令和 6年 3月 7日予特 区民・福祉・衛生費自由質疑 根岸議員

としまベンチプロジェクト

○根岸光洋委員  よろしくお願いします。私からは、区民提案として行われますとしまベンチプロジェクトについてお伺いしたいと思います。

すばらしい、いい名前だなとまず第一印象、思いました。これ、福祉でやるということで、この意味も大変すばらしいものがあるんじゃないかと思うんで、その辺を踏まえて御質問したいと思います。

区民提案事業のとしまベンチプロジェクトでございますが、まずは事業内容、目的、この辺を伺いたいと思います。

○今井高齢者福祉課長  まず、事業の目的でございますが、まちにベンチを置くことで高齢者の方、また、障害のある方の移動を支援して、ベンチに人が集まることによって見守りですとか地域の交流を盛んにするということを目的にしてございます。

移動に対して、地域のニーズに合わせてベンチを置いていきたいというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  それで、これ、ベンチといいますとね、これまでも様々な企業さんが名前を冠したベンチを置きたいとか、そういった事業があるということは伺ってましたし、また、高田地域では、たしか平成29年ぐらいから、こういったモデル的にやろうということで検討が始まってやってるというようなことも伺ってますけど、この辺の状況はいかがでしょうか。

○今井高齢者福祉課長  生活支援体制整備事業という中で実施しております、ささえあいの仕組みづくり協議会というものがございます。その中で、平成29年度からこういった御意見や協議が始まりまして、令和元年度からベンチの設置のベンチプロジェクトというものが始まってございます。

現在、区内全域に展開をしておりまして、令和6年の1月現在ですと、区内41か所に71台のベンチが設置できております。

○根岸光洋委員  そうしますと、この、その今までやってきたものは、それはそれでやるってことですか、それとは別でやるってこと、それと一緒に併せてやると、どういう形なんでしょうかね。

○今井高齢者福祉課長  これまでは、どちらかというと商店街ですとか、企業の方に御協力をいただくといった形でやってございます。こういった流れについては継続したまま、また、今回区民提案を得て、区のほうで直接ベンチをつくるプロジェクトですとか、ベンチを設置していくというようなものを実施することで、このベンチプロジェクト全体の機運を上げていきたいというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  分かりました。いろいろ区民の提案ということなんで、それを踏まえてやるということだと思うんですが、具体的にはどんな内容でやるのか、また、区民の提案がどのように反映されてるのか、その点をお聞かせください。

○今井高齢者福祉課長  事業としましては、まず、ベンチを地域の皆さんと一緒につくるといった、ベンチづくりのプロジェクトをやっていきたいというふうに考えてございます。

また、企業との連携によって協賛をいただくような、ベンチの協賛のプロジェクト、また、地域のいろいろなニーズを踏まえて具体的にベンチを置いていくといったところを進めてまいりたいと思います。

また、投票の中の御意見でございました、既存のベンチで壊れているものとか、古いものを修理して使えるようにしてほしいというような御意見もございましたので、そういった改修のプロジェクトも進めてまいりたいというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  大体そうすると、台数的にはこの予算でいくとどのぐらいで、今修理というのありましたけど、どんなぐらいな感じで想定されてるんでしょうか。

○今井高齢者福祉課長  ベンチにつきましては、大体、新しく置くところを20か所、そして、改修を15台ほどできればというふうに考えてございます。

○根岸光洋委員  そうしますと、この300ね、20万だったっけ。この予算で、どうなんでしょうかね、20台、ベンチ20台、改修15台というと、かなりな金額がかかる感じがするんですが、いかがでしょうか。

○今井高齢者福祉課長  そうですね、既存のベンチですとかそういったもの、今回予算化するに当たって調べましたが、それで台数を勘案して算定した予算でございますので、十分対応できるかと考えております。

○根岸光洋委員  あと、この新規の事業のところの中見ると、民間企業の共同によりベンチを製作すると、これ、ありますよね。こういったことも活用するんでしょうけど、このときに設置希望者へ譲渡する、あげちゃうと書いてあるんですけど、あげちゃうって、向こうへもう全部任しちゃうと、そういうことなんですかね。

○今井高齢者福祉課長  全てを区で管理するということよりは、地域の中でこういった機運を高めていくといったことも必要かと考えております。

その上では、ベンチを譲渡して管理などもしていただきながら、こういった、地域に高齢者や障害のある方が出やすいまちづくりというのも進めていければというふうに考えております。

○根岸光洋委員  あと、ベンチも様々種類があると思います。たしか横のやつあれば、真ん中にあるやつあれば、あと、背もたれと、下だけで空間があって、物は置けないみたいなありますけど、この辺のどういうようなものを考えられているんでしょうか。

○今井高齢者福祉課長  設置ができる場所であったりとか、そこで地域のニーズに応じた形を考えておりまして、これでなくてはならないというようなことを決めるのではなく、柔軟に考えてまいりたいというふうに考えております。

○根岸光洋委員  それで、私たちも会派でいろいろ予算要望調べてみましたら、今年も実は入ってましてね、入ってたというか、これは高齢者が池袋駅地下を通過するとき、東西に抜けるときに、途中で休憩したいから椅子を置いてほしいって、うちの会派ちょっとささやかというか、控え目に要望してるんですけど、ベンチじゃないんですが、こういったのもありますし、また、これ、ふま議員ですけども、ふま議員はメトロの千川駅出たところにベンチが欲しいということで、東京都と協力しながらメトロに働きかけまして、ライフの前の出たところの出口に6か所、やはりベンチを設置したというのも伺いました。

また、島村議員のほうはもともとこういう企業が提案していることがあって、かつては区にもこういう企業ありますよって紹介したけど、そのときはうんともすんとも言われなかったということも言ってまして、そういう意味で。また、高田地域にも、この、さっきプロジェクトのモデル地域があったけど、なかなか要望したところに設置ができなかったような感じで、その後どうなったかちょっと不明だみたいな感じの意見もあって。

私もベンチプロジェクトって言われて、ちょっとはって思ったんですけど、そういう意味では、このとしまベンチプロジェクト、もっと区で区民提案なんだと。区がやる本当に取り組む、また、さっきおっしゃったいろいろ、様々なあれがありましたよね、高齢者、または人とのコミュニケーションづくりだとか、そういったこと、また企業との協力していきながらやってくとか、様々な理論というか目的とか、それをしっかり芯を持ってやっていかないと、結局、あげちゃったとき、その先どうするんですかってさっき聞きましたけど、それはそれでいいとは思うんですが、一つの芯が大事じゃないかと思います。

JAPAN/TOKYO BENCH PROJECTというのがございます。これは東京に1万台のベンチを設置しようという、そういう民間の動きなんですが、ここのホームページ見ると、例えばニューヨークでは、2011年から2019年の8年間で2,149台、ニューヨーク市内に設置したと。これによって地域コミュニティーの醸成とかね、あと、医療費の削減とかそんなところまで考えてつくったと。

また、フロリダ州のセント・ピーターズバーグには7,000台。これ、もう100年ぐらい前ですけども、全部緑色のベンチということで、ベンチの建設が町のブームになったと。このときは、市長さんがベンチ設置条例、これを設定して、もう町を挙げて、市を挙げて、とにかくベンチベンチベンチということでベンチをつくってきたという歴史があるらしいです。ただ、今は100年たって、またさらにそれを見直そうということで機運が高まってると。

また、コペンハーゲンというんですか、ここでは2,500台。こちらは観光戦略としての機能を持たせようということで、本区とはちょっと趣旨が違いますが、観光戦略としてつくった。

ただ、このTOKYO BENCH PROJECTでは、神田ベンチプロジェクトとして20台、これは人とまちとアートをつなぐということで20台設置された。また、京橋エリアが人・まち・アートをつなぐベンチ設置で20台ということで、ここには何とSDGs、持続可能なまちづくりに効果があると、こういったこともうたってベンチプロジェクトを推進してるということなんですね。

そういった意味で、今日も時間そんなありませんけども、このとしまベンチプロジェクトが区民提案で、当初、これから始まる事業でございますけども、ぜひ豊島の目玉となって、100年まで続けとは言いませんけども、こういったものが町中挙げて、また、豊島区が先頭に立ってこのことを推進しながら、人々の交流、また、高齢者の対策、様々な障害者を含めた施策づくりに大きく寄与するような柱を持って進めていただきたい、このことを申し上げておきたいと思います。よろしくお願いします。

○高際区長  目が合いましたんで。

ありがとうございます。先週の水曜日にチームとしまがありまして、そこで区民提案がこのように今、予算案に入れてますというのを、私のほうから直接御紹介をしました。百五、六十名の皆さんいる中で。そうしたら、その後懇親会やりましたけれども、非常に反応がよくて、6つある中で、やっぱりベンチと、未利用地と、スポーツの力、この3つが非常に皆さん関心があって、懇親会の場でも、私たちこんなことできますという御提案が早くも幾つも来ております。なので、ぜひぜひその地域の方や企業と一緒になってやりたいと思います。

特にベンチは、ウオーカブルなまちづくりに向けて、どういうところに何が置くと歩きやすいか、町に出ていきやすいかということを地域の方と考える本当にいいチャンスだと思っているので、区としても、もうどんどんいろんなところでアピールして、地域の方、企業、団体と一緒にやっていきたいと思っております。

○根岸光洋委員  ありがとうございました。

もう本当、この事業、325万円の新規事業ですけど、大化けする事業じゃないかと、このように私も思ってますので、よろしくお願いいたします。

以上でございます。