令和 2年予算特別委員会 補足質疑 3月10日 高橋議員

【高南保育園の改築】

○高橋佳代子委員  私は、保育について質問させていただきます。

今定例会の一般質問で、オリジン電気跡地におけるマンションの建設に伴う新たな保育需要について取り上げさせていただきまして、高南保育園の立てかえも含めて、この保育需要に対して検討するようにということで質問させていただきました。その答弁の中で、昨年12月に東京建物の野村社長に直接申し入れをされたというようなことがございましたけれども、その後の進捗状況についてお伺いをいたします。

○齊藤副区長  高田のマンションのところにつきましては、区といたしましては、そのマンション内に新しい保育所をつくっていただきたいということを申し入れてまいりましたけれども、既に建築確認がおりておりまして、3月から着工ということでございましたので、マンションの敷地内に保育園を申請することは難しいということでございました。ただ、高田地区におきまして、保育事業への影響という面では、事業者として、責任を果たしていきたいという御意向がございまして、ほぼ協議が調ってきたところでございます。

具体的には、高南保育園の改築によって定員増を図ると、その改築にネックとなっておりました仮園舎の提供について一定の責任を果たしていただけるという方向で今協議を進めているところでございます。

○高橋佳代子委員  今のお話ですと、東京建物の建物で、23名ですか、約、保育需要数が出るということについては、その場に保育園の設置ではなくて、近くの高南保育園の改築によって増設して、増員を図るというようなことの方向で決定をしつつあると。プラスして、これは東京建物の負担というか、地域貢献というか、そういうものがあるというふうに判断をしてよろしいですか。

○齊藤副区長  近隣になかなか仮園舎をつくる土地がなかったということが改築を妨げてまいりましたけれども、今回、大規模マンションの販売センターを、近隣の場所を使って東京建物、1,000平米程度の建物を、仮の建物でございますが、つくるそうでございまして、その建物を販売が終わった後、区に無償譲渡をいただけるということでございます。また、その区のほうはそこを、内装を保育所仕様に改装いたしますけれども、3年間その土地を、賃貸借を延長する必要がございまして、その3年間の地代が約1億円でございます。その1億円につきまして、東京建物がみずから負担をして、地域貢献をされたいということでございます。さらには、その全てが改築が終わって、高南保育園が新園舎に移行した後、その建物を解体する費用も3,000万円ほどかかるんですけれども、こちらにつきましても、東京建物が負担するという方向で協議が調いつつあるということでございます。

○高橋佳代子委員  東京建物に高野区長がみずから出向かれてお話をされて、東建としては、そのような答えを出していただいたということで理解をいたします。そもそも高南保育園、一般質問でも取り上げましたけども、隣の児童遊園も途中で追加されて園庭になっていまして、建てかえると大分定員数ふえると思うんですが、そもそも改築をするとなると、どの程度増員予定が見込めるのか、お伺いをしたいと思います。

○樋口保育政策担当課長  現在の定員が92名でございますが、大体20名から30名、120名程度までは定員がふやせるんではないかというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  そうしますと、基本的にこう、このマンションで保育需要、いわゆるそういうような需要数が出ると見込まれるものは、全て吸収ができるというようなことであると思うんですが、先ほどの齊藤副区長の御説明だと、販売センターが終わった後に仮園舎の工事をして仮園舎として使うとなると、このマンションが竣工するときには、きっと、この高南保育園の改築は間に合わないんじゃないかなというようなことを思うんですけども、そうなると結局、待機児童が出るというようなことになるかと思うんですが、そこについて何か対策はございますでしょうか。

○樋口保育政策担当課長  この地域におきましては、こうした大型のマンションが建設されるということが、情報がわかっておりましたので、待機児童対策といたしまして、他に私立保育所の誘致を今のところ検討しているところでございます。60名程度の保育園を誘致することを検討しておるところでございます。したがいまして、高南保育園の建てかえが完成する前に待機児童対策が進んでいるというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  すごい複雑になってきましたけど、結局また、また別の保育園をつくって、その分は何とか、このマンションについてのまだ保育需要数はそこで吸収をしようというようなことで理解をしましたが、結局、このスケジュール的なものなんですけど、最終的に高南保育園、これからいろいろもちろんスケジュール立てされるんでしょうけども、改築がされるというか、新たに改築が終わるのは、どの程度の期間で見込まれているのか、お伺いします。

○齊藤副区長  販売センターのほうが令和4年の6月までというふうに聞いております。その後さまざまな準備をいたしまして、令和5年の4月から令和6年度いっぱいまで2年間かけて改築工事を行うということが想定されます。そういたしますと、新高南保育園の開園は令和7年の4月ということが一つの目標になるかなと考えているところでございます。

○高橋佳代子委員  大分先になるかなと。私、高南保育園の改築を提案したのは、マンションが建てかえるまでに何とか間に合わないかなというような思いがあったんですが、結局、その仮園舎の問題がどうしてもあって、何とかその東京建物さんに御協力をいただいて、そこを、その販売センターを使うことによって、何とかこの改築を進めようという。多分この高南保育園については、このチャンスを逃したら、もう二度とないのかなというようなことでございますので、ちょっと年数はかかるんですけども、ぜひ進めていただきたいなというふうに思います。この、だから、60人程度の保育園を、また新たな園を誘致するということなんですけども、このマンションについては23名ということですけど、それはちゃんと保育需要数総体と考えて、ちゃんと埋まることでよろしいんでしょうか。

○樋口保育政策担当課長  この高田地区につきましては、保育園の数も少なかったことから、それも理由にあると思うんですけれども、雑司が谷や南池袋の保育園に通われている方が約60名程度おります。したがいまして、そういった高田にお住まいの方が、この地域の保育園を新設すれば御利用なさるというふうに見込んでいるところでございます。

○高橋佳代子委員  どうしても坂の下という感じが高田はあって、坂の上と坂の下ではこう通うのに保護者の皆さんが結構大変で、そういう違いがあるんですけども、高南保育園については、この改築については内容を了解いたしましたが、一番古いのは、実は巣鴨第一保育園です。高南保育園よりも古いんですけども、この改築についてはいかがお考えでしょうか。最後にそこだけ答えていただいて終わります。

○齊藤副区長  巣鴨第一保育園が一番古いということは承知しているところではございますけれども、これについても仮園舎の問題が一番大きいのかなと思っているところでございます。ただ、今回は民間事業者の御協力もあって、開始ができるわけでございますけれども、こちらについても、さまざまな課題はございますけれども、できるだけ早い改築ができるように、さまざまに対策を考えてまいりたいと思っております。