17H29年決算委員会 福祉・衛生費 ふま議事録 10月13日

ロタウイルス等ワクチン助成

○ふまミチ委員  おはようございます。本日もよろしくお願い申し上げます。

私のほうから、ワクチンについてお尋ねしたいと思います。きょうも一段と寒くなってまいりまして、これからが寒い冬が到来することでございますが、そんな中、心配なニュースが飛び込んでまいりました。厚生労働省はインフルエンザワクチンが不足する心配があるということで、13歳以上は接種を1回にとどめるなどの適切な使用を求めていますが、なぜ不足しているのか原因がわかれば教えてください。

石丸健康推進課長  ワクチン製造につきまして、毎年春に国がワクチンの株を選定いたします。当初、A型ワクチンの中でH3N2のワクチンにつきまして、埼玉株というものを使いましてワクチンの製造を開始したところでございますが、その後、この株の増殖効率が非常に悪いということがわかりまして、年度途中になりまして埼玉株から香港株に切りかえたということで、製造がおくれているということで聞いてございます。

ふまミチ委員  わかりました。株がおくれているということですけども、本区ではどのような状況になっているか、お聞かせください。

○石丸健康推進課長  現時点におきましては、数件のお問い合わせは、医療機関ですとか区民の方からのお問い合わせのみでございまして、特に問題は現時点では生じてございません。

ふまミチ委員  私もきのうお医者さんに行ったときに、まだありますとは言われましたが、今後どうなるかはちょっとまだわからないですというお話がございました。

それで、インフルエンザのワクチンも不足しておりますけども、このインフルエンザ以外にも不足している、また不足しそうなワクチンがあるのでしょうか。

石丸健康推進課長  ことし春、夏ですけれども、日本脳炎ワクチンにつきまして、非常に在庫が不足してきているということが言われておりました。実際に医師会のほうからもその件につきまして御相談がございまして、そのときには各医師会の先生方に調査をこちらからお願いいたしまして、各医療機関でどれくらい在庫があるのかですとか、足りているのかとか、そういったことを集計いたしまして、またその結果を東京都及び東京都を通して国にも報告をさせていただいているところでございます。

ふまミチ委員  わかりました。どちらにしても区民の皆様に御迷惑がかからないように御尽力していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

そして、ロタウイルスワクチンについてお伺いしたいんですけども、このワクチン、1価ワクチンと5価ワクチンがあるというふうにお聞きしております。その違いをお聞かせください。

石丸健康推進課長  ロタウイルスワクチン、現在、日本で使用できるものは、今、委員御指摘のとおり、1価ワクチンと5価ワクチンの2種類がございます。1価ワクチンにつきましては、商品名ロタリックスと申しまして、これは人由来のロタウイルスからつくられたもので、1価となっていますので、基本的には一つのロタウイルスによく効くということですが、その1価ではございますが、似たようなほかのロタウイルスにも効くということで、基本的には重症の小児ロタウイルス感染症の98%はカバーしているというものが1価のロタウイルスワクチンです。5価につきましては、これは牛からつくられた、牛に感染するロタウイルスからつくられた5価ワクチンでございます。

ふまミチ委員  少し違いがあるということでございますが、実際、この1価ワクチンと5価ワクチンをそれぞれ接種しているかとは思うんですけども、この1価ワクチンと5価ワクチン接種回数が違うというふうにも聞いております。どうしてその違いがあるのか、お聞かせ願えたらと思います。

石丸健康推進課長  やはり抗体のできぐあいによりまして、1価ワクチンにつきましては2回の接種で抗体ができると。5価ワクチンにつきましては3回行うことによって抗体がつくれるということで、ワクチンの違いによるもの、抗体のつき方の違いでございます。

ふまミチ委員  このロタウイルスは、本当に重症の急性胃腸炎が主な原因で乳幼児がかかりやすいと。感染力が高いために5歳までにほぼ全ての子どもたちが感染すると言われているみたいですけども、このロタウイルスワクチンが、通常は接種するに当たりお幾らぐらいかかるのでしょうか。

石丸健康推進課長  1価ワクチンにつきましては2回接種でございますが、1回当たり約1万5,000円かかるということで、2回打ちますと約3万円かかります。また、5価ワクチンにつきましては3回接種必要ですが、1回当たり約1万円と聞いております。ですので3回打ちますと、こちらも約3万円ということでございます。

ふまミチ委員  3万円ということは、子育て家庭についてとても高額な医療費だと思うので、今さまざまな地域で自治体が助成をされているかと思います。都内ではどこの自治体が助成されているか、お聞かせください。

石丸健康推進課長  23区内で申しますと4区ございます。渋谷区、杉並区、中野区、品川区と聞いてございます。

ふまミチ委員  本区でも30年度の新規拡充事業として考えてくださっているというふうにお聞きしておりますが、今どんな状況というか、進捗状況というか、わかれば教えていただければと思います。

石丸健康推進課長  主管課といたしましては、新拡提案ということを考えてはございますけれども、全体の予算のこともございますので、詳細につきましては検討中とさせていただきます。

ふまミチ委員  検討中ということで、前向きに検討していただきたいということであります。それで、その中でちょっと実際助成になるかどうかわからない段階でこんなことを言うのもちょっとおかしいかもしれませんが、杉並区とかほかの区でやられているその助成の方法が、大体6,000円を2回ということで1万2,000円ぐらい助成をするというふうにお聞きしております。2回ということですが、先ほど5価ワクチンの場合、3回接種するわけで、それで2回ということは、もし6,000円だとすると、6,000円掛ける2で1万2,000円、それでまた3回でも6,000円の2回で1万2,000円となると、つまり3回目の場合、平均的にならないかと思うんですね。ですので、できたら、もしそのような助成になるのであれば、平均的にならして、もし1万2,000円でするのであれば4,000円ずつを3回とかいうふうにしていただけたらなというふうに思っております。実際助成できるかどうかわからないと言われていますのでなんですが、ぜひともそういうふうになればお願いしたいと思っております。

その中で、全額助成をしている自治体もあるというふうにお聞きしております。ただ、実際この自治体は大きな地域、大きな自治体ではないと思いますが、どのぐらいの自治体がされているかは御存じでしょうか。

○石丸健康推進課長  申しわけございません、今、私の手元に資料ございません。

ふまミチ委員  済みません、私もちょっと調べたところ、結構町単位だというところが多いと思うんですけども、実際小さい地域ですので可能なのかもしれませんが、そのようなところもございます。ですので、本区としましても、この全額助成、またその半額助成でも結構ですが、全額助成も含めて、この助成をしていただきたいというふうに要望しますが、よろしくお願いいたします。

以上でワクチンは終了させていただきます。ありがとうございました。

○常松健康担当部長  今、担当課長のほうから御答弁申し上げましたとおり、これから区全体の予算の枠組みが決まってまいります。そういった中で、全額の形にしていくのか、あるいは株の価によって、1価か5価の取り扱いにつきまして、今の御趣旨を踏まえまして検討させていただきたいと存じます。