20R2.07.07 トキワ荘マンガミュージアム一般公開開始

豊島区(豊島区長:高野 之夫)は、「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を本日10時にオープンしました。新型コロナウイルス感染防止対策のため、事前予約制を導入しておりますが、開館の10時には、予約をした多くのマンガファンが集いました。

トキワ荘は、昭和を代表するマンガ家が若手時代に集い、昭和57年(1982年)に解体された伝説のアパートです。区は、地域の方々や住まわれた先生方、関係者の皆様から聞き取り等を行い、アパートの当時の姿を忠実に再現しました。総事業費は約9億8,000万円。なお、施設整備及び運営費として、ふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から個人・法人合わせて960件・4億2,475万円(区内508件・1億8,625万円、区外452件・2億3,850万円6月26日現在)と予想を上回る多くの寄附が集まりました。

本日は、10時の開館に先駆けて、オープニングセレモニーを開催し、高野之夫豊島区長、としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会会長の足立菊保氏と共に、本日1番に来館された中澤史恵さんと川﨑友花さんがテープカットを行いました。

高野之夫豊島区長は、「3月22日に予定していた開館が延期となり、本日待ちに待った開館を迎えることができた。設計図も資料もない中、調査を重ね、地元の皆さんの協力を得て4年かかってようやく復元が出来た。まさに、地元の皆様の熱い思いがつくり上げたミュージアム。これから、マンガ文化を発信していく拠点となるよう、皆さんと共に育てていきたい」と挨拶しました。2番目に来館された練馬区在住の鈴木康文さんは「本当に復元されて、夢のよう。子どもの時から親しんできたマンガ家の先生が暮らしたトキワ荘をぜひ見てみたいと思っていた。細かいところまで再現されてあり、作り手の方が楽しんで愛をもって作っていることが分かり、とても楽しかった。また来たいし、全国の方に見てもらいたい」と感想を語りました。

区では地域と一体となり、トキワ荘マンガミュージアムを中心に、回遊性を持たせたマンガによる街づくり「南長崎マンガランド事業」を進めています。ミュージアムに面するトキワ荘通りには、ミュージアムグッズが購入できる「トキワ荘通りお休み処」や、トキワ荘ゆかりのマンガ家たちの作品を手に取って閲覧できる「トキワ荘マンガステーション」があります。また、実際にトキワ荘が建っていた跡地には、「トキワ荘跡地モニュメント」が、そのすぐ近くには赤塚不二夫先生が仕事場兼住居としていたアパート「紫雲荘」などもあります。紫雲荘では、マンガ家を目指す若者を街ぐるみで支援する「紫雲荘活用プロジェクト」も進行中です。さらに、トキワ荘ゆかりのマンガ家作品のモニュメントも南長崎地域に点在。トキワ荘に住んでいたマンガ家たちも通っていた中華料理店も現存するなど、マンガ文化に浸りながらの散策が楽しめます。

なお、新型コロナウイルス感染予防の観点から密になることを避けるため、当面の間は事前入館予約制でトキワ荘マンガミュージアム公式ホームページや電話で予約を受け付けています。

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