18H30年予算委員会 1~9の補足 ふま議員( 3月12日)

紙おむつの回収・リサイクル

○ふまミチ委員  済みません、私どものほうからも、済みません、保育園での紙おむつの廃棄回収経費についてお伺いいたします。

保護者の負担を軽減できる、この施策への要望を、我が会派からも出しておりまして、今年度の予算につけていただいたことに本当に感謝いたします。

そこで、この事業についてお伺いいたしますが、まず初めに、この対象の保育施設は103園あるかと思いますが、スタート時には何園が御利用されるのかお聞かせください。

○小野寺保育政策担当課長  103園のうち79園が利用します。ただ、残りの園につきましては、今までも既にもう独自に紙おむつを持ち帰らせない、そういった方針でやってきておりまして、区の補助をもらわなくても自分たちで引き続きやるということでございます。

○ふまミチ委員  わかりました。それで、もし途中の段階で、4月から始まるのかな、そしたら10月とか、秋とかから始めるというのは可能なんでしょうか。

○小野寺保育政策担当課長  それは可能です。どうしても、事業者によっては、途中でやはり自己負担がやはりつらくなってくるというケースもあると思いますので、事前に年度途中でも区のほうで対応できますというお話はしております。

○ふまミチ委員  わかりました。では、そのような対応でお願いしたいと思います。

それで、私のほうから、その回収方法なんですけれども、回収の仕方を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○小野寺保育政策担当課長  2日に1回、豊島区の委託を受けた事業者が、それぞれの園のほうにトラックで回って回収して、それを、港区と江東区と、それから品川区の清掃工場のほうに持ち込むというような状況でございます。

○ふまミチ委員  要するに回収業者に、週に2回、回っていただいて、それで清掃工場に持っていくということで、要するにごみという形になるかと思うんですけれども、今、紙おむつの廃棄量が年々増加して、処理費の増加が自治体の負担になっているというふうに聞いています。この紙おむつのリサイクルが進み出したともちょっと伺っておりますが、この紙おむつのリサイクル内容がわかれば教えていただければと思います。

○井上ごみ減量推進課長  廃棄物の資源化のことでございますので、私からお答えさせていただきます。

委員が御指摘のとおり、年間、大変な紙おむつが焼却されております。年間約300万トンとも言われているところでございまして、これに対する対策が急務というところがございますけれども、他の自治体の例を申し上げますと、保育園の例なんですが、新潟県の十日町市では、2014年度から使用済み紙おむつの固形燃料化実験に取り組んでおります。これは、市内の保育園に回収ボックスを設置して回収しているということでございまして、これは、市の総合計画の再生可能エネルギーの創出を実現するための事業の一つということでございまして、固形燃料化施設を新たに設けて、事業化に乗り出すということで、2019年度開始を目指しているということでございます。

また、あとは紙おむつを製造している企業なども、こういった技術開発について、積極的に、現在、取り組んでいるところでございます。

○ふまミチ委員  そのような十日町市とかの自治体もそのように動いているかと思いますし、ちょっと私も調べたところ、福岡とか、あと鹿児島だったかな、とかでも、やっているというふうに聞いています。それも、ユニチャーム、メーカーと共同してリサイクルをしているというお話も聞いておりますけれども、紙おむつのリサイクルは自治体で、これから推進していく流れというか、そういうのはあるんでしょうか。

○井上ごみ減量推進課長  家庭ごみの面で申し上げますと、各御家庭からも、当然、紙おむつがたくさん出てきているわけですけれども、現在のところはやはり分別に手間がかかるというところもございますし、また、集積場のあのスペースの問題もございます。そして、やはり今、技術開発に取り組んでいるような状況でございますんで、まだ技術的に確立している状況ではないというところもございまして、また、やはり経費の問題もございます。ですので、やはり区民の皆様の御理解と御協力がなければいけないということもございまして、また、技術的な推移もやはり踏まえて検討していかなければいけない状況であるというふうに考えています。

○ふまミチ委員  わかりました。紙おむつのリサイクルというのは、本当に紙おむつだけを取り出すというか、しなければいけないので、なかなか自治体のほうでは大変なのかなと思います。

今回、この保育園の紙おむつの廃棄委託処理は、紙おむつだけを特化しているので、ごみをごみ業者に引き取っていただくのはちょっと便利なのかなというふうに思っています。ごみ業者としては、分別するのが大変だということも聞いて、紙おむつだけを分別するのは大変だと言われていますので、今回のこの豊島区の取り組みに関しては、ごみを焼却する、ごみをリサイクルするに当たり、やりやすいのかなというふうに思っています。本当に今までは焼却とか、豊島区の場合は焼却になるかと思いますけれども、あとは、焼却炉がないとか、埋め立てとかってなっているというふうに聞いておりますので、本当にリサイクルができればいいんではないかなというふうに考えています。

豊島区の今回のこの取り組みの、保育園の紙おむつの廃棄ですけれども、豊島区の保育園課としてはどのようにこのリサイクルを考えておられるか、お伺いしたいと思います。

○小野寺保育政策担当課長  循環型社会の構築という意味では、委員のおっしゃることはすごく意味があるというふうに思っております。先ほど井上課長が答弁したように、費用ですとか、実現に当たってのその辺の制度ですとか、そういったものを踏まえて、ちょっと将来的な検討課題とさせていただければと思っております。

○ふまミチ委員  わかりました。ありがとうございます。もうぜひとも、今、課長から答弁ございましたように、本当に循環型社会を目指していく上で、このごみ減量とリサイクルが不可欠だと思っております。共働き・子育てしやすいまちナンバーワンになった豊島区の、今回のこの取り組みは全国自治体初だと聞いておりますので、またさらにもう一歩、先進的なこの紙おむつのリサイクルの導入をぜひとも検討いただきたいと思いまして、重ねてお願いし、質問を終了させていただきます。