懲罰委員会の懲罰なしとの賛成討論木下議員

2021.09.15登壇

私は公明党豊島区議団を代表して、懲罰委員会の懲罰無しとの結果に賛成の立場から討論を行います。6/23のくつざわ議員の一般質問発言は「公職選挙法について」とのテーマで。内容は共産党が名入タスキを豊島区だけでなく、板橋・練馬・北・墨田区等で堂々と違反行為をし、それをTwitterで世界に発信している法律違反を厳しく糾弾した発言の中で「逆らえば殺される」「奴隷に落とす」「卑怯」の発言が、無礼であり、区議会の品位をおとしめ、秩序を乱したとして、懲罰動議を共産党4名だけでは動議を出せないので、立憲民主の2人が発議者加わり6名の名前で発議され、7月14日第二回定例会の最終日に本会議の採決の結果1票差で賛成多数により委員会が設置されました。

くつざわ議員は懲罰委員会で、共産党が名入タスキ等の違法行為をしたから、指摘しただけであり、違法行為をしなかったら一般質問の発言もなかった。と何度も発言されました。私は本委員会で、くつざわ議員が発言した、そもそもの原因が共産党が政治活動の名入タスキの行為であり、この問題をどう思っているのか?質問したところ「この委員会では話せない」との態度に終始し、説明員として委員からの質問に答えない姿は説明員の責務を果たさず委員会を混乱させ審議が滞り議事の混乱を招いた行為は許されません。

儀武幹事長は名入タスキの違法行為について「最終的には司法の判断」との発言をされていますが、司法が判断するのは違法行為をした者を検挙・起訴し、罰則を科すものであり、氏名入りタスキ等一連の行為は司法の判断を仰ぐまでもなく、定められた法に明白に反する行為であります。道路交通法では赤信号は止まれとなっています。それを警察につかまらなければいいと、赤信号を無視すればたちまち事故が起き社会が混乱することは明らかです。警察がいようがいまいが赤信号は止まれというルールを守ることは社会人の常識です。豊島区議会の総意は、第二回定例会の最終日に「日本共産党に猛省と謝罪を求める決議」が除斥、退席者を除く、全会一致で可決された通りであり、自分達の違法な行為は棚に上げて、それを痛烈に指摘・批判した議員を逆に懲罰に科す行為は、議会を混乱させ、区議会の品位をおとしめる行為のなにものでもありません。共産党には改めて猛省を促すものです。また、政治活動の名入りタスキが問題ないのなら、5月25日の議員協議会で辻議員が指摘してからのち、共産党の政治活動における名入りタスキの姿がしんぶん赤旗や共産党議員のSNSから一切見えなくなりました、なぜでしょう?問題がないのであれば、正々堂々と名前入りタスキを使って政治活動することを強くお勧めします。

委員会で私からは、豊島区議会として懲罰委員会が開かれたのは47年振り。今まで議員の不適切な行為や不適切な発言で区議会の秩序を乱し品位をおとしめ、2日も3日も議会が止まり区民から厳しいお叱りをうけた時は、正副議長のもと正副幹事長会で様々な議論の末、事件の終息を計ってきた事案を説明しました。協議の結果、問題があれば、当該の議員が役職を自主的に返上したり、議場での謝罪、幹事長会での謝罪、議員協議会での謝罪、議事録の削除等で対応してきており、懲罰委員会は47年間開催してこなかった歴史があります。

また、本会議での不適切発言では議長から「議事録を精査したうえで適切に対処する」と発言し、議事録が削除されたケースが平成15年、平成29年の例があります。懲罰委員会を開くことなく、最終的には正副議長を中心に正副幹事長会で公式に、非公式に様々協議を重ねて、事件を解決してきたのであります。今回の事案も、本来は、過去の歴史通りに問題の解決を図るべきであり、正副幹事長会を通り越していきなり議員の権利を剥奪する可能性のある「懲罰委員会」で問題の解決をはかる場が設置されたことは誠に残念でなりません。

懲罰委員会で懲罰が可決されると懲罰は4段階で1.戒告、2.陳謝、3.出席停止、最後は一番重い「除名」となります。除名が可決されれば議員歳費=給与はその時点で停止。議員の身分は全て無くなり、ただの人となります。過去の豊島区議会の先輩方は、どんなに大きな問題をおこしても最終的にはこの極めて重い「議員の立場をはく奪する」可能性のある懲罰委員会の設置はなかったのであります。懲罰委員会は「懲罰にかけるか否か?」2つに一つの選択をする重い委員会であり、「みんなで協議をして時代にあった仕組みを考える」仲良し特別委員会とは違う性質の特別委員会で、議会の在り方を考えるのは議会改革検討会でやるべきです。我々は、このような重い重い懲罰委員会は極力避けるよう先輩方から代々教え伝えられてきました。

また、「議会における無礼の発言・品位秩序の保持」については、札幌高裁の判例で、「発言がその他の議員の意見等批判するについて必要な発言である限り、たとえそれが痛烈であって、それがために他の議員の正常な感情を反発をしても、これは議員に許された言論によって生ずるやむをえない結果であって、これをもって同条の無礼の言葉を用いたものと解することはできない」とあり、憲法で定めている議員の発言の自由を勘案すると、「懲罰は極めて慎重に扱わなくてはならない」としています。この最高裁の判例は極めて重い事でありいたづらに懲罰委員会を発議すること自体が議会を貶める行為につながるのであります。

共産党4名だけでは懲罰動議を出せず、立憲民主の2人が発議者に加わりました。立憲民主は3名の会派届け、何故2人しか署名していないのか?47年ぶりの懲罰委員会という同僚議員の権利を剥奪する極めて重い動議の発議に全員の署名がないことは、豊島区議会の「会派とは政策集団」との申し合わせ事項に反し「数をあわせればいい」という幹事長の安易な姿勢は許されるものではありません。

また、委員会では私の「議員の権利を剥奪する重い委員会」との再三の発言に発議者から「我々は懲罰の“除名”は望まない」と発言しました。懲罰委員会の設置に賛成した方々からも皆さん“除名”は望まないことを確認されていました。私どもは委員会の設置に反対ですが、今後のため、最低の対処として今回の懲罰委員会は除名は除くという文章を委員会の資料として残して欲しいと発議者に提案しましたので改めて確認します。

ではなぜ、“除名”は望まないのでしょうか?無礼な発言で議会の秩序を乱したので懲罰委員会を発議したはずです。“除名”を望まないなら、そもそも懲罰委員会を開かずとも過去の事案のように議長、幹事長会の下での決着があったのではないでしょうか。正副幹事長会を飛び越えて、いきなり議員の資格・権利を剥奪する可能性のある懲罰委員会に委ねたことは残念でなりません。

懲罰委員会ではくつざわ議員から「共産党の政治活動名入りタスキを指摘されても反省も陳謝をしない事実が発端の発言であり、共産党が公職選挙法を守っていれば私の発言はなかった」「なぜ、平気で法律違反ができるか?という理由を政府公安調査庁の認識を分かりやすく説明した。」とあり、この事案の発端である共産党の政治活動名入りタスキを反省も陳謝をしないことは、議会の品位をおとしめ、議会の秩序を乱す行為であります。第二回定例会の最終日に「日本共産党に猛省と謝罪を求める決議」が簡易採決で異議なし可決された通りに猛省と謝罪をすることこそ重要であり、議会の意思決定は極めて重いく、決議で指摘されたことに対する共産党の言動を注視します。尚、くつざわ議員の発言には、言葉足らずで誤解を招く表現があることを指摘しました。本人も認められました。議会での発言は区民の代表としてふさわしい良識を持った発言をすることを望みます。

また、本会議における休憩動議の扱いについては、沓澤議員の発言通告が出され、ある程度の混乱が予想され中で、正副議長が議会事務局と周到に打ち合わせして、共産党からの休憩動議と休憩に反対の動議がでたので、議長は、全議員をわざわざ本会議場に戻し、改めて全議員の意思を諮り議事を進行したもので、結果として何ら問題なく正しく議会の秩序を保持されたことは明らかです。

そもそも、本会議の段取り・運営はその性質上間違いが許されない重要な事なので、正副議長と議会事務局が時間をかけ大変な苦労をして本会議に臨んでいることは経験された方は誰でも承知しているはずです。6月23日に懲罰動議が議長に提出され、都議会選挙が7月4日に終わり、最終本会議前日の正副幹事長会の7月13日まで9日間という時間がありました。各会派幹事長の責任で、過去の事例を調査し、議事録削除の経過を調べ、なぜ過去に懲罰委員会が開かれなかったのか?等情報収集し態度を決めるまで9日あれば充分なはずです。

我々公明党は47年ぶりに開催された懲罰委員会の設置自体に反対しました。当然、懲罰委員会での懲罰無しとの結果には賛成するものであります。

今後とも、歴史ある豊島区議会の良識をまもるためにも、不適切発言や、議員の非行事案が発生した際は多くの先輩方が重ねてきた経験に学びながら、まず、正副幹事長会で徹底的に議論を重ね最終的には正しい判断を下し、決着を図り、安易に懲罰委員会に判断を委ねることは極力避け、区民の付託に応えられる議会運営につとめていくことを切望して、賛成討論を終わります。ご清聴、ありがとうございました。

 

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