2019H31年予算 議会・政経・総務費 高橋議員3/4
造幣局の跡地の防災公園・液体ミルクの備蓄
○高橋佳代子委員 おはようございます。私からは、ちょっと防災の観点からいろいろお聞きしたいというふうに思います。
まず、造幣局の跡地の防災公園については、来年の春というようなことで、着々と工事も進んでいるところですが、区内では初めてヘリコプターが着陸ができるような場所になるというようなことで、公園の竣工とともに、この防災機能の拡充についても、非常に期待をするところでございます。
31年度、新年度の予算を見ますと、この防災施設整備関係経費というようなものが上がっておりますけれども、この内容について、まず初めに伺います。
○長澤危機管理担当課長 31年度につきましては、防災設備としまして、非常用時の発電機ですとか、あと避難される方のための、夜間の避難のためのバルーン投光機ですとか、その発電機です。あと備蓄倉庫も整備いたしますので、その部分の物品棚、それから、防災行政無線等を整備するための費用を計上してございます。
○高橋佳代子委員 たしか計画では、ここは災害時には何かテントを張ってやるようなお話を御説明いただいたとは思うんですが、このテントの購入とか、そういうのは、今の中には上がってなかったですけど、これについてはどのようになっているか伺います。
○長澤危機管理担当課長 テントにつきましては、必要な全国から送られてくる救援物資の量等を積算いたしまして、32年以降にテントのほうは、順次整備をしていきたいというふうに思ってございます。
○高橋佳代子委員 そうなると、来年の春には開園するようなことにはなるんですけど、開園時には、このテントについては、要は整備されていないという、オープン時には間に合わないというか、そういうようなことにはなるんですね、ちょっと確認です。
○長澤危機管理担当課長 オープンの時期にもよりますけれども、当初の予定の4月であれば、まだ、その整備は整ってはおりませんが、できるだけ早く、32年度の当初からテントを配備できるようにしていきたいと考えてございます。
○高橋佳代子委員 そういう意味では、この災害については、いつ起こるかわからないという緊張感のもとでやる必要がありまして、せっかく、こういった大きな防災機能の高いものが整備されるということであれば、もう開設当初から全て整えるというぐらいの思いで、しっかり予算取りをしていくということが、当然ではないかなというふうに思うんです。ぜひ、これについては早期に、できるだけ、この開園に合わせて整備していただきたいと思いますが、もう一度伺います。
○今浦危機管理監 早期に整備してまいります。
それと、いつ災害は起こるかわからないという視点で言いますと、ここと、もう一つ、660平方メートルの防災用の倉庫、こういった倉庫を借りておりまして、いざというときは、そちらのほうも防災拠点として運用を考えております。テントが整う前に何かあった場合でも、そこで対応できるということを考えております。
○高橋佳代子委員 あと災害時の時系列の運用について示されておりますけれども、いつ誰が何をするかというような、いざというとき、本当にいろいろいろんな方がかかわっていくのかというふうに思うんですけれども、その点について、どのような整理になっているのか、地元の絡みとか、そういうものも含めて、ちょっとお伺いします。
○長澤危機管理担当課長 今年度は実施設計ということで、公園に必要な防災機能のほうを検討してまいりました。次年度は、そういった今、委員御指摘のような、いつ誰がどのようなことをするのかということも含めまして、コンソーシアムの事業者とその辺具体的に造幣局跡地の防災公園をどのように災害時に運用していくかというようなマニュアルですとか、指針のほうを検討していきたいと考えてございます。
○高橋佳代子委員 やはり、しっかり使うということが大事ですので、そこら辺も、ぜひしっかりと御検討いただきたいというふうに思います。
また、備蓄品のことについて、ちょっと角度を変えますけれども、私ども、公明党は、これまで液体ミルクの整備、これについて国会のほうでも取り上げてまいりまして、国のほうでは、これまで海外に流通する商品というのが主な中で、乳飲料として扱われて、ただ、安全性とか衛生面のことが非常に心配をされていて、その基準がなかったために国内製造がされてなかったということで、昨年8月、そういった基準が設けられまして、今月から国内で2社で販売、製造販売が開始されるというようなことであります。ぜひ、この豊島区の中でも、こういった液体ミルクの備蓄を求めるお母さんたちの声も大きいという中で、ぜひ豊島区での備蓄を進めていただきたいというふうに思うんですけれども、それについてお答えください。
○廣瀬防災危機管理課長 液体ミルクの備蓄の関係でございますけれども、海外品ということでお話をいたしますと、現在、賞味期限が半年程度ということで、非常に短いということ、それから保管の温度が大体25度以下にしなさいというようなことが必要とされておりまして、備蓄はちょっと難しいのかなという認識を持っておりました。ただ、一方で、今春から、今、委員御指摘のとおり、2社が国内生産の承認を得たということで、開始される予定ということで聞いております。
23区内では、文京区のほうが備蓄を始める予定ということは聞いております。ただ、文京区におきましても、保育であるとか衛生部門、あるいは区内の女子大等と連携をとって、ただ単に備蓄を行うというだけではなくて、赤ちゃんを災害から守るための総合的な取り組みを始めようといったところでございます。
本区におきましては、ただ単に備蓄するだけでいいのかというところではなくて、先駆的な取り組みを行うようなところの状況も鑑みながら、その備蓄の仕方、あるいはその備蓄期限を過ぎる前の、例えば活用についても、さまざまなところで、ちょっと研究しなきゃいけない課題はあるかなと考えておりますので、そちらの備蓄の可否につきましては、もうしばらく検討をさせていただければと考えております。
○高橋佳代子委員 3月2日の読売新聞の夕刊の1面に、液体ミルク、災害物資に明記と国が打ち出すということでございます。政府が乳児用の液体ミルクを災害時に必要な物資と位置づけ、2019年、今年、新年度に改定する防災に関する指針に明記をして、地方自治体の備蓄を促すというようなことで明記をしております。また、東京都では、この液体ミルクの普及啓発をもとに2,300万円の新規予算を組まれているということで、非常にそういう意味では、東京都も、また国もこの備蓄を進めていく方針であるということは間違いないわけで、だったら早く備蓄方法についてとか、もつ期間が粉ミルクに比べて短いということもありますので、その後の運用をどうするのかとか、さまざま考えていかなきゃいけないことはあるんですけれども、それでもやはりこういった方針が示されている以上、自治体として、しっかり取り組まなければならないというふうに思うんです。ちょっとこのことについては、高野区長に御答弁いただきたいというように思います。よろしくお願いします。
○高野区長 おっしゃるとおり、先般も高橋委員を中心に、私のほうにこの液体ミルクを災害用に備蓄をという要請をいただきました。今お話のように、3月2日のトップ記事で、液体ミルク、災害物資へ明記ということで、自治体に整備を促すという形でありまして、もう国のほうで、こういうような形を明確に打ち出しておりますので、うちのほうでも、この取り組みは一刻も早く対応していかなきゃいけないと思っておりますので、それらを指示したいと思います。
ただ、液体ミルク、賞味期限がちょっと半年から1年、粉ミルクは1年半以上という形で、そういうようなこともございますけど、これらを検討し、さらには、厚生労働省が今、江崎グリコと明治の2社に製造の承認を与えたということで、より一層普及していくのではないかと思っております。
これら液体ミルクを特別用途食品の許可を受けて、まさに災害時等々、活用するということでありますので、早急に私たちもこれを検討して、できるだけ早く対応してまいりたいと思います。