R 6年予特⑤ 文化商工・子ども・教育費 3月11日北岡議員②
児童生徒の健康診断プライバシー確保
○北岡あや子委員 続きまして、教育費、予算書293ページ、未来戦略推進プラン186ページ、区立小・中学校における定期健康診断について伺います。
児童生徒等の健康診断の実施に当たっては、プライバシーについて配慮した安心して受けられる学校健診の実現を我が党が国会質問などを通して強く推進をしてまいりました。令和3年3月26日には、児童生徒等の健康診断時の脱衣を伴う検査における留意点、そして本年1月22日には児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備についての通知がなされております。このことを踏まえ、本区の対応について質問いたします。
初めに、区立学校における健康診断の実施状況について伺います。
○澤田教育部長 小・中学校では、学校保健安全法に基づきまして毎学年6月末までに児童生徒の健康診断を実施しているところでございます。
○北岡あや子委員 この定期的に健康診断というのは行われているとは思うんですけれども、この健康診断の目的は区としてはどのように御認識していますでしょうか。
○澤田教育部長 子どもの健康の保持、増進を図るために実施するものでございまして、学校生活を送るに当たり支障があるかどうかについて疾病をスクリーニングして健康状態を把握するという役割と、学校における健康課題を明らかにして健康教育に役立てる。この大きく2つの役割がございます。
○北岡あや子委員 大きく2つの柱にして取り組んでいるということなんですけれども、今回のその国からの通知を受け、この本区の取組の方針についての御見解を伺えればと思います。
○澤田教育部長 児童生徒の健康診断に当たりまして、正確な検査、診察を実施するとともに、児童生徒のプライバシーや心情に配慮することが重要だと考えてございます。近年プライバシー保護等への懸念が指摘される一方で、着衣では正確な検査、診断が困難になると懸念する声もあることを踏まえまして、国において今般考え方が示されたところですので、本区につきましてもこの考え方に沿って実施をしてまいりたいと考えているところでございます。
○北岡あや子委員 この国の通知の内容の中で、この検査と診察においての対応は本当具体的な取組というのが明記をされております。1つ目が男女別に検査、診察を行うとか、検査、診察時には児童生徒等の体が周囲から見えないよう囲いやカーテン等により個別の検査、診察スペースを用意する。また、女子児童生徒等の検査、診察に立ち会う教員は女性となるよう教職員の役割分担を調整するなど本当に細かく明記をされておるんですが、こういったことはもう本区での対応というのは可能なのでしょうか、教えてください。
○澤田教育部長 御指摘のとおり、この1月22日の通知は非常に具体の内容で通知がされたところでございます。そしてこれを受けて、改めて健康診断の実施状況を学校のほうに確認をいたしているところでございます。まだ単純集計の段階なんですけれども、ほぼ指針どおりの実施ができているようですが、さらに適切な実施に向けて調整をしてまいりたいと考えてございます。
○北岡あや子委員 今、確認をしているという御答弁があったと思うんですけれども、その確認というのは具体的にどのような形で確認をされたのでしょうか、教えてください。
○澤田教育部長 実際に国の通知があった段階ですぐに学校のほうには周知をいたしまして、この通知にかなり具体に御指摘があったような内容が載っていますので、これができているかどうかということについて回答してもらうような形で確認をしました。
○北岡あや子委員 アンケート形式というか、これができているから丸とかそんなような形でしょうか。分かりました。
また、この国の通知には児童生徒、また保護者の方に対して事前に説明を行うというふうな明記もあるんですけれども、この対応については区としてのお考えを教えてください。
○澤田教育部長 国の通知では、検査、診察の場面において正確な検査、診察のために必要に応じて医師が体操服や下着やタオル等をめくって視診とか触診したり、その下から補聴器を入れることがある。このようなことについて事前に説明を行うようにとあることから、実施に当たってはこれらのことについてできる限り分かりやすく保護者の方にも通知をしたいと考えています。
○北岡あや子委員 本当にプライバシーやこの心情に配慮しながらという一方で、正確に検査とか診察が困難にならないよう円滑な健康診断の実施のためには、本当にこの児童や保護者の方の理解が何よりだと思います。このことについて、いま一度教育委員会の見解を伺いたいと思います。
○澤田教育部長 御指摘のとおり円滑な検査のためには児童生徒、そして保護者の皆様の御理解が大変重要となってまいります。健康診断の意義ですとか重要性はもとより、検査、診察のための内容とか方法、特に児童生徒のプライバシーや心情に配慮した対応については学校や学校医と共通の認識を持った上で児童生徒や保護者の皆様の御理解ができるよう、事前に丁寧に御説明した上で進めてまいりたいと考えてございます。
○北岡あや子委員 成長期のこの大事な健診であるというふうに認識しております。本当に正確な健診、診察の実施とともに、やはりこの児童生徒のプライバシーや心情への配慮ということで本当にこの理解を周知していくことが難しいことでもあり大変でもあり、またそれをクリアしないとこれが実施できないということで本当に丁寧な取組が必要だと考えますので、安心して健康診断が受診できる体制づくりへの取組をぜひお願いしてこちらの質問を終わります。