令和 5年決算環境清掃・都市整備費 高橋議員(10月16日)

⑤セーフティーネット住宅・家族的住まい方

○高橋佳代子委員  住宅セーフティーネットについてはずっと取り上げてまいりまして、なかなか都心部では特に専用住宅の確保が難しい中で、それでも非常に頑張っていただいて、何とか戸数を少しずつでも増やしていただいている状況であるかと思いまして、感謝を申し上げたいと思います。

住宅の補助、セーフティーネット住宅の補助、4つのメニューについて、豊島区は全てを実施をしているというようなことでありますが、23区の状況はどうなのか、比較すると豊島区はどのような位置にあるのかお伺いしたいと思います。

○河野住宅課長  セーフティーネット住宅でございますけれども、現在23区中10区がこのセーフティーネットの住宅の制度取り組んでおります。そのうち、委員おっしゃいました4つの制度、家賃低廉化補助、家賃債務保証料低廉化補助、住宅改修費補助、少額短期保険料補助、これを行っているのが豊島区と墨田区の2区という状況でございます。

また、専用住宅の登録の戸数につきましても、一番多いのが現在10区中、墨田区が40戸、足立区が38戸、次いで豊島区が31戸と、世田谷区が17戸、荒川が7戸と、大分上位のほうにはあるというところではあるんですけども、引き続き増えるような取組、周知を図っていきたいと考えております。

○高橋佳代子委員  やはりいろんな制度があるんですけど、住宅確保要配慮者の入居を促進も考えると、セーフティーネットの専用住宅を増やしていくということが非常に重要であるのかなというふうに思っております。

不動産団体にも働きかけを今後されていくというようなことでございますので、ぜひオーナーに御理解をやはりいただかないと、特に専用住宅は10年お貸しいただくということが非常にハードルも高いというようなことである一方、改修費も補助があったり様々なメニューが国のほうでも用意されているというようなことなので、ぜひその点も含めて周知のほうお願いしたいと思います。

○高橋佳代子委員 次に、家族的住まい方についてお伺いをしたいと思います。

シェアハウスについては、これまで住宅をシェアハウスに改修する場合は、建築基準法の問題で床面積100平米を超えるものは建築用途が寄宿舎扱いになるため、耐火とか避難等の安全性を高めるために費用が必要になって、改修費が負担になっているというようなことでありまして、豊島区では家族的な住まい方の要件を定めて、それを満たして認定審議会を通過すれば、建築基準はそのままでシェアハウスとして改修を可能とする認定制度を構築いたしました。豊島区の空家活用条例第14条にこれが定められているところでございます。

一方、国でも令和元年に改正建築基準法が施行されて、床面積200平米までの住宅は建築用途を寄宿舎に変更することなくシェアハウスへの改修が可能となったというようなことでありまして、国がやっと区の制度に追いついてきたというような状況でございますけれども、法律で定められた今、区の条例は果たしてどうなるのか。建築基準法と豊島区の空き家活用の条例の整理について、区の御所見を伺いたいと思います。

○河野住宅課長  こちら家族的住まい方の認定制度でございますが、ちょうど平成30年度頃にできたところで、当時並行して建築基準法の改正というようなお話もあったかと思いますけども、これは制度として4人以上の御友人とか、そういった関係の方々で一つの一本の契約をオーナーと結んで入居するというところなんですけども、ちょうど建築基準法の改正というところで床面積が200平米未満のものについては、そういった用途変更のそういった手続とかも不要というような関連もあったタイミングで同時にできたというところもあって、これまで認定の申請があった物件はないという状況でございます。

ちょうどそういった建築基準法の改正と同じようなタイミングでこういった家族的住まい方の制度もできたというタイミングありましたので、これもマスタープランのほうで今、家族的住まい方のほうと入っているんですけども、まず制度の在り方を家族的住まい方の審議会のほうの委員で一度集まって御議論いただきまして、今後条例上にもいろいろ記載をしておりますけども、書き方について、まず議論をいただいて、その後、例えば条例について触れるとかマスタープラン上の取扱いとか、そういったところも検討を行っていきたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  区はあれですけど、国が200平米までと、じゃあ200平米を超えるシェアハウスあるかってね、考えにくい話で、多分法律の改正で全て収まっちゃうんじゃないかなというようなことが考えられるんですが、全て住宅マスタープランにというようなことでございますので、私も住宅対策審議会の委員でございますから、ぜひそこでも検討をしたいというふうに思います。

あとはもう一点、高齢者の住まいで、これはサービス付高齢者住宅とか、あと高優賃が区内に存在をしますけれども、共に4万円までの家賃補助、これが行えるようになっておりますが、その点について現在どのようになってるのかお聞かせください。

○河野住宅課長  まず、サービス付高齢者住宅のほうでございますが、現在、区内には3か所あるというところですけども、いずれも区の補助は受けていないで建設をされたというところでございます。引き続きこういった制度の周知を図っていくとともに、事業者のほうからお話があった際には対応はさせていただきたいと考えております。

また、高優賃につきましても現在区内にございますが、来年度ちょうど事業のほうが切り替わっていくというところで、ちょうど東京都のほうと今後の在り方というところを検討しておりますので、引き続きお住まいになれるような形で意見交換していきたいと考えております。