7月15日に「ひきこもり支援協議会」を発足しました
~誰一人取り残さない 地域の特性も踏まえた支援を
8月開設の専用ホームページ及び相談談窓口の名称は「豊島区ひきこもり情報サイト」に決定~
令和3年7月19日
豊島区は、令和3年7月15日(木曜)にひきこもり支援協議会を立ち上げました。
当協議会は、学識経験者や専門家のほか、当事者や民生委員・児童委員協議会などの地域団体などで構成されています。会長には、文京学院大学人間福祉学科の中島修教授が就きました。今後、本区の地域特性も踏まえた、当事者・家族の状況に応じた支援の在り方や方針について検討していきます。
第1回ひきこもり支援協議会(令和3年7月15日(木曜)開催)
初会合では、区の現状を踏まえ、8月に開設するひきこもり支援専用ホームページのネーミング及びひきこもり専用相談窓口の名称を中心に、意見交換をしました。
区の現状
昨年度、福祉部門や保健所などの関係課及び関係団体を通じ、過去3年間に区の窓口に相談に来られた225件の状況調査を実施した結果、当事者の約半数が40代から50代であること、最初につながった相談者の4割が家族であることなどが明らかになり、社会問題となっている「8050問題」が、本区にも差し迫っていると実感する結果となりました。厚生労働省の政策レポートによると、ひきこもりの存在率は人口の0.67%であり、本区に当てはめると、約2、000世帯が該当します。したがって、相談支援につながっていない方が相当数存在するものと考えられます。
ホームページ開設の経緯
豊島区は、単身世帯の多い区であるため、周囲の人ではなく当事者自身がSOSを出せるよう支援活動を周知していく必要があります。幅広い世代に、相談窓口を周知できるようホームページを開設します。
委員の皆さまからの主な意見
- 自分はまだ相談できる状況にないと思い、長い期間相談できなかった(当事者)。
- 相談窓口があることを知らなかったので、自分だけで解決しようと思っていた(当事者)。
- 当事者が、ここなら信頼できる・相談したいと思う、ページを作ってほしい。
- どのような相談ができる窓口なのかは、はっきり明記したほうが良い。
ホームページのネーミング及びひきこもり相談窓口の名称
まずは、情報を必要としているかたが情報につながれるよう、「豊島区ひきこもり情報サイト」でスタートを切ることが決まりました。親近感を持ってもらえるような名称は、今後検討していきます。
ひきこもり専用相談窓口(令和3年7月1日(木曜)開設)
- 相談ツール:電話、メール、オンライン相談(7月下旬以降)、アウトリーチ
- 専用回線:03-4566-2427
- メールアドレス:A0029452@city.toshima.lg.jp
- 対応時間:平日(年末年始除く) 午前8時30分から午後5時15分まで
- アウトリーチ支援員:豊島区民社会福祉協議会 コミュニティ・ソーシャルワーカー 区民ひろば8か所に配置
ひきこもり専用ホームページ(令和3年8月1日(日曜)開設)
- 相談事例等を掲載することで、相談しやすい環境を整える
- Twitterやブログを活用し、イベント開催情報などを発信し、情報をご提供する
- 支援を見える化することで、安心して相談できることを発信する