令和 3年決算委員会 議会、政策経営、総務費10月 7日
SDGs推進・期限超えた防災備蓄品活用
○高橋佳代子委員 まず、SDGs推進について伺いたいと思います。
10月1日、新たに星野課長がSDGs推進課長ということで、もう1週間もたってないのに決算委員会に出席するという、非常にハードな、ある意味気の毒な思いもするんですけれども、星野課長は優秀だから大丈夫だという区長の太鼓判がありましたので、ぜひお伺いをしたいというように思います。
私ども公明党は党を挙げて、これまでSDGsを推進してまいりました。本区がSDGs未来都市、自治体SDGsモデル事業に都内初でダブル選定をされたということは、大変に喜ばしいことですけれども、しかしながら、先駆的自治体だからこそ、これからの取組が非常に重要であるというふうに考えております。
そこで、まず、SDGs担当課を、8月より所管を国際文化プロジェクト推進室へと移管した理由についてお伺いをします。
○星野SDGs未来都市推進担当課長 本区の進めてきました国際アート・カルチャー都市、目指してきたまちづくりというのは、誰もが主役になれるまちづくりということで、誰一人取り残さないというSDGsの理念とまさに同じ考えでございます。アート・カルチャー都市を担当する国際文化プロジェクト推進室というのは、これまでも区民の皆さんや地元の団体、地域の団体や地元の企業の皆様と、まさにオールとしまで事業を展開してきた部署でございます。コロナの影響で社会情勢が大きく変わる中で、文化プロジェクト推進室にSDGsを移すことによりまして、地域の皆様と共に、改めてオールとしまでSDGsを達成していくと、そういう力を強化することを目的に移管したということでございます。
○高橋佳代子委員 庁内のSDGsの取組についてお伺いしますが、いろんな各部の事業を見ていますと、部単独で結構いろいろ上がってきて、これがSDGsの取組ですというのが結構あるんですけども、私は区全体、全ての区の施策がSDGsの事業であろうというふうに思っております。
そういう意味では、組織横断的にSDGsを推進していく体制整備、きっとそこのキーマンがSDGs推進室になっていくんだろうというふうに思っておりますけども、現状の体制について、確認をさせていただきたいと思います。
○星野SDGs未来都市推進担当課長 委員のおっしゃるとおり、区の事業は全てSDGsの17の事業にひもづいていくものであると考えてございます。区の事業を、それぞれの事業を全て密接に関係させて、1つの事業が様々なゴールに結びついていくということが重要であると考えてございます。
そうした意味で包括的に事業に取り組んでいくというのが非常に重要なことでございます。例えば今年度の取組といたしましては、組織目標の中にSDGsに関係する目標設定を新たに義務づけて、進捗管理を行う、また、実施後の検証を行っていくということも実施をしております。
また、庁内外でのSDGsに関する情報共有につきましては、SDGs推進本部などを通じて、常に共有をしてまいりますので、着実に推進していく体制は整えていると認識しております。
○高橋佳代子委員 一方で、先ほどもお話ありましたように、課長がおっしゃっていたオールとしまというようなことで、区だけではなくて区民をはじめ、区内の企業とか、本当にオールとしまの体制でこのSDGsを展開していくということが重要であるというふうに考えますが、今後の展開についてのお考えがあれば、お伺いします。
○星野SDGs未来都市推進担当課長 SDGsの取組というのは、まさに経済、環境、社会の3つの側面でバランスの取れた事業展開が必要ということで、まさに地域の皆様全てと力を合わせて実施していかなければいけないと考えてございます。
そうした観点からも、オールとしまで事業展開していく中でも、それぞれの主体の状況に応じて、まずは知っていただくこと、そして、次は実践をしていただく、そして、それを広げてつなげていくという段階的な取組というのが重要であると考えております。
○高橋佳代子委員 時間がもうそんなにないんですが、区長の招集挨拶において、8月の下旬、国連SDGs週間に合わせたイベント等について言及をされておりましたが、具体的な発信について、どのようなプロモーションを考えていらっしゃるのか、お伺いをします。
○星野SDGs未来都市推進担当課長 今年度の後半に、SDGsウイークというのを3つの期間で設けておりまして、例えば第1期間が国連の総会に合わせて9月22日から10月2日まで、第2期をとしま文化の日に合わせまして11月の上旬、また第3期間といたしまして、90周年の機運醸成を目的に3月に実施をいたします。各部局の主立った取組を中心に発信を行ってまいりたいと考えております。
○高橋佳代子委員 ちょっともう一個質問したいんで、ここら辺でこの質問は終わりたいと思いますけれども、今、基本計画も検討されておりまして、SDGsの取組、区の中でトータル的にどのように取り組んでいくのかということが精査をされている段階であるというふうに思います。
これは本当に磨き上げていくというか、まさにこれからが本当に、このSDGs未来都市としての正念場であろうというふうに私は思っております。全国の自治体の模範となるような、そういう努力を自治体としてもよろしくお願いをしたいというふうに思うとともに、公明党といたしましても全力で応援をしたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○馬場国際文化プロジェクト推進室長 まさに、これまで国際アート・カルチャー都市を進めていく中で、常に区民の方と寄り添いながら、これまでもアート・カルチャー都市、進めてきたところもございます。このSDGsこそ、このコロナ禍で様々にライフスタイルも変わり、皆さんが、今、いろいろ御不安を抱えながら生きてるところもございます。行政全ての仕事がSDGsであるということに立ち返り、改めてそれぞれの仕事を、公務をしっかりとSDGsと位置づけながら、これから目指す国際アート・カルチャー都市に向けて、いい後押しにしていければと思って、まずは最初の段階でございます。しっかり取り組んでまいります。
○高野区長 SDGsの課が国際文化プロジェクトと一緒になったというのは、冒頭に担当からもお話ししたように、まさに国際アート・カルチャーと、それから、SDGs未来都市とは方向性といいますか、向かう目標は全く豊島区が進めている都市将来像とまさに一体であるというようなことで、今までのSDGsは政策経営部の企画を通じて、そういうような形で進めてきたわけでありますけど、国際プロジェクト一緒にすることによって、より明確に区民の方々にも分かりやすく、また、向かう豊島区の将来像をはっきり示すことというような形の中で、まさに1足す1が3にも5にもなるような、そういう思いで大変急遽でありますけど。特に11月には様々なイベント等もあったり、今おっしゃったように、SDGsを売り込む最大のチャンスだと思っておりますので、大変急なこのような組織が変わったこと、まずは御理解をいただいて、おっしゃったように、本当にこれから、このSDGs未来都市の真価が問われるときだと思っておりますので、全庁挙げて、全部に関わること、誰一人取り残さない社会の実現という意味も含めて、全庁挙げて、そして、議会の応援、一番はやはり区民の理解をいただいて進めていくことではないかと思っておりますので、ぜひ御期待ください。
【期限超えた防災備蓄品活用】
○高橋佳代子委員 熱い御答弁をありがとうございました。
続きまして、防災備蓄品について質問させていただきたいと思います。
今年度、生理用品が買えないというような方がいらっしゃるということで、マスコミ等にも取り上げられ、豊島区はいち早く、この防災備蓄品を活用した生理用品、また、食料品の配布を全国に先駆けて実施をしていただきました。
しかしながら、そのときに実は生理用品、昼用しかないじゃないというような声が、若い女の子からというか、いろんな女性からいろいろ問合せもあったんですけども、やはり基本的に災害時、トイレの回数なんか行くのは減るし、そういうふうに思うともっともっと備蓄を細かく、きめ細かくしなきゃいけないんじゃないかと。まさに今年、たしか女性の防災課の職員も3名いらっしゃるというようなことなので、その方々とも一緒に、内容をぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○有村防災危機管理課長 今現在、生理用品については、昼用と昼夜兼用の2種類があります。昼と夜が一緒にやれるやつだと思うんですけど、私自身もちょっと生理用品使ったことがないので、想像力に欠けているところもあるんですけれども、今後、委員から指摘していただいたとおり、今年から正規職員で2人、会計年度で1人、3人の女性職員も防災危機管理課に配属されましたので、その方たちの意見も聞きながら、生理用品とかについてでなく、衛生用品全般についてですけれども、そういう女性の目線から見た備蓄用品をそろえていきたいと思います。
○高橋佳代子委員 そのとき、実は、紙おむつのサイズも、一応全部チェックをさせていただいたんです、星野防災課長のときに。そうしたら、サイズがすごい偏っていてびっくりしたんですけど、今の現状はどのようになっているのかお伺いします。
○有村防災危機管理課長 大人用のおむつについてはテープと普通のパンツがありまして、テープのほうがMとL、パンツのほうがM、L、LL、乳児用のパンツについてもテープとパンツ、それぞれM、Lと、あとビッグのサイズになっております。
○高橋佳代子委員 それ、たしか去年入れ替えてそうなってるのかな。去年、おととし、それが改善されているのかなというふうに思うんですけども、これまでテープがちょっと時間がたって駄目になった場合にどのように、活用してたのか、分かってたらお伺いします。
○有村防災危機管理課長 大人用の介護用のおむつについては、特養にお渡ししておりました。
○高橋佳代子委員 そこが、生理用品も一体どうしてたのかなと思いながら、私は何が言いたいかというと、今回の質問で、この防災備蓄品で、例えば期限が来るものについては、しっかりと区の中でサイクルするというか、活用する。特養にあげるのは、あげるほうとしてはばさっと持っていけるからいいのかもしれないけれども、もしかしたら、地域にもっと必要な人たちがいる、生理用品と同じ考え方です。だったら、高齢者総合相談センターと連携するとか、そういうことをもっとしてもいいんじゃないかな。
たしか、液体ミルクも区外で活用してるんです。それも、例えば子ども食堂とかの料理に使えないかとか、もっと区の中で出たものについては区の中でしっかりリサイクルするような体制を、今後考えていくのが、やはりSDGsかなというふうに思うんですけど、それが言いたかったので、一応、答弁いただきます。
○有村防災危機管理課長 今、高橋委員からも指摘いただいたとおり、今後、真に必要な区民に十分行き渡るように、入替えのとき、ただ渡すというのではなくて、真に必要な人たちに行き渡るような仕組みづくりを検討していきたいと思います。