令和 6年 3月 7日予特 ③区民・福祉・衛生費根岸議員

②リトルベビーハンドブック

○根岸光洋委員  次に、「リトルベビーハンドブック」についてお伺いしたいと思います。

かつて「リトルベビーハンドブック」についても推進をお願いしたんですが、そのときは東京都の動向を見てということで、このリトルベビーというのは、皆さんも御存じだと思うんですが、出産した方の10人に1人、お子さんですね、低体重児の赤ちゃん、こちらをリトルベビーと呼ぶということで、2,500グラム未満ということになってますけども、こういった方々が大変な、保護者の皆さん、特にお母さんですね、不安を抱えていらっしゃる、うちの子はどうなんだろうかというところで。そうしたことを、また、母子手帳というのがあって、そこには書き込むところがあるんですが、なかなか1,000グラム未満とかいう方、これ、0.3%というふうに2019年データで言われてますけど、書くところが、これが何だ、1,000、1,000グラム以上、1キログラムから、体重はね。身長は40センチからというのが大体主な母子手帳の記入の欄だそうなんですが、今はそれ変わってるかどうかも含めてお聞かせ願いたいんですけども、本区としてはこうした「リトルベビーハンドブック」の作成についてはどのような状況になってるでしょうか、お聞かせください。

○坂本健康推進課長  母子手帳についてでございますけれども、10年に一度、全国で身体発育調査などがございまして、それを基に成長曲線などを使い、作っております。そういった機会に改訂をされるものでございます。現在の母子手帳の様式にございます成長曲線につきましては、体重が1キロ以上とか、そういったところはおっしゃったとおりでございますけれども、現在は小さく生まれたお子さん向けへの発育曲線ということで、そういったグラフ、また別のページに掲載されるような形になってございます。

また、「リトルベビーハンドブック」とか、小さく生まれたお子さん向けの母子手帳でございますが、東京都におきましては従前からNICUを退院された方向けに「のびのび」という冊子がございまして、そちらをお配りしております。むしろ全国的にも早いくらいに始めていたかと認識しておりますけれども、保健所におきましても、そちらをお持ちでない方には地区担当保健師などが赤ちゃん訪問など伺ったときにお渡しするようにするなどして、そちらの手帳を活用いただくように御案内しております。

○根岸光洋委員  東京都がNICUでしたっけ、退院支援手帳というのを作ってるのは伺って、全国でも40都道府県が「リトルベビーハンドブック」作ってるということで、こういったお子さんをお持ちの保護者の皆さんからはどういう目的で作ってほしいかというと、低体重児を持った、先ほど申し上げました家族、特に母親の精神的落ち込み、不安を軽減するとか母子手帳に書く場所がない情報を書き込むことで、家族が我が子の懸命に生きようとしていることへの理解を促すとか低体重児の家族が孤独にならず、似た環境の他の家族とつながることもできる、また、NICU入院中の情報など、「リトルベビーハンドブック」に書かれてる内容を地域の助産師、保健師、医療体制の方々が共有することができると。できるだけ早期から低体重児を取り巻く、よりそういうネットワークを構築することもできると、こういったような効果もあるんじゃないかということで導入してる自治体があると。23区では中野区が既にされてるというの、伺ってます。今の御答弁だと豊島区では「のびのび」手帳でいいよというお話みたいなんですが、何かぜひ、もう一個、私が聞いた中では、成長の記録の中に例えば手で掴まる、何かをつかむことができますかとか何かを聞いたらそちらに振り向くことができますかというのは、「はい、いいえ」って書いてあるんですけど、このリトルベビーのお子さんは一概にとは言いませんが、要するに「いいえ」ばかりになっちゃうと。私の子どもは全部「いいえ」ですと、「はい」が1つもありませんというのがやっぱり心の、お母さんにとっては、保護者にとっては痛みというか、なっていく。そういう中で、いろいろ産後の鬱になったり、孤独感感じるということもあるということなので、ぜひもうちょっと丁寧に、できれば東京都の「のびのび」手帳というのもあるんでしょうけど、23区では中野区やってますし、豊島区でも取組をしていただければなとも思うんですが、もう一度改めていかがでしょうか。

○坂本健康推進課長  今、委員御指摘のとおりでございまして、従前の母子手帳には成長の記録を確認するという意味もありますし、発達をチェックするというような意味合いもありますので、どうしても、「はい、いいえ」という項目が多いかと思います。なので、「リトルベビーブック」については何々ができるようになった日、そのお子さんごとの個性とか発達の度合いが違います。〇〇ちゃんが、何ができるようになった日を記録するという、成長のその日付を書くということで、「はい、いいえ」ではないというように工夫するとか、そういったようなことで各県とか、いろんな先行自治体でというのも拝見しておりますので、そういった表現とか使い方は大事だなというふうに考えております。ベビーブックではないんですけれども、私ども、小さく生まれた赤ちゃんへ向けてということで、今年度、ホームページで、小さいんですけれども、保健所のホームページの中に「小さく生まれた赤ちゃんへ」というページを新しくつくりまして、訪問のこととか医療費助成のこととか、使える制度を少しまとめて御案内するようなページを作成したところでございます。ちょっとできるところから1つずつやってまいりたいというふうに考えております。

○根岸光洋委員  分かりました。前向きに検討していただきたいということで、よろしくお願いいたします。

あと、もう一つ、母子手帳というのは、通常、これ、母子健康保険法に定められて、発行が義務づけられてますけど、男性向けの父子手帳というのがここのところ出てきているということで、全国でも90の自治体が配付をしてるというふうに、2019年4月ですけど、伺ってます。これは男性の育児参加を促すということで、そういったようなことが言われてます。東京都では「父親ハンドブック」、港区では「Minato Papa’s life」とかいって、それから神奈川県で「パパノミカタ」とかいった、そういった父子手帳というものがあるというふうに聞いております。女性の方は母子手帳を取ることで本当に母親としての認識というか、これからのことをいろいろ考えると、また、産後のこともいろいろ様々、そこから学ぶというふうに言われてますが、男性の場合は、えてして、なかなかそういった経験とかそういった研修って言ったら変ですけど、私たちの時代は何かラマーズ法とかなんとかって一緒に出産に立ち会ったりとかありましたけど、今はそういうのがあるのかちょっと分かりませんけど、やっぱり現代では育児休暇も男性が積極的に取るようにと、豊島区でもそういったこと、推奨してます。その上では、こうした父子手帳というのはとても大事じゃないかと思うんですが、豊島区の現状はいかがでしょうか。

○坂本健康推進課長  妊娠届を出された方につきましては皆さん、母子健康手帳を配付してございます。そのときに併せて「パパとママが描く みらい手帳」というのが東京都ウィメンズプラザ等で発行してるのがございまして、そちら、副読本として配付してはございます。また、ゆりかご面接のときにパパブックといった、リーフレットになりますけれども、そうした情報的なものを少しずつ配付するようにしてございます。

○根岸光洋委員  その内容は私、ちょっと分かりませんけども、こういった父子手帳によって特に男性が親になる自覚が芽生えにくい、そういった特性の中で、育児への参加意識が低いとも言われてるという、育児の参加意識が高いお父さんも当然、父親もいらっしゃると思うんですが、父親として育児をちゃんとしたいと思ってもなかなか知識を得る機会がないという男性が多いんじゃないかと、こんなような指摘も言われてるところでございます。そういう意味でもぜひその豊島区が活用してるものが、すみません、ちょっと先にもらっておけばよかったんですけど、中身見てないので、ぜひこういった父子手帳と言われる、全国で今、普及してるものを通しながら、豊島区ならではのそういう、男性が参加をしながら、やっぱり核家族化というと特に都心部ですので、地方と東京と違いはちょっと分かりませんけども、やはりお父さん、お母さん、パパ、ママとお子さんで育てられてる家庭が多いのかなということも感じます。そういう中で、身近でそういったことを教えてくれる人がいない中で、こうした父子手帳というのが大変重要じゃないかなとも思うんですが、今後の展開としてインターネット、ホームページでも小さく載せてるということなんで、それもちょっとよく参考に見てみたいと思いますが、ぜひまたそういうこともお知らせしていただきながら、父親が自覚を持ちながら、そうした子育てに参加できる、または育児休暇も取ることも含めて、総合的にそういったこと、推進していただきたいなと思いますが、改めていかがでしょうか。

○高際区長  豊島区版の父子手帳は令和6年度に作ります。今、いろいろ意見交換も支援してる方がちょっとやったり、あと、新米パパたちにアンケート取ったりしてますので、それを基に団体の皆様と意見を交換して、早めに作ろうと思ってます。御安心いただいて。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。何かそういううわさを聞いたような記憶したんですが、何かちょっと聞いたら分かんなかったので今日改めて聞かせていただいたんですが、そういう意味では新米パパもいますけど、新米おじいちゃんというのもいるんですよね。私はちょっと4人いますけども、この間、子ども、孫生まれたんで、改めて30年前を思い出しながらやってますけど、新米おじいちゃんのためにもぜひ父子手帳、よろしくお願い申し上げまして、終わります。