令和 7年予算委員会 清掃環境・都市整備~教育費の補足 3月11日

不法投棄・カラス事業の廃止

○島村高彦委員  私どもは、日頃区民の方からいろいろと御相談を受ける立場なんですけども、そういった中で、なかなか対処に困ることがいくつかあります。いくつかというか、かなりあります。その都度、課長さんや部長さんに相談をして対応しておりますが、対応してもなかなかし切れないという問題の一つに、ごみの不法投棄、集積所における不法投棄も含めて、このごみの処理が非常に困っておりまして、なかなか進展がしないと。今回の町会連合会の要望にも、指定日を守らない、防鳥ネットの中に入れない、ごみ出しマナーに欠ける人がいるため、後片づけが大きな負担になっているというところで要望が出されております。

通常、このごみ、不法投棄も含めていろんなごみに関しては、その捨てられた場所の管理者が責任を負うというような感じにはなっているんですが、一般の区民はあまりそういうことはご存じないと思うんです。区にそういう通報があったときに、具体的に対応する流れというのは今どうなっているんでしょうか。

○竹川豊島清掃事務所長  区民から通報いただいた場合には、職員のほうでパトロールを実施しまして、集積所の状況を確認いたします。不法投棄されたものがありましたら、衛生、美観を損ねる場合は即座に回収しまして‥‥。回収するんですけれども、警告が必要な場合は警告のシールの貼付などを行います。再発防止のために、集積所へ警告の看板の設置、または注意喚起のチラシ投函や、悪質なケースの場合は警察への通報などを行います。

○島村高彦委員  いや、ごみの置かれた場所、例えば区道であれば区のほうでやるんですけども、例えば国道上であったり都道上であったり、ないしは私有地の広い駐車場等であったり、そういった場所で捨てられていても通報が行くかと思うんですが、そういう場合はどういうふうにしているのかというのが最初の質問でした。

○竹川豊島清掃事務所長  委員のおっしゃるとおり、不法投棄されている場所によって管轄が異なります。国道であれば国道事務所、都道であれば四建などです。一般の区民の方が不法投棄を発見された場合は、区役所の代表電話に、こちらにお電話いただければ、即座にそちらの管轄について電話番号を御案内するようにしております。

○島村高彦委員  ということは、その発見した区民が、そこの担当のほうに自分で電話をするというふうになっているんですか。

○竹川豊島清掃事務所長  そうですね、発見された方が、区役所の代表電話にお電話いただくという流れをとっております。

○島村高彦委員  なかなかここが担当ですよというのは、向こうからすると、たらい回し的に感じるんじゃないかというふうに思うんですが、それをやっているとどんどん時間がなくなりますので。

それで、平成18年度のたまたま重点事業ということで、このときに非常にごみに関していろんな事業、新規事業が始まっているんです。例えば繁華街のごみ夜間・早朝収集、これが今どのように行われているのか教えてください。

○竹川豊島清掃事務所長  今年度で廃止になったものなんですけども、カラス対策ということで事業を行っておりました。こちらは、4月から10月にかけて早朝の5時から8時の間に池袋の繁華街地域を巡回し、袋の詰替えや状況確認、状況が悪い事業者に対しては指導などを行っていたものでございます。

○島村高彦委員  そのカラスの被害というのが一番大きいんですよ。我々の町でもほとんど不適正な捨て方で、その上、カラスがそれを散らかして、もう長時間にわたってその状態です。そういった状態を何とか直してもらいたいというお願いをずっとしてきたわけでございますが、この重要な繁華街ごみ収集を廃止にしてしまった理由というのは何なんでしょうか。

○竹川豊島清掃事務所長  カラス事業の廃止ですけれども、これからは道路の清掃、こちらに統合して一体的に行うということで廃止したものでございます。

○島村高彦委員  町をちょっと見ていただきたいんです。長時間にわたって、もうすごい、ものすごい面積でごみが散乱した状態になっております。それを、私が言われるわけですけども、自分で掃除する以外やる方法がないんです。だから、恐らくほかの地域でもそういった実態があるんではないかというふうに思っております。これを、だからすぐ対応してくれるんなら結構なんですけども、この問題について、やはりもうちょっと区全体で考えていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。

○竹川豊島清掃事務所長  ごみの問題、非常に重要であることはこちらでも認識しております。道路清掃事業と統合する際も、特に朝の5時から8時ぐらいに通勤の際にごみの散乱を発見するというケースが多いですので、今の道路清掃事業を7時から、早朝の段階で開始することで改善を図っていきたいと考えております。

○島村高彦委員  それは、全ての地域で7時から開始できるわけではないとは思うんです。その証拠に、もうほとんどお昼過ぎまでその状態で放置されている実態がございます。全地域で一斉に7時から清掃ができるんならいいんですが、そういった実態があるということを、ちょっとしっかりと覚えておいていただきたいと思います。

それと、この平成18年のときに新たに始まった事業で、不法投棄ホットラインというのがあったんです。これは、もう場所を問わずお電話をくださいと、そこへ真っ先に担当の、主に清掃事務所の方々がそこに飛んでいって対応してくださると、こういう事業だったんですが、この不法投棄ホットライン、いつ頃どうしてなくなってしまったんでしょうか。

○竹川豊島清掃事務所長  不法投棄ホットラインですけれども、平成12年に清掃事業が東京都から移管になったときに始まったというふうに承知しております。専門の電話番号にかかってくる電話件数が少なくて、通常のごみ分別の相談ですとか集積所関係の相談と同様、ごみ関係の相談と一緒にしても十分対応可能かということで、平成20年に廃止されたというふうに伺っております。

○島村高彦委員  電話が少ないということですが、現実にこのごみの問題で、うちの町などは商店会長が積極的にこの対応をとろうということで、今いろいろと活動されているんですが、現実に、いくら直してもなかなか直らないという問題でございます。

それで、あとは、もう一個の問題点は、事業系のごみなんです。この事業系のごみ、これを捨てる場所が、何と、不法投棄されている場所と同じ場所に捨てられるんです。例えば国道の植込み沿いの中にその事業系のごみが出されるんです。そうすると、それが不法投棄なのか事業系のごみなのかが判別がつかないんですよ。私が一時見張っていたときに、たまたま目の前で捨てたので、「不法投棄は犯罪ですよ」と言ったら、「いや、これは事業者との取決めで、ここに置くことになっています」ということで、非常に分かりづらいんです。その事業者に対して、そういった不法投棄と同じような場所に捨てるんではなく、もっと分かりやすい場所に置き場所を決めてもらうような、そういった指導というのはできないものなんでしょうか。

○竹川豊島清掃事務所長  民間の事業者に関しましては、民間事業者が自らその廃棄物を処分しなければならないというふうに定められておりますので、民間の契約で集積所は独自に設けるんですが、そこが通行を阻害するような道路とかである可能性があります。そこに関しては、こちらも廃棄物処分の監督の事業者としまして、適正な場所に捨てることを指導するという方法で是正を図ることは可能でございます。

○島村高彦委員  ぜひよろしくお願いいたします。

いずれにしましても、いまだもってごみが散乱しているという実態がございますので、どうか適切な手段を講じていただくようお願いを申し上げます。