に足を向けるといったことを願っております。

○島村高彦委員  ぜひ、遅れた学習を取り戻すという考え方よりは、安心を与えるという場所で、それで、その中で自身が成長できるような、そういった場所にしていただきたいと思います。

過去これまで自殺をした不登校経験者、このうちの何と75%が再登校していたんですね。登校を目的とした対応によってこうした事態に至ってしまっているというデータがございます。これはよっぽど本当にそういう点を注意して不登校の子に接していただきたいというふうに思います。

それで、居場所としては、先ほど来出ておりますが、どうしても公共の場所になっていくというところなんですが、2年前の一般質問で不登校の子たちを映画館に呼んで、それでそこでみんなで協力して掃除やポスターの貼り替えなどをやらせているということで、その際に何ら指示をしないで、子どもたちだけで力を合わせてそれをやらせるようにしているということで、結果としては非常に不登校の子らの創造力が引き出されてよかったというところであります。

それと、今のが長野県上田市の取組なんですけど、愛知県の日進市では、これは何もしないで、ただ、映画をただで見るだけなんですね。なんだけど、これの重要なのは、映画館の運営会社のほうから、市に対してぜひ不登校の子に見てもらいたいという申出があったそうです。それで始まった事業なんですよね。この居場所として、公共施設だけではなく、民間の方に協力を求めていくというのも必要なのかなと思うんですけど、そう簡単にはできないんでしょうけど、その辺の考え方はいかがでしょうか。

○木田教育センター所長  民間も含めていろいろな子どもたちの活躍の場所を保障していくということは大事だと考えております。