18H30年決特 10月22日全部の補足質疑

フードロス対策

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。私からは、フードロス対策についてお伺いをいたします。

10月16日は世界食料デーということで、この10月の1カ月間を世界食料デー月間ということで、様々な飢饉や食料問題について行動する月というふうにされているところであります。私ども公明党は、党を挙げて、このフードロス対策、現在進めさせていただいておりまして、未利用の食品の活用も含めた法整備、これを現在進めさせていただいているところであります。

これまで区議会でもこのフードロス対策はたびたび取り上げてまいりましたけれども、様々な提案も含め、これまでさせていただいたんですが、29年度の取組みについて、まずお伺いをさせていただきます。

○井上ごみ減量推進課長  29年度のフードロス削減対策につきましては、まず区民講座、女子栄養大学さんと共催で開催を28年度からしているところでございます。29年度につきましては、実習形式の区民講座ということで2回開催させていただきました。また、2年目を迎えまして、フードロスをなくそうという啓発冊子も作成いたしました。

そして、フードドライブにつきましては、区のイベントなどにブースを出展しまして実施をしております。区民の皆さんからの寄附は社会福祉協議会を通じて支援を必要とする方にお渡しする区内循環型のフードドライブを行っております。29年度につきましては、このような状況でございます。

○高橋佳代子委員  日本全体で年間621万トンということで、その食品ロスが発生をしていると。東京都民の食事量に匹敵をするというふうに言われているんですけれども、そういう中で、このフードロス対策、約45%は家庭から出ているということでありまして、区民への意識啓発は、とてもやはり重要な取組みであるというふうに認識をしております。区のホームページには、「フードロスをなくそう」という掲載もしておりますけれども、文章が羅列されているような形で、もう少し理解していただくには工夫が必要かなというふうに思いますので、ぜひ他自治体のホームページ等も参考にしていただいて、今後、その点についてもよろしくお願いをしたいというふうに思います。

また、先ほど啓発冊子の発行についてもお話がございまして、本当に立派なものをつくっていただいたなというふうに感謝をしているところであります。意識啓発の意味では、その取っかかりというか、そういうものになったのかなというような感想はありますけれども、よりさらにその取組みを進めたいという区民の皆様からは、もう少し情報量が欲しいなというようなお声も実際にございました。フードロスの現状とともに、例えばエコクッキングとかの手法とか、食品の保存方法、またそういったレシピ等も含めて、ぜひ、また明年度、新たな冊子を、第二弾を考えていただきたいなというふうに思いますが、こういった区民への情報発信について、今後のお考えをお聞かせください。

○井上ごみ減量推進課長  今、委員から御指摘いただきましたホームページの「フードロスをなくそう」、確かに文字ばかりでございまして、関心を引く、理解を促す工夫が不足しているというふうに感じておりますので、この辺は、他自治体の例も参考にしながら改善を図ってまいりたいと思います。

また、啓発冊子につきましては、昨年度はいわば初心者向けということでつくらせていただきました。次回つくる場合には、第二弾ということで、今委員からお話がございましたエコクッキング、料理の保存方法、あと同じ料理でもいろいろとアレンジをすれば食べていけるということで、フードロス削減につながる、そういったような実例なども入れた内容、そして情報量の多いものを検討してまいりたいというふうに考えます。

いずれにしましても、これからは情報発信がやはり何といっても大切でございますので、その媒体としましてはやはりホームページの活用を、他自治体の例なども見まして、また子ども向けなども工夫しながら、考えていきたいなというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  今おっしゃったように、確かに、子ども向けも特に大事だというふうに思いますので、ぜひその点は取り組んでいただきたい。でも、私ども公明党は非常に高く評価をさせていただいています。本当にいろんな提案を数々私たちもさせていただいていますけれども、本当にそれを全身に受けとめていただいて、ここまで一つ一つ実現をしてきていただいたということは、本当にありがたいなという思いでいっぱいでございます。区民に対しての意識啓発については、これまでどおり、また、これまで以上に今後も取り組んでいただきたいなというふうに思うんですが。

もう一方で、フードロスの約55%は事業者から排出をされている。この点についても、ぜひ取組みを進めていただきたいというふうにお願いをするんですけれども、以前、一般質問で取り上げさせていただきました横浜市の取組みなどは、食べきり協力店ということで展開をされておりますけども。小盛メニューの導入とか、食べ残し削減に向けたポスター掲示や呼びかけ等に1項目でも取り組んでいただいている、そういった飲食店とか宿泊事業者には、食べきり協力店ということでホームページに掲載をしたりとか、あと食べきり協力店というステッカーが配布をされているということで、そういった独自の取組みもぜひ、何らかの効果がというか、メリットがあれば進んでいくのかなというふうな思いもいたします。

また、小売店等はフードレスキュー、その取組みも広がってきておりますけれども、そういった登録制度なんかも区独自でつくってもいいのかなというふうなことも思うんですけれども、これは環境清掃部だけの話じゃなくて、生活産業課とか、もちろん保健所も含めて、いろいろな課が協力しないとできないことであるというふうには思うんですが、その後、今後の取組みについてお尋ねをいたします。

○井上ごみ減量推進課長  ただいま委員から御指摘いただきました飲食店への働きかけ、特に食べきり協力店の登録などにつきまして、横浜市さんなどを見ますと、先ほどお話がありましたステッカー、かわいらしい犬のイラストなどを工夫されているようなものがございましたり、横浜市さんの場合は、ちょっと話がそれてしまいますけど、マリノスとのコラボといいますか、それでポスターをつくって呼びかけるとか、非常に熱心に活動されています。こういったものも、今後参考にはしていきたいと思っております。

まず、事業者の皆様への働きかけとしては、何といいましても食べきり協力店の登録の開拓を検討していきたいと思います。何といいましても飲食店からのフードロスを削減することが大事でございますので、小盛メニューの提供を御依頼したり、また利用者の皆様には啓発ポスターの掲示等によりまして食べきりを呼びかけてまいりたいと思います。

また、あとフードレスキュー、こちらでございますけども、食品売り場からのフードロスを削減する。これでやはり啓発ポスターなど考えているところですけども、何といいましても、手前の物から購入する。いわゆる消費期限、賞味期限の近いものから購入する。そうしていただくための働きかけというのを事業者の皆様と一緒に取り組んでいきたいというふうに考えております。

また、委員御指摘のとおり、事業者の皆様への働きかけは、各部署とも連携して推進してまいりたいと考えます。

○山野邊生活産業課長  今、答弁あったとおり、生活産業課といたしましても、商店街、あるいは産業団体と密接に連携してございますので、そういった状況を随時、適時情報提供していきながら、一緒に対策を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

○高橋佳代子委員  ありがとうございます。本年6月19日に第四次循環型社会形成推進基本計画が閣議決定をされております。その中には、家庭から出るフードロスの量を2030年度までに2000年度と比べて半減をさせるというような数値目標が現実的に盛り込まれたというようなことでございます。そういう意味では、本当にいろんな部や課に及ぶことだというふうに思うんですけれども、そういう意味で、兒玉部長のリーダーシップによるのかなというふうに思うので、最後に部長の御決意を伺いたいと思います。

○兒玉環境清掃部長  委員御指摘のとおり、食品ロスは世界的にも、日本でも本当に問題になっております。区民一人一人の行動、それから事業者の自主的な行動が本当に大きな効果を挙げるというふうに考えております。区民への意識啓発はもちろん、事業者への協力、そして全庁的に横断的に連携して、区を挙げて取り組んでいきたいと思います。今、次期環境基本計画を策定しておりますので、その中でも食品ロスの削減を重点施策として位置づけて、積極的に取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。