18H30年予算特 議会総務費 ふま議員( 3月 5日)
女性委員比率向上・女性活躍の街
○ふまミチ委員 よろしくお願いいたします。昨年の決算委員会で本区の審議会などにおける女性委員の比率の低さについて質疑をさせていただきましたので、その後の進捗状況、また取り組みについて質疑をさせていただきます。
そのときに審議会における女性委員比率向上計画を策定すると答弁をいただき、2月に策定がされました。その中に本区では、平成29年4月1日時点で女性委員の比率が28.6%で、23区のうち東京都に数値を報告している20区中17位で、女性のいない審議会などは12もあるというふうに書かれております。この計画期間の33年度までに審議会などにおける女性の委員の比率を40%、女性のいない審議会などをゼロにする目標が掲げられておりますが、初めに、この区の審議会などが数多くあるかと思います。実際幾つの審議会があり、また今回の女性委員比率向上計画の対象の審議会が幾つあるのかお聞かせください。
○能登男女平等推進センター所長 まず、審議会の全体の数でございますけれども、毎年度4月に企画課のほうで、審議会等における会議の公開における要綱に基づきまして調査を行っております。その結果では、29年4月1日時点で139の審議会があるといった状況でございます。今回の計画の対象にした審議会でございますが、まず、外部委員がいる審議会につきましては100、そのうち計画期間である33年度までの間に再開見込みがない、または再開時期が未定である審議会と情報共有の審議会を除いた69を対象としてございます。また、これとは別に区職員のみで構成する審議会、それは庁内で対応が可能な審議会となってございますが、こちらは44ございまして、こちらは規則、要綱で設定されている審議会を全て対象としてございます。
○ふまミチ委員 そうしますと、その69、また東京都のほうに数値を上げる71が対象になるということでございます。それで、今回のこの計画の審議会等を所轄する課が対応策を作成していただいております。具体的にどういった対応策で女性委員の比率を高めていくのかお聞かせください。
○能登男女平等推進センター所長 計画期間であります33年度までの間の委員の改選のタイミングで見直しを行っていただく予定になってございます。また、見直しの内容としましては、対象ごとに異なるアプローチを考えてございます。学識経験者であれば前任の委員からの推薦や関係者への問い合わせの際に女性委員の推薦を依頼するなどを行っていただく予定でございます。また、関係団体から推薦をいただいている場合であれば、対象範囲を会員まで広げて推薦をいただくといった方法や、そうした推薦がいただけるような推薦の依頼文を工夫するといったことを考えてございます。また、役職指定のある場合では、役職指定を緩和して推薦の依頼を行うなどを考えております。また、公募区民の場合でございますけれども、女性枠を設けることや女性が参加しやすい環境、保育をつけるであるとか開催時間を工夫するなど、参加しやすい環境を整えることなどを考えてございます。
○ふまミチ委員 この計画が今言われたように、スムーズに実行された場合、効果はどのようになるかと考えられていますでしょうか。
○能登男女平等推進センター所長 外部委員が入っております69の審議会等では、33年度までの間に42.5%となる予定でございます。また、区職員のみの会議体につきましても、計画の目標である40%に近づけていきたいというふうに考えてございます。
○ふまミチ委員 そうしますと、目標値まで達成できるのかなと思いますので、この計画がスムーズにいくように努めていただきたいと思っております。
それで、これまでもさまざまな取り組みをしてこられていると思いますが、なかなか成果があらわれなかったように思います。今回の計画を拝見すると、先ほども言いましたように、各課の取り組みが具体的になってきたのかなというふうに考えております。今各課、庁内の所轄課の意識の変化というのはどのようになっているのかお聞かせください。
○能登男女平等推進センター所長 計画をつくり始める際に各課のヒアリングを実施させていただきました。その中で各課との意思の疎通を図ってきたところでございます。最近では審議会の改選や新設などの際には、所管課のほうから事前協議の申し出のほうをいただくようになってまいりました。
○ふまミチ委員 これからは本当に男女平等センターより積極的に働きかけいただければ、ますます所管課の皆様も変わってこられるのかなというふうに思いますし、また女性の審議会における委員の比率が高まっていくのかなというふうに思っております。
先ほどからさまざま伺いましたけれども、区の政策形成に関する女性の参画については理解ができました。でも区としては地域や企業の女性登用を進めていく責務があるかと思いますが、そのあたりの取り組みがあればお聞かせください。
○能登男女平等推進センター所長 第4次男女共同参画推進行動計画策定にあわせまして、女性活躍推進計画を策定してございます。その計画の目標値の一つといたしまして、女性活躍推進及びワーク・ライフ・バランスに係る区内企業実態調査の実施を掲げてございます。来年度はこの調査の実施をしていきたいというふうに考えてございます。
○ふまミチ委員 調査をされるということで、その調査をどう、実態をどう施策に結びつけていくかということが重要かと思いますが、本区では職業生活における女性の活躍の推進に関する法律に基づく協議会は設置されておりません。この協議会の設置も含め、検討の場についてはどのように考えているかお聞かせ願えればと思います。
○能登男女平等推進センター所長 御指摘のとおり、現在のところでは女性活躍推進法に基づきます協議会のほうは設置してございません。こちらの協議会は任意の協議会となっておりますので、23区でも全てが設置されているわけではございません。ですので、現時点では本区の中にございます男女共同参画推進会議におきまして、この協議会の役割を果たすような形になってくるかと思いますけれども、協議会の設置につきましても、今後本区におきましても検討していきたいというふうに考えてございます。
○ふまミチ委員 ぜひとも協議会の設置ができるように努めていただきたいというふうに思っております。
今、地域の部分で町会長やPTA会長の女性の比率が極めて低い状況かなというふうに思っております。現状値と計画目標も含めてお聞かせ願えればと思います。
PTA会長における女性委員比率
○能登男女平等推進センター所長 PTA会長における女性委員比率ですけれども、平成28年度時点で23.3%でございます。平成33年度の目標値としては50%を目標としております。町会の会長に占める女性の割合ですけれども、平成28年度は4.8%、平成33年度には20%になる目標と設定してございます。
○ふまミチ委員 やっぱり現状を伺いますと、目標にはなかなかほど遠いのかなというふうに思っております。町会長やPTA会長の女性比率を高めるということは、大変に庁内とは違って難しいことかと思いますが、この部分を区としてはどうやってというか、ふやすのはとても大変かと思うんですが、何か今後、所長として何か考えておられることがあれば。
○能登男女平等推進センター所長 御意見のとおり、PTAにつきましても町会につきましても、地域の任意の団体ということで、私どもが直接的に何かを働きかけるといったことは難しいかなというふうに考えてございます。ですので、男女平等推進センターとしましては、地域の理解が進むようにこれまで以上に普及啓発に取り組んでいきたいというふうに考えております。
○ふまミチ委員 本当に町会長、女性の町会長というのは本当に少ないなというふうに感じておりますし、女性だからいいということでもないのかもしれませんが、やっぱり女性がいらっしゃると女性の視点というものが反映されるのかなと思っておりますので、ぜひとも進めていただけたらと思っております。
まとめますが、男女が社会の対等なパートナーとしてあらゆる分野において方針決定に参画できる機会を確保することが重要かと思っております。今回の計画を着実に実行して、政策などの立案及び決定過程に女性の参画が進むように努めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。私からは以上でございます。