2009/10/1 平成21年度区功労者表彰

No.740  2009/10/06(Tue) 11:41
10月01日 平成21年度区功労者表彰
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平成21年度豊島区功労者表彰式典が10時から開会。盲目のピアニスト辻井伸行さんのお母様のいつ子さんから「息子・伸行とともに歩んだ20年」と題し講演がありました。出産後、医師から盲目と聞かされ茫然とし、美しいものを見ても息子が見ることができないことで逆に悲しい気持になっていたが、盲導犬の運動を行っている中途で視力を失った、福沢みわさん(福沢諭吉の曾孫さん)に相談。「普通に育てなさい」とアドバイスをうけたそうです。
1歳になる前から、ショパンンの曲に嬉しそうに反応。しかも、同じ曲でも、ある演奏者の演奏でないと喜ばず、生まれながらにして音に対する人並み外れた感覚をもっていることが感じられたそうです。2歳3カ月になったクリスマスの時には母親がジングルベルをうたっているのを聞いて、おもちゃのピアノで演奏ができ、小学校入学した年に旅行先のホテルのロビーのピアノで演奏をしたら、宿泊客が大いに喜び、大喝さいをあび、演奏で人に喜んでもらうことの喜びを感じたそうです。

小学校3年生のときには、モスクワ音楽大学の教授から才能を見いだされ、著名な音楽家との不思議な出会いで、12歳でサントリーホールでソロコンサートを開催。東京芸術劇場で「題名のない音楽会」で有名な佐野さんの前で演奏して佐野さんが号泣し、フランスのコンサートに一緒に出演するなど着々とピアニストの人生を歩んでこられました。
豊島区内の東京音楽大学高校に進学し2年の時、5年に一度開催されるショパン国際コンクールに出場し300名の予選を勝ち抜き30名のセミファイナルまでいきましたが、ファイナルにはいけず、納得できない結果に、はじめて残念がったそうです。

そして今年のアメリカ、テキサス州フォートワースの大会で見事優勝し、内外に大きな話題になり、注目を浴びるようになりました。
いい人との出会い、継続は力、褒めるて育てること、何といっても親子の接触、対話のなかで子どもが育つということを感じさせられました。おこれからも、多くの人々に感動を与える音楽活動に大いに期待させていただきます。

式典では、辻井さんの講演に続き、90名の功労者の表彰があり、区長、来賓のあいさつがありました。区議団全員、長橋都議も参加し式典を見守りました。

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