令和 3年予算委員会 全部の補足質疑 西山議員( 3月15日)
自転車の安全利用傷害保険の中途加入
○西山陽介委員 私のほうからは、自転車の安全利用に向けてということで御質問させていただきます。
区の安全・安心メール、事故の状況とかお知らせをいただいているところでございますけども、毎回と言ってもいいほどだと思いますが、ほとんど自転車による事故が発生しているんだなということがよく分かるわけでございます。
初めに、自転車が関与した事故の状況、また推移などについての御認識について伺いたいと思います。
○石井土木管理課長 自転車交通事故でございますけれども、ここ10年間のところから見ますと、全体としては減少傾向にございます。しかし、自転車の事故の割合というのは、やはり、それに合わせて減っているというわけではなくて、近年ではやはり割合のほうが若干上がっているような状況でございます。おおむね約半数が、今現状ですと自転車事故というような状況でございます。
○西山陽介委員 全体の半数が自転車に関わる交通事故が発生してるということが分かりました。
そういう意味で、交通安全対策、本区としてはどのような取組をされているのか、令和3年度に向けてを中心にお聞かせください。
○石井土木管理課長 交通安全対策としましては、やはり交通ルールの遵守、それとかヘルメットの着用とか、あとは事故を起こすということの、起こさないというのがまずは必要なことでございますけれども、起きたときにやはりきちんと補償とかそういったもの、当然、相手のところに対する補償、それとあと御自身が事故を起こして入院とかけがをされたときの補償、そういうようなものを必要かというふうに考えております。
○西山陽介委員 予算を拝見いたしますと、いろいろ自転車事故の減少と利用のマナー向上のための警察との連携、また啓発活動、区民ひろばを活用するようなことの事業もお考えされているというふうに思います。また、自転車用のヘルメットの購入費の補助、それから子どもに対する自転車の運転教育として、2年度でなかなか思うように進まなかった中学校に向けてのスケアードストレートの授業の実施と、このような予算も組まれていることを確認をさせていただきました。
このような安全利用の意識の啓発ともに、やはりどうしても悪質なマナー違反、それから明らかに道路交通法違反というものに対しては、やはり指導ですとか取締り、そういったものも強化していく必要もあるんではないか、このように考えますけども、所管としてはどのようにお考えでしょうか。
○石井土木管理課長 やはりそういうようなものについて、これまでも3警察署、区内に3つの警察署ございますので、連携しながら取締りを行ったりとか、重点的にやはり事故が多い箇所、そういうようなものをピックアップして、そういうようなところで指導とかそういったものを警察のほうにもお願いをすると。
また、一方、やはり地元のほうの交通安全のところもございますので、身近な地元の方にも御協力いただきながら、区と警察と地元で一体になって交通安全の向上に努めていくというところでございます。
○西山陽介委員 交通安全に関わる諸団体の区民の皆様も大勢いらっしゃいます。本当に日頃の御協力、また活動に対して敬意を表するところでございます。
また、この自転車がより安全に走行できる道路整備の環境向上も必要があると思います。
自転車が安全に通行できるような取組について、道路整備の観点から、その取組についてお伺いします。
○松田道路整備課長 自転車の走行空間につきましては、なかなか道路幅員の狭い当区においては難しい環境ではございますけれども、一方で、喫緊の課題と捉え、平成30年から令和9年まで定められました自転車走行環境計画に基づきまして、例えばナビラインの設置であるとか、自転車ストップマークの設置を可能なところはやってございます。近年では、寺町沿道整備事業ということでシアターグリーン通りのところにも、上下線共々自転車のナビラインを設置してございますので、引き続き自転車の無事故に努めるような道路整備のほうを行ってまいります。
○西山陽介委員 今後ともよろしくお願いいたします。
令和の元年10月1日からは、また昨年の4月からは東京都の自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例、これが施行されまして、また区のほうでは改正されまして、自転車利用者に損害賠償保険の加入を義務づけるということがスタートいたしました。
区民交通傷害保険のほうに話を移りたいと思いますけど、この募集に影響というものはどのようにあったんでしょうか。
○星野区民活動推進課長 御指摘のとおり、本区の条例改正、それから東京都の条例の施行に伴いまして、令和2年、昨年の4月の保険の募集でございますけども、前年に比べまして8,300人ほど被保険者が増えてございます。26%の増という結果で、この条例改正が影響大だというふうに考えてございます。
○西山陽介委員 義務化という制度改正によりまして26%増えていたということで、より安心が増えたものというふうに思います。
この区民交通傷害保険は、令和3年度は傷害保険の保険料は下がったようなんですけども、一方、賠償責任プランつきのほうは保険料が上昇したというふうになっていますけども、これはどういうことなんでしょうか。
○星野区民活動推進課長 自転車賠償責任につきましては、これまでプラス400円で加入することができておりましたけども、今回からはプラス1,000円と大幅な増加となりました。これにつきましては、本区を含めまして、14区がこちらの保険取り扱っているわけでございますけども、全体といたしまして、支払われた保険料、それから事故などがあった場合の保険金額、ここの割合が相当上がった、67%になってしまった、前年に比べましてプラス4.4%ということで、この保険料の値上げにつながったというふうに聞いてるところでございます。
○西山陽介委員 それほど事故が多いというか、相手に賠償するものが多くなったということが分かりました。
現在は令和3年度分の申込受付期間中になっています。ただ、2月から3月の申込期間は、今回は緊急事態宣言下の中の期間というふうになっています。また、転入者などは年度途中、4月に跨いだ以降はできないということがあります。
そういった改善も昨年の決特などでも発言をさせてもらいましたけども、進展はあったんでしょうか。
○星野区民活動推進課長 決特のときも御指摘いただきました。先ほど申し上げましたとおり、本区を含めまして14区が大きな保険会社と一緒にやっているわけでございます。なかなか中途の加入というのは厳しいという話を聞いておりますが、一方で、やはりこういう時代でございますので、人に会わず加入ができるウェブによる加入の方法を検討しているというふうに聞いてございます。この際には、中途で加入ができることを検討しますということでございます。この中途加入は、本区だけではなく、複数の区が要望しておりますので、改めまして強く要望してまいりたいというふうに考えてございます。
○西山陽介委員 もう一点あります。今回については、団体加入の推進をしてくださっている方々から非常に苦慮してるという声が寄せられています。団体加入を推進するには、接触するということがどうしても必要になってくるんですね。
そういう意味では、ぜひ締切りの期間延長というものが本当特例的にできないものかどうか、そういったことを担当保険会社のほうにも申し入れていただけないか、そういった強い思いがあるんですけども、この点はいかがでしょうか。
○星野区民活動推進課長 本区では1万1,000人を超える方々が入っていただいております。そのうちの半分ほどが団体の取扱いで、皆様に御協力いただきながら加入をしていただいておるところでございます。
先生の御指摘でございますけども、これも保険会社には問い合わせてるところでございますけども、4月1日適用でございますので、にわかにこれから延ばすというのは、なかなか厳しいと。つまりは14区全体でやっているということが一番ネックになっていることだと思いますけども、コロナ禍で、これからコロナがどうなっていくか分かりませんので、引き続き、そういう御要望については保険会社に伝えてまいりたいというふうに考えてございます。
○西山陽介委員 引き続き他区とも連携していただいて、こういった推進をしている側の声を保険会社さんのほうに伝えていただいて、やはりこれからのありようというものを考えていただきたいと思います。
自転車利用、これは本当に言わずもがな環境に優しいモビリティーとしての自転車利用であるということは必然だと思います。子どもに対する教育、またマナー向上への取組、そして高齢者にも意識の啓発が必要と思います。加えて、ハード面としての道路整備の向上、そして今触れさせていただきました万が一のときの備えと、このような重層的な取組をもって豊島区の自転車事故ゼロというものを目指して、セーフコミュニティの認証都市としても一層の取組を今後ともよろしくお願いします。