18H30年予算委員会 全部の補足 西山議員 3月15日

池袋駅周辺の街づくり

○西山陽介委員  たまたまではあるんですけれども、池袋駅にほど近く住まわせていただきまして、池袋駅周辺のまちづくりについてお尋ねをさせていただきたいというふうに思います。

ことしの1月に区が資料として御提出いただきましたものを拝見させていただきますと、特定都市再生緊急整備地域内にさまざまな事業が展開されていることをわかりやすく記載していただいております。囲みだけでも19カ所ありました。そういう中で、昨今この池袋を中心に豊島区が非常に評価をいただいて、人気のあるまちとして進んでこられたゆえんだろうというふうに思います。ここでは新庁舎というふうに表記してありますけれども、本庁舎を拠点、中心としまして、東側ではハレザ池袋、それから東池袋一丁目地区の再開発事業、そして造幣局地区のまちづくり等、それ以外にも、東側においても、さまざま、つち音高く進んでおられるというふうに伺います。

また、池袋駅の南側につきましても、西武鉄道のビルが建てかえに伴いまして、本区が進めます東西デッキの南デッキ、こちらのほうも着々と進められているというふうに思います。また、西側に目を向けますと、西口地区の開発も準備組合として、今協議が進んでおられ、また本委員会でも、西口公園の整備につきましても大きく取り上げられたところだと思います。

東側につきましては、駅前から立ちますと、やや数分のところにいろいろな再開発が点在されておりますが、西口につきましては、東武百貨店を出ましたら目の前のエリアということで、まずはこの西口地区につきまして、現状と課題、それから今後のスケジュールについてお尋ねしたいと思います。

○活田再開発担当課長  西口の再開発でございます。準備組合が平成27年の12月に設立をして以降、区と都と都市計画の協議を進めているところでございます。ディベロッパーとして三菱地所が選定され、コンサルと一緒に都市計画協議を続けております。

当初、来年度を目途に都市計画決定をということで手続、事前協議等をしておりましたが、なかなか難しいところもあり、来年度中の都市計画が、なかなか微妙なところに来ているのかなというふうには考えております。ただし、それがおおむね何年もおくれるということではなく、1年以内に都市計画決定をしたいというふうに私どもは考えているところです。今そういったところを積極的に協議しております。

また、準備組合の権利者の概要でございますが、何度か御報告をさせていただいたかと思いますが、大規模地権者であるJR東日本、それからメトロ、こちらが昨年中に準備組合に加入をしまして、おおむね8割の権利者がもう既に加入をしているといったところでございます。都市計画手続に向け、また権利者も再開発に向け、熟度が上がってきているというふうに認識しているところでございます。

○西山陽介委員  しばらく地権者の方が6割台という時期も長かったと思いますが、今は8割台ということで、いよいよ進んでいくというふうに思います。課題もいろいろおありだと思いますけれども、西口地域の住民の皆さんも、これから西口がどんどん変わっていくのね、そんな声も聞かせていただいておりますので、ぜひとも頑張っていただきたいというふうに思います。

一方、東西デッキの北デッキ、こちらについては西口の再開発とあわせていくのかどうか、この展望についてお聞かせください。

○原島交通・基盤担当課長  北デッキでございますけれども、先般、御報告をさせていただきました基盤整備方針(案)、これに明記しております。また、パブコメも終わりまして、ことしの5月には基盤方針として策定する予定でございます。その中に北デッキとしてお示ししております。この事業につきましては、やはり受け口が重要でございまして、そういった中では、西口については西口の開発でどういう受け口をつくっていくか、また東口の開発によってどういった形でつくっていくかということで、今後、検討していく。いずれにしましても、やはり周辺のまちづくりと一体でつくっていくという方向性で進めていく予定でございます。

○活田再開発担当課長  つけ加えます。北デッキと西口の再開発の関係ですが、基本的に西口の再開発で整備するような方向で協議をしております。ただ、デッキですので、東側の受け口のタイムラグ、今ですと東側に建物、商業施設がございますが、そこが、なかなかまだ調整ができていないところもございます。そういったところの調整をするタイムラグを埋めるような仕組み、例えば基金で一旦受ける、そういったところを検討しているところでございます。

○西山陽介委員  ぜひとも西口の開発にあわせる形がとられるよう、御努力をお願いしたいと思います。

そういう中で、東武鉄道が池袋駅北口から池袋大橋にかけて鉄道上空に北口ネットワークデッキ計画というものが発表されました。このことについて、区はどのように捉えられていらっしゃいますか。

○活田再開発担当課長  東武鉄道のデッキ構想でございます。東武鉄道も西口の準備組合と一体的に再開発をする、東武の駅舎の建てかえも計画をしているところでございます。

東武の駅舎が建てかえになりますと、恐らくは北デッキとの連携、駅の改札が一部橋上化されるような形になると思います。東武鉄道は、橋上化されたところから池袋大橋まで、約350メートルございますが、そこを自分たちの鉄道敷地の上にデッキをつくろうという計画を持っております。こちらについては、先ほど原島課長が申し上げました基盤整備方針に北口だけではないんですがネットワークを整備しようという構想もございまして、それに呼応しているような形で東武鉄道が自分たちで考えて、自分たちの負担でやっていくということを意思表明したものでございます。こちらについては、先月、2月22日の国際競争力強化のシンポジウムで公表したものでございます。区としてもこちらを評価して、推進していきたいというふうに考えているところでございます。

○西山陽介委員  非常にうれしいニュースというふうに私も捉えさせていただいております。先ほど申し上げたように、東側のエリア、それから南側のエリア、それから西側のエリアと、このように開発が進んでいって、面的な動きも注目されているところでありますけれども、ただ、唯一北口が取り残されてきた感は否めないなというふうに非常に思います。そういう中で、池袋大橋からの車の眺めですとか、景観面も、ぜひともそういったことも視野に入れていただいて、今後進めていただきたいなというふうに思います。

また、現在進められています東池袋一丁目の再開発とも、このデッキが連携、接続することも期待されるかというふうに思います。長年、池袋駅北口エリアは、土地利用が停滞をしてきてしまいました。そういう中で、トキワ通り沿いに新たにドン・キホーテが、池袋駅北口店という名称で開店する運びというふうに聞いております。ドン・キホーテとすれば、大きな集客施設でございます。店名も池袋駅北口という名称も使われると聞いております。こういう中で、民間の動きも徐々に始まりつつあるのではないかと、このようにも考えられますけれども、池袋駅北口周辺での民間による開発動向をぜひとも注視していくべきというふうに思いますが、区としてつかんでいることがございましたら、いただきたいと存じます。

○活田再開発担当課長  民間の動きは確かにありますが、なかなかここですということをこの場で言えるものではないというふうに考えております。ただ、区が入っている懇談会はございます。西池袋一丁目37番街区、21番街区、この二つの街区を再開発しましょうということで、昨年の6月から懇談会を開催しております。これは西口の再開発のエリアのちょうど北側ですので、西側と言えるかもしれませんが、北口からのネットワークの一部を構成するものだと思っています。こちらはロサ会館であったりSMBCがあったり、それから群馬銀行、群馬銀行の駐車場があって、大規模な未利用地がございます。こちらについても4回ほど懇談会を開催しまして、今月末に第5回目を開催する予定でございます。話はどんどん進んでいって、今月中には準備組合を設立するというような動きで動いております。そういったところ以外にも、本当に民間ベースで話が来ているものがございますので、適宜、情報提供をさせていただきたいと思います。

○西山陽介委員  それでは、まとめていきたいと思いますけれども、そういったいわゆる西口繁華街と言われるようなエリアのことを今御説明いただいたかというふうに思いますけれども、やはり池袋駅北口から出て、ウイロードも今いろいろリニューアルされようというふうに見受けられます。それから、東上線の沿線沿いに行って、そのまま池袋大橋がありますけれども、その左側一帯、西側一帯といいましょうか、本当にコインパーキングだらけというか、そういうような感じで、池袋の駅前、駅から見える、視界に入る場所でそういう状態がずっと続いているというのは、非常に豊島区の発展でも引っ張っているなというような印象が否めません。

そういう中で、池袋北口周辺のまちづくりを大きく前進させるためにも、私はいっそのこと周辺エリアの区道なんかも廃止して、区と一体となって進めていく、そういうような大胆な発想があってもいいのではないかというふうにも考えられます。東西南北とよく言ったもので、最後に北があるんですね。そういうことと合っているかどうかではないと思いますけれども、池袋駅周辺のまちづくりとして、北口周辺の未来につながる面的な活力が展開されてこそ池袋のまちづくりの完結の姿になるのではないか、このように私は考えていきたいと思います。持続発展都市として確固たる発展のためにも、豊島区のまちづくりのためにも、ぜひ北口エリアを含めた展開を大いに進めていただきたい、このように思いまして、質問を終わらせていただきます。

○高野区長  西山議員も私も、池袋の西口、北口に生まれたときからずっと歩んできたわけでありまして、本当に地元のことを非常に思う気持ち、十分に伝わっております。

ちょっとずれますけれども、そもそも池袋というのは駅袋と言われて、駅から一歩も出さないまちづくりがずっときたわけです。つい先日もJRの前会長にお会いする機会がありまして、かなりの時間を頂戴して池袋についてのいろんな歴史を含めて、構想等々も、私たちもJRとともに御意見もいただきました。そのときの前会長のお話では、JRが西と東、いわゆる西武と東武に土地を売ったことが本当に失敗だったというか、そんなお話をして、JRとしては両側、外に出ることはできない。線路の分は持っていますけれども、両側がやはり西武と東武というような形、これがやはり非常に駅から外へ出さないというような、そういうような形が基本だというようなお話も伺いました。

本来ならばJRがずっと全体的に持っていれば、JRもかなり主体的に東西のまちづくりも進められるのではないかというような形でありますけれども、いろんな形、お話の中で機運も高まってまいりまして、東の開発、また西の開発も、本当に長い間かかりましたけれども、ようやく緒についてきたなという実感があります。

そういう中で、今お話の北口です。お話のようにあそこの前は、今の駐車場がずっとありますよね。そのお話だと思いますけれども、あそこに一番端っこには杯一といったところがドン・キホーテというような形でまた新しい拠点が出てきたということで、あの周辺のまちづくりもようやく今担当の話のように機が熟してきたというか、そういう機になってきたというような、本当にこういうものはやはり、それぞれそういう時が来ないと、なかなか進まないものではないかな。

そういう中で、私も駐車場等々の権利をお持ちの方ともお話をする機会をできるだけつくって、意向も踏まえながら、そして池袋全体のまちづくり、さらには西、東のまちづくり、また北のまちづくり、それは全体的な整合性のあるような全体像を今まで我々はなかなか描けなかったんですけれども、ようやくそういう機がまさに熟してきたと思っておりますので、今、西山委員が言われたように、最後の仕上げというわけではありませんけれども、池袋のまちづくりの北の開発等々が、ぜひ進まなければ、池袋のまちづくりは終わったとは言えません、終わりはありませんけれども。幸いに東武鉄道も積極的に御協力体制の状態になってまいりまして、私も東武鉄道の根津嘉澄社長ともお会いする機会があって、ぜひ積極的に協力をしていきたいというようなお話がありました。そういうことによってあそこの大きな駐車場も、あそこが一番のポイントですよね。これらについての権利者の意識も随分変わってきて、積極的に北口等々についてまちづくりを協力していきたい、本当に協力になるような形に結果を出していきたいというようなお話も伺っておりますので、今後、今まで本当に長い間かかりましたけれども、いよいよ進めるときが来たと思っておりますので、時を逸することなく、今のお話も含めて、まちづくりを進めさせていただきたいと思います。