令和 7年予算委員会 議会~衛生費補足 3月11日
介護予防、フレイル対策
○島村高彦委員 介護予防、フレイル対策についてお尋ねをいたします。
介護保険制度がスタートした4年後の平成16年の一般質問で、徹底した介護予防対策を要望いたしました。いい制度ができたのでサービス受けようというのではなくて、できるだけ介護保険のサービスを受けずに、最後まで健康で人生を送っていこうと、そういう意識を区民の方に持っていただきたいということで、具体的な介護対策も提案をしながら行わせていただきました。
それから21年、本区として、この介護予防、フレイル対策の取組み効果について、どのように自己評価をされているのかお聞かせください。
○今井高齢者福祉課長 今現在、区民ひろばなども活用させていただきながら、全区でフレイル対策に取り組んでいるところでございます。そういった意味で、区民のフレイルという言葉に対する認知度も6割を超えている状況でございまして、そういった意味では、区民の方が自ら関心を持っているというところに関しては、この間の取組みの効果であったというふうに考えてございます。
○島村高彦委員 そうした中で、今回、新規事業といたしまして、長崎地区フレイル対策事業というのがございます。区内2カ所の介護予防センターに加え、区民ひろば長崎複合施設に、西部地域としては初のフレイル対策の拠点が設置されます。その機能や地域への効果について、区のお考えをお聞かせください。
○今井高齢者福祉課長 この間、介護予防センター、東池袋フレイル対策センターと設置をしてまいりまして、また、区民ひろばを活用することで全区で展開をしてきたところでございますが、西部地区についても、やはり拠点があったほうがいいというようなお声をいただいておりました。やはり区民の、住民主体の団体の活動なども、やはり拠点ができることで支援がしやすくなるといったところがあるので、そういった効果を狙っているものでございます。
また、事業内容といたしましては、基本的には高田介護予防センターのサテライトというような形で実施をしてまいりたいというふうに考えてございまして、介護予防講座ですとか、としまる体操、またフレイルチェック、ヒアリングフレイルチェックなど、そういった事業を実施していく予定でございます。
○島村高彦委員 今、高田介護予防センターのサテライト機能としての具体的な取組みについてお聞かせいただきました。
また、短期集中サービスというのも開始されますが、その具体的な内容についてお聞かせください。
○今井高齢者福祉課長 短期集中型の通所型サービスというのは、総合事業の一環として実施をしておりまして、要支援の方を対象とした3カ月間集中して実施する通所事業でございます。リハビリテーション専門職の方のコーチングを中心に、自らできる機能維持、改善に向けた取組みを習慣化していただくことを目的に実施をしておりまして、ちょっと前の自分を取り戻すということをテーマに実施をしている事業でございます。この間、区内で、区民ひろばですとか各所で実施をしておりましたが、今回設置する長崎の施設でも、この事業を展開してまいりたいというふうに考えてございます。
○島村高彦委員 ぜひ効果的にできるように、お願いをいたしたいと思います。
このような拠点が区民ひろば長崎複合施設へ設置をされること、また、西部地域のフレイル対策強化のために、必要な方にしっかりと情報が届く、このような対策が必要だと思うんです。せっかくつくっても、やはり区民の健康、介護予防にいい効果を与えないということは、これはまずいので、その周知方法についてお聞かせいただきたいと思います。
○今井高齢者福祉課長 区ホームページなども通じてもちろん周知もしてまいりますが、活動については、チラシなど、地域の区民ひろばですとか関係の施設などに周知をいたしまして、必要な方に情報が届くよう周知を取り組んでまいります。
○島村高彦委員 いつも周知ということではお話ししているんですが、関係している団体や、あるいは個人等にお話をして、そこから伝わるような、そういう仕組みをぜひ検討していただきたいと思います。このことだけではないんですけども、どんなことでも、やはり介護予防、フレイル対策が必要な方というのは、もう潜在的に大勢いらっしゃると思うんです。そういった方が日頃どういった行動をとっているかということも分析して、関係者に対する周知というのもお願いをいたします。
健康長寿への取組みとして、フレイル対策ということで、介護予防の後にそういう名前がついて、具体的に体の状態を掌握しながら効果のある対策ということで始まったわけですけども、今後とも区民の方が活動しやすい環境づくり、これが一番重要なんだと思います。本区としてのフレイル対策ということに関して、介護予防も含め、今後の展開についてお聞かせを願いたいと思います。
○今井高齢者福祉課長 2025年を迎えまして、後期高齢者、75歳以上の方が増えていくといった状況の中では、やはり健康寿命を延ばしていただいて自分らしく生活をしていただくためには、介護予防は非常に重要だというふうに考えてございます。そのためには、区民の方自らがやはり取り組んでいただく環境を整えるという、委員おっしゃったような環境づくりというのが重要だと思います。また、この間、健康長寿医療センターですとか東京大学など専門機関とも連携を深めてまいりましたので、そういったところの専門的な見地もいただきながら、効果的な取組みを進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○島村高彦委員 よろしくお願いいたします。
いつもお話ししているんですが、こういった取組みというのは、一定の年齢が来て、体調がちょっと弱ってきたと、そういうときにやっぱり目を向け始めるんですが、実際の介護予防、フレイル対策というのは、もっと若い時期からそれを自覚をして取り組み続けるということが、非常に私は大切だと思うんです。その対象者として、通常、対象者というと一定の高齢者の方が対象になるんでしょうけれども、若い人に対するこのフレイル対策の意識を向上させる取組みというのも絶対的に必要なんです。実際、若い人は仕事が大変で、そんな時間なくて、そんなことも考えないんですけども、日頃からの生活習慣がこうした大きな問題につながっていくんだということをアピールすることが必要だと思うんですけども、その辺は、なかなか担当課としては、今まで対象が限られていた中で難しいかとは思うんですが、その若い人に、現役世代に対するこの介護予防、フレイル対策の意識の向上ということで御検討いただきたいんですが、その辺はいかがでしょうか。
○高際区長 島村委員からは、先日、認知症の件でも御指摘をいただいております。認知症もフレイルも、やはり若い世代、中年世代というんですか、高齢期前の自覚と取組みが大事だというふうに思っております。それと、広報も、やはりこっちから一方に伝えるというよりは、ちゃんとその対象となる人にしっかり伝わる広報というのが大事だと思っております。
それと、新しく今度できます保健所においては、健康センターというものも大きな柱にしていますので、健康づくり、健康寿命を延ばすという観点からも、幅広い世代に自覚を持っていただけるような、伝わる取組みをしっかりやっていきたいと思います。