令和 7年予算委員会 議会~衛生費補足( 3月11日)

帯状疱疹・HPV・RSウイルスワクチン

○島村高彦委員  ワクチン接種について伺います。

最初に、帯状疱疹ワクチン。

令和5年度予算要望で、私ども会派として重点要望にさせていただいたところ、早速接種を開始していただき感謝をしております。

令和5年6月から開始して、12月実施分までの接種は3,666人。令和6年度は1億2,867万円の予算が計上されまして、対象者の5.8%、約6,000人分の接種を見込んでおりましたが、令和6年度については見込みどおりの接種状況にあったでしょうか。お願いいたします。

○飯嶋保健予防課長  令和6年度の接種につきましてですが、令和6年度は4月から12月分の接種分で3,275回の接種を行っております。接種を開始した人数といたしましては、1,584人の方が接種となっております。

○島村高彦委員  見込みよりちょっといっていないかなということで、これからも積極的に進めていただきたいと思います。

令和7年度は定期接種化になるということで、本日発行の広報としまに定期接種と任意接種と2つ載っております。定期接種のほうは自己負担額が3,000円、任意接種のほうは助成額として5,000円というふうに載っておりますが、この定期接種化した場合の対象者と接種費用の助成額の仕組みについてお聞かせください。

○飯嶋保健予防課長  定期接種につきましては、対象となる方が、令和7年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方。また、令和7年度の場合は、101歳以上になる方も対象となっております。また、そのほか60歳以上65歳未満で特定の免疫障害のある方も対象となっております。

自己負担額につきましては、ワクチンの種類によって金額が異なりまして、まず、生ワクチンのほうにつきましては、1回の接種で自己負担が3,000円、または不活化ワクチン使用の場合には、2回の接種でそれぞれ1万1,000円の自己負担額となっております。

○島村高彦委員  このワクチン、意識持っている人にとってはいろいろと支援になるんですけど、少し分かりづらい面もありますので、その辺を積極的に分かりやすく周知をしていただきたいと思います。令和7年度も50歳以上の接種助成が継続とのことで、大変にありがとうございます。

このワクチンの接種の効果、あるいは接種自体も推進されるように十分周知をしていただいた上で進めていただきたいんですが、この、これは令和8年度以降も継続していただきたいという思いはあるんですが、この辺はどのようになっていくんでしょうか。

○飯嶋保健予防課長  令和8年度以降につきましては、定期予防接種につきましては継続となってまいります。ただ、任意接種につきましては、こちらは令和7年度につきまして、こちら定期接種の対象外となる方が任意接種でいらっしゃるんですけども、そういった方たちが今年度中にできなかった場合の救済という考え方で令和7年度は行いますので、任意接種の補助につきましては、令和8年度につきましては現在のところしない方針でございます。

○島村高彦委員  財政的な面もあるかと思いますが、区民の健康のことを考えて、よろしくお願いします。

次に、HPVワクチンです。

初めに、男性への接種ですが、会派の予算要望で重点事項として入れていただいて、その上で予算を計上していただいたことに感謝を申し上げます。

1,183万円の計上で、対象の5.1%と見込んでおりましたが、状況はいかがでしょうか。

○飯嶋保健予防課長  HPVワクチンの定期接種の対象でございますが、定期接種につきましては、標準期間に当たる方は中学校1年生女子となるんですけれども、そちらの人数といたしましては825人となっております。

その実績でございますが、定期接種のHPVの場合には、ちょっと、ワクチンを打つ間隔というのが小学校6年生から高校1年生の間までとなっておりますが、令和6年度の12月末現在の接種の件数といたしましては、1回目としてやった方が623回分、2回目としてやった方が477回分、3回目としてやった方が90回分となっております。

○島村高彦委員  今後とも、特に保護者の皆様に、より丁寧な周知をお願いいたします。

次に、女性の方のキャッチアップ接種については期間を延長するなどの対応をしておりますが、今後のスケジュールと接種人数の見込みについてお伺いをいたします。

○飯嶋保健予防課長  キャッチアップ接種につきましては、こちら、本来でしたらこの3月で終了となる予定だったんですけれども、ワクチンの支給状況などによりましてちょっと受けられなかった方もいらっしゃるということから、令和7年度につきまして、令和6年度中に接種を開始した方につきましては、令和7年度も3回接種のうちの残りの回数分を無料で接種できるようにということで、実施する方針でございます。

対象といたしましては、今、キャッチアップ接種につきまして、そのキャッチアップ接種の対象となっている方が、令和6年4月1日現在の人数ですが、女性の人口が2万1,174人の方、ただ、区に接種3回の接種の記録がない方が2万298人となっております。ただ、そのうち転入及び接種歴の不明の方が1万1,036人いらっしゃいまして、また、その2万298人のうちキャッチアップ制度が開始した、令和4年の4月から令和6年12月までに1回または2回の接種を受けた記録があるという現住所の方で4,878人となっております。

○島村高彦委員  今後につきましても、対象者あるいは保護者の方に丁寧な周知を行って、進めていただきたいと思います。

次に、RSウイルスワクチンでございます。60歳以上の成人高齢者において、全国で約70万人がRSウイルスに感染、発症していると。うち約6万3,000人が入院、4,500人が死亡というデータがございます。このRSウイルスの重症化リスクというのは、インフルエンザと同じか、それ以上ではないかと言われておりまして、令和6年1月よりワクチン接種が可能となっております。高齢者へのRSウイルスワクチン接種の有効性の認識、接種の状況が分かればお聞かせください。

○飯嶋保健予防課長  高齢者の方で、RSウイルスに感染して肺炎等を起こす方もいらっしゃるということで、そういった方たちに対しまして、特に重症化しやすい方に対しましてはそのワクチンが有効というふうに考えております。

接種の状況につきましては、まだ導入されたばかりのワクチンとなっておりますので、分かりません。申し訳ございません。

○島村高彦委員  乳幼児への対策でございます。世界中に広く分布して、ほぼ全ての子どもが2歳までに感染すると言われております。特に、生後6カ月未満の感染は重症化することが多いと言われております。

昨年、接種が可能となった妊婦へのRSウイルスワクチン接種による乳幼児への有効性は、どのように認識をされているのかお伺いいたします。

○飯嶋保健予防課長  乳幼児へのワクチンにつきましてですが、妊婦に打って、それで、その生まれてくる乳幼児に対してその免疫を獲得するというふうなものでございます。

その有効性に関しましては、特に重症化を起こしやすいような方に対しては有効だとは考えておりますが、ただ、その一方で、このワクチンにつきましては、まだ導入されて比較的新しいワクチンでございますので、報告によっては早産を引き起こす可能性もあるということもあることから、しばらくそのワクチンの接種状況など、そういった情報を注意深く見守っていきたいと考えております。

○島村高彦委員  肺炎を引き起こす原因ウイルスと言われておりまして、特に高齢者や乳幼児の健康を守るために、接種助成の検討をお願いしたいと思います。

ワクチン接種についてお尋ねしましたが、本当にそれなりの財源がかかる、お金がかかるということで、十分接種の効果を検証していただきたいと思います。その上で区民の健康を守る施策の推進を、どうか今後ともよろしくお願いいたします。 以上です。