令和元年決算委員会10月16日区民・福祉・衛生費高橋議員

CSW活用・がん検診・ロタウイルス・ふくしの街づくり

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。

初めに、私はCSWについてお伺いをします。支え合いの地域包括ケアシステムの構築のためにも、自助・共助・公助をつなぎ合わせる役割が必要となってくる、こういった時代の中にあって、CSWの役割というのは、ますます重要になってまいります。

初めに、CSWが現在受けている相談件数、そういった推移についてお伺いします。

○高橋福祉総務課長  コミュニティーソーシャルワーカーの相談件数ということでございますけれども、昨年度、通年で1年間、全圏域合わせまして7,517件という数字になってございます。

○高橋佳代子委員  しかも課題が、より年々複雑化してきているのではないかなというふうに思ってございます。そういう意味では、本当に、このCSWの力量というのが、今後どんどん問われてくるというような中にあって、このCSWの資質の向上、これについて、どのように取り組まれていくのか、お伺いします。

○天貝豊島区民社会福祉協議会事務局長  CSWでございますけども、8圏域に今、大体2名程度配置をしております。全体で18名の職員がおります。比較的若い職員が多くございまして、今後ともCSWだけで解決することは、まず、この件数の中には、ほとんどないんですけども、どこかにつなげていくというようなコーディネートの役割でございますので、何が必要かというと、やはり区の事業を知る、あるいは、ほかの社会福祉法人の取り組みを知るというような研修をぜひ続けていきたいなと。今回、今年度から保健福祉部署が中心となって、区内の社会福祉法人の職員を対象にして研修を始めているところでございます。非常に有意義だということで、今後とも拡充していけたらということです。

あと、職員体制でございますけども、今回、18名のCSWの中に2名の、豊島区の職員が入っております。これは保健福祉部から答弁あると思いますけども、具体的に、やはりなりたいと、現場に出たいというような職員が多くいるということで、ますます、その社会福祉協議会の役割が重要になってきて、しかも、その委員おっしゃるとおり、どうやって若い、そういうやりがいを感じている職員を研修していくかというのが課題だというふうに認識してございます。

○高橋佳代子委員  後で当てようと思ったら、自分から手を挙げて、天貝事務局長、ありがとうございました。

あと、地域福祉サポーターがいらっしゃいます。この活動と、このCSWの連携について、現在の状況をお伺いします。

○天貝豊島区民社会福祉協議会事務局長  地域福祉サポーターも年々ふえてございまして、本来であれば民生委員と一緒になって活動するというのが本来の目的だということで、それに向けて今現在、調整中でございます。8カ所のCSWの中に、その地域サポーター、ボランティアでございますけども、そういった方を募集して、連携して、やはり既存のサービスは利用できないけども、日常生活に困っているというような方々がたくさんいらっしゃいますので、そういった方々の一助となるように、きめ細やかに訪問したり、相談を受けたり、ほとんどCSWについては、その区民ひろばに配置しておりますけども、席にいないというような状態で、福祉サポーターとともども訪問しているというような状況でございます。

○高橋佳代子委員  現在8圏域ということで、それぞれ二、三名ということの配置なんですけれども、相談は断らない、相談は福祉のことにこだわらない、暮らしのこと全般というふうになっているんですけども、この1人のCSWにかかわる負担もかなりのものであるというふうに認識をしております。時々ちょっと病気になられる方がいらっしゃったりとか、これまでもいろいろあったわけですけれども、そういった中での、この体制について、8圏域のこの人数のこの体制について、より問題も複雑化していくというようなこともあって、この体制の拡充について、今後どのように検討されていくのか、ちょっとお考えを伺いたいと思います。

○高橋福祉総務課長  ただいま8圏域18名というところでございますけれども、こちらは地域保健福祉計画の上でも町会の12地域に合わせて最低限、各地域2名ということで計24名、それ以上ということで拡充のほうを図っていきたいというふうに考えてございます。

○高橋佳代子委員  非常に大事な事業であるというふうに認識をしておりますので、此島先輩が、たしか提案を大分昔にして、豊中市まで私たちも視察をしに行ったことがありますけども、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。

 

【がん検診・ロタウイルス】

○高橋佳代子委員 次に、がん検診について伺います。

成果報告書によると、昨年の胃がん検診と肺がん検診、大幅に増加をしているという状況でございまして、肺がん検診2.3倍、胃がんは1.6倍と。一方で、ほかのがんは全て減というようになっているんですが、この分析について伺います。

○樫原地域保健課長  おっしゃるとおり、胃がんにつきましては、かなり大幅に伸びてございます。要因は一つでございまして、内視鏡による検診を開始したというところが胃がん検診の大幅な伸びについては原因だというふうに考えてございまして、肺がん検診については、これも、ちょっと、これは従来からやっている、いわゆるCTによる肺がん検診というのは、他区ではやってございませんので、それがかなり周知されたのかなというのが一つです。

その周知の理由は、いわゆるチケット制にして、昨年から大幅にチケットの送付の仕方を個別ではなくて一遍に変えたということで、あっ、じゃあこれも受けようという形で、かなり伸びたのかなというふうに分析はしてございますが、ただ、肺がん検診につきましては、健康増進法なんかの施行もありましたので、それについての健康志向というのが高まったのかなというのはございますが、ほかのがんの減につきましては、個別の要因があるのかなということで、分析中でございます。

○高橋佳代子委員  済みません、時間の関係上、簡潔にお願いします。

今年度も半年を過ぎました。現在のこのがん検診受診者数、これは、どのような状況になっていますか。

○樫原地域保健課長  胃がん、肺がんにつきましては、依然、非常に好調でございます。ほかのがんにつきましても、実は今年度につきましては微増といいますか、若干どれも上がってございまして、今年度につきましては、現在のところ、好調でございます。

○高橋佳代子委員  アバウトなお答え、好調ということなんですが、肺がん検診については、昨年度は予約がとりづらいというようなことであったと認識をしております。好調であるということであれば、昨年以上の伸びが想定をされますが、さらに予約がとりづらいような状況になるかと思いますけども、その点についてはいかがでしょうか。

○樫原地域保健課長  おっしゃるとおりでございます。お見込みのとおりでございまして、既に3月までの予約がかなり埋まってきているという状況ではございます。

○高橋佳代子委員  受診者が多くなると、予約枠が埋まってくるというのは、そういうふうになるんですけれども、これは、いわゆる前年度から続いている状況でありまして、これについての対策というか、これは検討されているのかお伺いします。

○樫原地域保健課長  昨年度も途中から実施をしましたが、さらに、それを徹底する形になりますが、いわゆる予約枠の拡大ということで、企業検診なんかをちょっと若干抑えさせていただいて、予約枠の拡大ということで今、大幅にふやしているところではございます。

○高橋佳代子委員  健診センターで今やっていらっしゃいますけども、例えば他の医療機関も含めて、実施体制そのものを見直すというようなことはできないのか、お伺いします。

○樫原地域保健課長  なかなか、そこが難しいところでございまして、CTといいましても、いわゆる医療用のCTではなくて検査用のCTでございますので、いわゆる被曝線量が低いということになりますので、一般の医療機関で持っているCTというのは、もうちょっと線量が高くて、それを低く設定をし直すとか、そういった形で、いろいろと処理をしなくてはいけないということになると、なかなか受けていただける医療機関がまずないんではないかというのが一つと、あと精度管理という形で、同じ機械でいろんな先生が、複数の先生が診るという、今の万全の体制から若干ちょっと精度が落ちてしまうんじゃないかという懸念がございますので、それについても医師会と協議をしているところでございます。

○高橋佳代子委員  いずれにしてもがん検診の受診率を上げようといいながら予約が入れにくいという、そういう悪循環に今、はまってしまっているような状況なんですけども、ただ、予約がとりにくい状況が続くということは、決していいことではない、非常に区民にとってはよろしくない状況でございますので、さらなる改善策、これについて、何か区で御検討されていることがあったらお伺いします。

○樫原地域保健課長  やっぱり予約枠の拡大というのが、まずは一番即効性のあるところでございますので、いわゆるその夜間の今やってない時間帯の、夕方から夜間にかけての検診と、特に肺がん検診につきましては、いわゆる飲み食いしなくても、そのまま会社帰りにできますので、肺がん検診の枠については、そのような形でふやせないかということで検討中でございます。

プラス、今後その機器の限界というのもありますので、余り稼働させ過ぎてしまうと故障してしまいますので、今後、その本移転も含めて、保健所の移転をにらみながら、場合によっては、そこにもう一つということもあり得るかもしれませんが、それにつきましては、今後のがん検診の伸びに合わせて、今後、考えていかなきゃいけないというふうに考えてございます。

○高橋佳代子委員  がん対策推進条例を持つ区ですから、しっかりとこの区民の利便性を高められる取り組みをぜひよろしくお願いをいたします。

また、以前、私どもが提案をしました、特に女性が一度にたくさんの複数のがん検診を受けられるレディースデーの設置、これについて、検討状況をお伺いします。

○樫原地域保健課長  月に3回ほど、土曜日ですね、女性の乳がん検診、一度に終わる日をつくってございます。毎月60人までの枠で、8カ月間募集をしてございまして、それは順調に今現在も実施をしているところでございます。

ただ、子宮頸がん検診とか、そういったものになりますと、今度は婦人科の先生が来ていただかないとできないというのがございますので、それから、施設的な問題もございますので、それを全てというのは、なかなか今、難しい状況ということでございます。

○高橋佳代子委員  それも含めて、ぜひ新しい保健所等の御検討をお願いしたいというふうに思います。

次に、ロタウイルスワクチンの接種助成事業について伺います。

ロタウイルスは乳幼児が感染をすると重症化しやすいと。私も4人の子どもを抱えながら子育てしているときに、よく冬は吐いたりも、下痢したりと、結構多いんですけれども、私どもの区議団としても、以前からワクチンの接種助成について、要望させていただきまして、現在、助成事業をしていただいて、大変区民から喜びの声も届いているところでございます。現在、この区で行われているロタウイルスワクチンの助成事業ですけども、接種状況についてはいかがでしょうか。

○関健康推進課長  ロタウイルスワクチンの助成につきましては、昨年4月1日以降に生まれた方から対象で実施を行いまして、接種対象者全体といたしましては2,141名、接種率66%でございます。

○高橋佳代子委員  接種率66.1%、これは区としてどのように、この数字を分析されていますか。

○関健康推進課長  まだ初年度ということもございまして、既に接種された方や認知の問題等ございまして、まだまだ上がっていくかなとは考えてございます。周知に努めてまいりたいと思っております。

○高橋佳代子委員  来年の10月を目途にロタウイルスワクチンの定期接種化が行われる予定であるというようなことで報道されておりますけれども、定期接種化になると、逆に区の負担が上がっていくんじゃないかなとは思うんですが、ここら辺の試算をされていますか。

○関健康推進課長  国のほうからは、来年の10月以降に開始するということで、情報提供が都を通じてございまして、健康推進課の中でも検討しているところでございます。

○高橋佳代子委員  助成事業も区独自の事業としてやっていただいているんですけども、今度、制度、定期接種化になると、また変わってくるので、ぜひそこら辺、スムーズに転換ができるように取り組みをよろしくお願いいたします。

ふくしの街づくり

○高橋佳代子委員 幾つできるか勝負しているので、次に、福祉のまちづくりガイドマップについて伺います。

現在、本区で作成されている福祉のまちづくりガイドマップ、これは、いつ作成されたものですか。

○高橋福祉総務課長  現在、紙ベースで発行されているものにつきましては、平成22年3月に改定したものでございます。

○高橋佳代子委員  ホームページ上だと少しずつ改定をしているということですが、紙そのものは、非常に古いものですね。来年はオリンピック・パラリンピックが開催をされます。現在もラグビーワールドカップで、たくさんの外国人や国内の方々も多く東京とか、いろいろ国内もたくさんいらっしゃるんですけども、来年は、その数を上回るような人が東京にいらっしゃるということが想定をされます。

そうした中で、平成22年度でしたか、作成をされた地図ですけども、その後、新庁舎もできていますし、またHareza池袋もできる。豊島区、大きく変わっているんですね。そう思うと、その変化が大きい中での本区のガイドマップを改めて作成する必要があるというふうに思いますが、いかがでしょうか。

○高橋福祉総務課長  委員おっしゃるとおりでございまして、Hareza池袋ができるというところで、池袋、豊島のまちが大きく変わっているという状況がありますので、それに合わせた形で、新たな整備というものが必要だということは感じてございます。

○高橋佳代子委員  合わせてということで、今おっしゃった意味を考えると、Hareza池袋そのものがグランドオープンするのが来年で、東京オリンピック・パラリンピックまでに果たして、その期間でできるかというと、非常に難しいかなと思うんですけども、例えば、池袋駅周辺とか、所要の駅の周辺だけでもできていると違うのかなというように思います。やはりおもてなしの心が大事だというふうに思うんですけども、駅の構内なんかは、例えばいろんな鉄道事業者の職員に協力をしてもらったり、そういうふうなこともできるかと思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。

○高橋福祉総務課長  今、委員に御指摘いただきました。駅の構内だけというような話がございましたけれども、そういったところをちょっと今あるデータに基づいて、できるかどうか、そこに上乗せ、若干の修正を加えるような形で、できる範囲がどれぐらいのものができるかというようなところにつきまして、ちょっと検討させていただきたいと思います。

○高橋佳代子委員  私は先日、千代田区や中央区、また中野区とバリアフリーマップを手がけたNPO法人リーブ・ウィズ・ドリームの金子理事長とお話をさせていただきました。このNPOの作成手法は、スタッフやボランティアに事前に講習を行って、一歩一歩、手と足で、低コストで作成をするというようなことなんですけども、マップを拝見すると、車椅子の方やベビーカー等の方が気になるような、この路面の傾斜まで全て地図に落としてあるというような、ちょっとすごいものなんですけども、障害者の目線で、非常につくられているもので、本紙のマップは、表紙がついている立派なものなんですけど、果たして、これが車椅子の方が開きながら行けるかどうか、ベビーカーの方が途中で、町の中で開けるのかと思うと、決して、やはり利便性は高くはないのかなと思います。

そういう中では、一つのエリア3時間ほどで歩きながらつくれる、1回の講習で、1つのエリアでは、3時間のまち歩きを2回やれば、そのエリアはそういった地図に落とし込めるというようなことなんですけれども、ぜひ、これらの手法を取り入れてということで要望したいんですけども、お考えはいかがでしょうか。

○高橋福祉総務課長  千代田区ですとか、中央区の取り組みについても、ちょっと研究をさせていただいているところでございます。そういった取り組みができるかどうかも含めまして、検討させていただければと思います。

○高橋佳代子委員  検討させていただきますというのは、いつぐらいまでにお答えをいただけるのか。というのは、きっと予算的なことだと来年になっちゃうし、これ、はっきり言って100万円もかからずにできる事業であります。そういった中で、本当に東京オリンピック・パラリンピックまで間に合わせるとなると、もう即始めるような事業であるというふうに思うんですけども、区の思いだと思うんですけど、いかがでしょうか。

○常松保健福祉部長  駅の構内ですとか、そういったようなところのサインの関係ですとか、そういったところもございますので、ちょっと他部局と連携を図りながら、なるべく実現のほうに向けて取り組んでまいりたいというふうに存じます。

○高橋佳代子委員  区民からの御要望でもございますので、ぜひ実現できるように、よろしくお願い申し上げます。 以上です。