令和 4年決特 国民健康保険会計 10月14日

医療費の適正化・糖尿病の重症化予防

○辻薫委員  私からは、国民健康保険事業会計のうち、医療費の適正化について取り上げさせていただきます。

まず、国全体の医療費の動向について伺います。

 

○倉本国民健康保険課長  令和4年9月16日に厚労省、厚生労働省が公表しました令和3年度医療費の動向によりますと、令和3年度の医療費は約44.2兆円となってございます。前年度と比べますと、新型コロナウイルス感染症の影響等による減少の反動もあり約2兆円の増と、医療費の伸び率は4.6%の増加となってございます。

ただし、対前々年度比、令和元年での比較に直しますと1.4%の増加でありまして、1年当たりに換算すると0.7%の増加となってございます。

○辻薫委員  そうしますと、国に対して区におけるこの医療費というのはどのような状況でしょうか。

○倉本国民健康保険課長  区の医療費においては、平成27年度以降減少しております。総医療費ベースでいいますと、27年度が226億円となってございまして、28年度219億円、29年度212億円、30年度204億円と、元年度201億円、2年度188億円となってございます。しかし、令和3年度においては202億円と、7.4%の増となってございます。

○辻薫委員  先ほど国のこの動向の中、コロナウイルスの感染症の影響という、反動というのがありましたけれども、そうしますとこの区の医療費の動向についてはどのように分析してますでしょうか。

○倉本国民健康保険課長  国の医療費増の要因と同様、新型コロナウイルス感染症の影響等による前年度からの減少の反動ということが大きな要因と考えてございます。

ちなみに新型コロナウイルスの医療費の関係でいいますと、電子レセプトのみを対象としておりますが、令和3年度が入院と外来の合計が2億5,000万強ぐらいになっておりまして、令和2年度の合計、4,700万円ぐらいと比較して、PCR検査等含むコロナウイルス感染症に関する医療費は増えています。

一方、マスク等、手洗い等の啓発によりほかのインフルエンザ感染症等減少しておりますので、結果的にはコロナの影響が本格化してない令和2年度比では0.5%の増加でありまして、1年当たりにすると横ばいと考えております。

ただし、今後も安定的に国保制度を維持していくために医療費の伸びを抑制していくことが重要であり、医療費の適正化は豊島区としても特別区としても喫緊の課題であると捉えておりますので、広域的な幅広い視点で検討も進めてまいりたいと思います。

○辻薫委員  様々な取組もあると思いますけども、やはり医療費のこの適正化に向けた本区の取組、令和3年度についてはどのような取組がなされたんでしょうか。

○倉本国民健康保険課長  糖尿病重症化予防事業やジェネリック医薬品の差額通知など、従前の取組を継続しております。

また、令和元年度から開始しました高齢者の服薬情報提供事業も引き続き行ってございます。これは服薬情報をお知らせし、専門家への相談を促すことで服薬過剰の回避と健康被害の予防を図ろうとするものでございます。

また、レセプト点検でも一定の効果を上げております。

さらに、令和3年度からは糖尿病性腎症重症化予防プログラムを開始してございます。人工透析導入の原因で第1位となっている糖尿病性腎症に対して早期腎症期と判定された方への保健指導を行い、腎機能回復に向けた生活習慣の改善のサポートをしてございます。

○辻薫委員  私もニュースで強烈に覚えてますけど、この人工透析導入の原因で第1位ということがありましたけど、そういった意味ではまず、この取組の第1番目に糖尿病重症化予防事業についてお聞きしたいと思います。

○倉本国民健康保険課長  平成27年度に糖尿病重症化予防事業を開始しました。一次予防として広報の特集号などによる普及啓発、二次予防としては糖尿病予防のための保健指導や保健師による医療機関への受診勧奨を行っております。三次予防である糖尿病発症者に対する事業として、糖尿病薬服薬者の特定健康診査時に応じた糖尿病性腎症重症化予防プログラムを令和3年度から実施しているものです。

○辻薫委員  そうしますと、この糖尿病の重症化予防事業の取組によってもたらされた成果について伺いたいと思います。

○倉本国民健康保険課長  特定健康検査数値、ヘモグロビンA1cでありますが、その平均値は事業をやる前は上昇し続けておりました。事業開始後は、開始した翌年からは数値が低下傾向にございます。このような豊島区の取組、糖尿病予防事業による効果については、少し前になるんですが、令和元年10月に開催されました第78回日本公衆衛生学会総会で地域保健課の職員が発表を行わせていただいたところです。

また、糖尿病性腎症重症化予防プログラムでは、167名の方がアルブミン尿検査を受けまして、そのうちの早期腎症期と判定された方77名については、保健師、管理栄養士による保健指導の勧奨を行いまして、47名の参加があったところでございます。

 

○辻薫委員  やはり保健指導とか大切だなと感じたところでございますけども、ジェネリックの件とか、レセプトの件とか、そういう成果も聞きたいところなんですが、ちょっと時間がないので、それでは、今後の医療費適正化の展望につきまして伺いたいと思います。

○倉本国民健康保険課長  糖尿病重症化予防事業においては、引き続き発症前及び軽度の通院の方々の生活習慣の適正化や治療継続の支援をより着実に行ってまいりたいと思っております。

令和3年度から開始しました糖尿病性腎症重症化予防プログラムについても発症後、早期の介入を行っていることをさらに周知しまして、人工透析新規導入者の減少につなげてまいりたいと考えてございます。

特定保健指導においては、健康意識が高まっている特定健康診査当日に特定保健指導の初回面接を実施する取組についてさらに周知を図り、今後も保健指導実施率の向上に向けた検討を行ってまいりたいと思っております。

○辻薫委員  今見てきましたこの医療費の適正化につきましては、保険料負担の抑制にも通じていくということで認識しておりますけれども、今後もこれまで実施してきた糖尿病の重症化予防とか、ジェネリックや、またレセプト点検を着実に推進していただくとともに、令和3年度から新たな取組である糖尿病性重症化三次予防事業については地域保健課とも連携して今後も効果的な事業運営に図っていただきたいと思います。

ちょっと今日は、別の視点で、国民健康保険課から発行している被保険者へのこの封書の宛名印刷について要望がございましたので、この場をお借りして要望させていただきたいと思います。

実はその文字が、小窓になっているその文字が非常に小さくて、もう見えないという苦情が寄せられました。既に課長にはそういう話をさせていただきましたけれども、対策を考えていただいてると思いますが、この点につきましていかがでしょうか。

○倉本国民健康保険課長  委員からお話しいただきまして、これ電算システムで打ち出してるものですので、システム会社と確認しました。今打ち出してるのがちょっと小さめの、レイアウト的に9フォントで打っておりましたので、ちょっと見栄えは小さかったところであります。それを11フォントぐらいまでなら、修正をかけるとシステムの修正費用とかも、かかってくるところなんですが、11フォントぐらいならば保守で賄えるんじゃないかというところで話は聞いておりますので、11フォントだとまた見栄えも随分変わってくると思いますので、まずはそこの調整をして早く対応してまいりたいと思います。

○辻薫委員  すみません。細かいことなんですけども、本当に小窓がついているがゆえに余計見にくいという、何というんですか、曇りガラスじゃない、何かちょっとそういう感じになっちゃっているので、文字が小さいということに併せてそういうことがありましたので、これは国民健康保険課だけではなくて、ほかにもあるのではないかなと思ってますので、区全体で見ていただきまして、特に高齢者についてはそういう声がありましたので、ぜひ検討していただきたいと思います。

以上でございます。

○齊藤副区長  御指摘ありがとうございます。区が発行するものにつきまして、やはりこれは高齢者の皆様にとっても分かりやすい表現、文字の大きさ等が求められると思いますので、これから点検をして改善すべき点については改善してまいりたいと思っております。