15.09.03 北九州家守視察

150903mikageリノべーションまちづくりの視察のため、公明区議団8名で北九州の小倉に来ました。

遊休不動産活用と質の高い雇用創出のため、小倉家守構想が策定され、リノべーションによるまちづくりが展開されています。

北九州家守舎発祥の地である中屋ビル。37年間営業されていた婦人服販売店のバックオフィスが退去後、10年間借り手もなくそのまま放置されていましたが、挑戦したい人を応援するスペースとして生まれ変わりました。
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事務・販売什器や備品などがリペアし活用され、クリエイターのためのインキュベーションスペースとして活用されています。
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築約50年と言われる中屋ビルの中ですが、なんとリノべーションにより隣の建物と繋がっています。そのため、段差もあり。

ポポラート三番街には小さなスペースショップが並んでいて、スプリンクラーの位置もあって、天井付近はオープンになっています。このスペースから見える他のショップが、「奥に何があるのだろう?」という女子の心をくすぐるのだそうです。
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中屋ビルの1階はビッコロ三番街。 第3回リノべーションスクールにより、手掛けられた物件です。

オーナーこだわりの靴を脱いで入る本屋さんや、体に優しいこだわり食材の飲食店、手作り雑貨屋さん、雰囲気のあるカフェ等が並んでいます。

第4回リノべーションスクールの対象案件である「Cucina di TORIYON」。

中屋ビル隣にあり、家事により空き地になっていた所を、面するサンロード商店街通りのマネジメントを行う㈱鳥町ストリートアライアンスが借り上げて、㈱北九州家守舎に転貸したもの。ここには、つい先月まで商店街のアーケードがあったそうで、ここの売り上げの一部がその撤去資金になる仕組みだそうです。

第1回のスクール対象案件「サンリオ小倉ビル」。

内階段のみの自家用ビルとして建築された為、長年空きビルに。

ビル全体をマスターリースされ、各フロアをサブリースする事で再生を実現。店舗、託児スペース、イベント・会議スペース等、ワンフロアごとに収益を積み上げるのではなく、まちにとって大切な公益性の高い機能の導入を実現されました。

第2回のリノべーションスクール対象案件である「MIKAGE1881」。

10年間空きテナントとなっていたビルの5階フロアを、最低限の改修で賃料を抑え、自治による運営で管理費等も削減。スモールオフィスと共同のワーキングスペースを備えています。

最後に見せて頂いたのは、北九州家守舎の現在手掛けている所。

オープン後はお客様がいらっしゃるため、私達が最初で最後の視察だと言われていました。ここは、ビルのワンフロアにある宿泊施設。元はなんと学習塾だったそうです。

物件視察後、リノべーションまちづくりを展開された魚町商店街振興組合の梯輝元理事長からレクチャーを受けました。

魚町エリアは空襲被害にあわなかった為、比較的古い建物が多く、昔は大変に栄え、並べるだけで物が売れるような商店街であったそうです。しかし、福岡との都市間競争の中でオフィスの空洞化が進み、商店街も活気を失っていったとの事。そこで、遊休不動産を活用した商店街活性化と質の高い雇用創出のために、リノべーションによるまちづくりを実現してこられました。
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「小倉家守構想」は行政が策定されたものですが、それを主導し実現してきたのは圧倒的な民の力だと感じました。そしてこの事業に携わってこられた方々が㈱北九州家守舎を立ち上げられ、今 全国にこのノウハウを広めるために、リノべーションスクールを各地で展開されています。

豊島区でこれから展開するための様々なアドバイスも頂き、大変参考になりました。
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