令和 4年予特 3/10⑦一般会計歳出1~6補足

救護所・救援センターの医療体制の充実

○根岸光洋委員  おはようございます。よろしくお願いします。先ほど委員長からございました。今日は東京大空襲、明日は東日本大震災ということで、本当に被災された皆様、お亡くなりの皆様に改めまして、お見舞いとお悔やみを申し上げる次第でございます。

そうした災害という、被災という観点から、私は、災害医療体制についてお伺いしたいと思います。時間がありませんので、ぱっぱといきたいと思うんですが、まず、災害医療体制の中で救急医療救護所が11か所設置をされたというふうに伺ってます。この設置の数については、今後目標はどの程度まで設置する予定なんでしょうか、お伺いします。

○坂本地域保健課長  災害時の緊急医療救護所でございますけれども、区内の病院の前にそれぞれ全ての病院の前に設置するということで目標でございますけれども、あと、設置につきましては、そうすると13か所にはなるんですが、実際に必要な病院かどうか、救急病院であるとか、療養型病院とか、そういった事情もございますので、その辺については医師会等と協議してということで、具体的にはもう一、二か所程度増やしたいというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  この医療救護所の果たす役割というのについてちょっと簡単に御説明いただけますか。

○坂本地域保健課長  緊急医療救護所でございますけれども、地震などが発生した場合に負傷者の方がいろんな病院に殺到してしまうとそちらが混乱するということで、その病院の機能を確保するために、その前に三師会等と協力しまして、救護所を設置して、そちらで重症とか、重症度のトリアージとか、患者さんの振り分け等を行うというのが目的でございます。

○根岸光洋委員  実際に訓練がもうされてるということも伺ってます。コロナ禍で少し中止されてるんでしょうけど、訓練の内容についても簡単に御説明いただきたいんですが、例えば災害医療図上訓練、こういったものはどういった内容なんでしょうか。

○坂本地域保健課長  訓練につきましては、図上訓練、トリアージの訓練、それから緊急医療救護所の立ち上げ訓練と大きく3つございまして、図上訓練というのは、実際に地震が起きたときを想定してシナリオをやり取りいたします。緊急医療救護所とか医療対策本部とか、それぞれの救援センターの役割に実際になってみまして、シミュレーションというんですかね、それでどういったことをやり取りするのかというのを想定した連絡の訓練などを行ってございます。

○根岸光洋委員  具体的に何か立ち上げて現場でやった、避難訓練じゃないでしょうけど、そういう訓練も行われたんでしょうか。

○坂本地域保健課長  ありがとうございます。そちらは立ち上げ訓練と申しまして、そちらも年に1回ずつ実施してございます。今年度も具体的には都立大塚病院の会場で、緊急医療救護所で使うテントを立ち上げまして、医師会や歯科医師会、薬剤師会の先生方に御参加いただいて、一緒にそのテントを立ち上げました。物品を運んでみて、患者さん役の振り分けをしてみるとか、そういったような実際の訓練もさせていただいております。

○根岸光洋委員  それで、こういう立ち上げ訓練を平時からやっていただいて、本当にどの程度の規模になるかによってもかなり想定するものが難しいところではあると思うんですが、こういう訓練を積み重ねていっていただいて、実際はそういう災害がないことが望ましいでしょうし、もし災害が起きてしまったときには、少しでも被害を、また、救援体制を整えていただきたいなということを思う次第であります。

あと、もう一方、お薬の関係で災害薬事センターの、これは強化と書いてあるんですけど、この災害薬事センターの果たす役割とこの強化というのは、具体的にどういうことを意味してるのかお聞かせください。

○坂本地域保健課長  災害薬事センターと申しますのは、実際に池袋保健所内に設置してございます。これにつきましては、先ほど来の病院にあります緊急医療救護所、それから、救援センターにある医療救護所などに医薬品備蓄してございますけれども、そちらの在庫が足りなくなったときなどにバックアップをしたりとか、調整するような機能でございます。その医薬品につきまして、配備を必要なものを薬剤師会などと相談して医薬品を増強したりとかですとか、入替えをしたりとか、それについて平時から委託もしてございますし、その時々に必要なものなどを増やしてございます。また、最近ですと、コロナ禍ということがありましたので、それに関する衛生用品とか感染防護用品などをここのところは増やしてございます。

○根岸光洋委員  それで、ここの予算書見ますと、災害備蓄品の医療機器材料の数が、これは薬品じゃないかも分かりませんが、5,500人分と書いてありますけど、5,500人の根拠というのは、救護所に関してどのぐらいの程度なのかとか、ちょっとその辺、御説明いただけますか。

○坂本地域保健課長  1か所につきまして500人分程度を想定してございまして、当初3日間ですね、いわゆる72時間、3日間分についてのまずは在庫ということの目安で検討してございます。

○根岸光洋委員  分かりました。ちょっとイメージができにくいんですけど、今さっき、病院の前とか近くとか、前は公園とかと聞いたこともあるんですが、実際大塚病院では、大塚病院の場合は広いですからね、どこかに造ることは可能なんでしょうけど、区内のそういう救急病院の中、具体的に例えばここの病院にはこういうことに設定するという、何か設定してるところがあれば、ちょっと1か所でも教えてもらいたいんです。

○坂本地域保健課長  委員おっしゃるとおり、大塚病院につきましては敷地がございますので、実際駐車場のスペースでいたしました。その前ですと、例えば一心病院さん、具体的なあれですけれど、病院の目の前に公園がないときには、少し離れて5分ぐらい歩いたところですけども、そちらの公園にテントを張るというようなイメージで訓練してございまして、そういう場合につきましては、そちらで緊急医療救護所でトリアージした方を実際に担架で病院まで運んでみるとか、そういったような訓練もしたこともございます。

○根岸光洋委員  よく分かりました。じゃあ、実際これお医者さん、病院の関係者も当然行くんでしょうけど、もともとからね、多分手を挙げていただいて、担当される医師会とか、また、看護師の方とかいらっしゃるんだと思うんですけど、この体制というのはどういうふうに、救護所とか、そういうところで実際医療やられる方々というのはどういうふうな体制になってるんでしょうか。

○坂本地域保健課長  実際災害が起きますと、その病院の職員、病院の医師、看護師についてはその病院の中で業務をされることになりますので、緊急医療救護所につきましては、医師会などに配置していただく先生をまた別途お願いしてございます。それから、看護師さんですとか、あと、柔道整復師さんとかそういった方々に訓練に参加していただいたり登録していただいたりして参集していただくような仕組みを考えてございます。

○根岸光洋委員  分かりました。そういう方が本当にそこにどのぐらいでそこに駆けつけられるかとか含めた、本当にそれは想定できないところだと思うんですが、ぜひそういったときに、人が足りないとか、せっかく造ったのに救護できなかったとかないように、ぜひ訓練もまた続けていただきたいんですね。

また薬の件に戻ります。やはり災害に必要なときの必要なものとして、水とか食糧、その次にやっぱり医薬品じゃないかと。慢性の病気をお持ちの方にとってもそうでしょうし、救急の方もそうでしょう。そういった意味で、薬事センターの強化とかいろいろ、医師会、または薬剤師会さんの協力もあるんでしょうが、例えばモバイルファーマシーなんていうね、聞いたことあんまりなかったけど、災害医薬品供給車輌なんていうのも導入してる、川崎市ですかね、ケースもあるらしいんですが、そういったものの検討とかはされてるんでしょうか。

○坂本地域保健課長  今御紹介いただきました、そのモバイルファーマシーの具体的には検討はしてございませんけれども、豊島区の場合というか、災害時には、医薬品が足りなくなりました場合には、区の中でも調整いたしますし、東京都のほうの仕組みも使って供給したり、あるいは区では、医薬品卸の協会などと協定結んでございますので、そうしたところと連携をして確保していく体制ということで現状ではございます。御紹介いただいた件は、今後研究してまいりたいと思います。

○根岸光洋委員  たくさんこの災害医療体制については、まだほかにも救援センターの医療救護所とか、災害拠点病院との連携とか、いろいろ様々あると思うんですが、これからそういう訓練を通しながら、実際役立つ訓練していただければと思うんですが、一方で、もう一回ちょっと原点に戻って、この参集体制については、震度6以上の地震が発生したとき、またはその他状況により区長が必要と認めたときみたいなことが書いてあるんですね。これで見ると、新型コロナウイルスとか、例えば戦争というのが日本には想定できませんでしょうけど、自然災害以外のあらゆることも想定できると思うんですが、そういったものは想定というのはこの中には入っているんでしょうか。

○坂本地域保健課長  こちらの災害医療につきましては、地震と風水害でございますね。台風とか豪雨とかのときのものを通常は想定してございます。ただ、災害対策本部については、区で本部が設置されまして、そちらの指示で医療対策本部を設置して、その下に参集するというようなことでございますので、その辺りは実際何が、起きないほうがいいですけれども、そういった災害のときには、区長指示の下にそういうこともあるかもしれませんが、今具体的に医師会等と詰めているものについては地震と風水害でございます。

○根岸光洋委員  じゃあ、まとめさせていただきます。今は新型コロナウイルス、こういう形でコロナウイルスが蔓延してる中で、実際訓練がなかなかできないでしょうけど、本当に自然災害とコロナによる災害というのが重なるケースもあるかもしれませんね。そういう意味では、もう重なったとき、逆に今こそそういう意味では、こういうときだからこそできる訓練というのもあるとは思うんですよね。医師会、三師会の皆さん、区のほうも体制大変だと思うんですが、今後想定されるあらゆる機会、想定されながら、区民の安全・安心、そして、こういった災害時に少しでも救える命を救っていただく体制を強化していただくことをお願い申し上げまして、質問を終わります。