令和4年決特議会政経総務費10月 5日 辻委員補足質疑

防犯カメラ

○辻薫委員 どうぞよろしくお願いいたします。
私は、防犯カメラの設置補助事業について取り上げさせていただきます。
まずは令和3年度末における本区の街頭防犯カメラの設置台数、総合計でどのぐらいになるのか、また併せて内訳も教えていただきたいと思います。
○三國治安対策担当課長  令和3年度末における街頭防犯カメラですが、合計1,438台、内訳は、町会管理が966台、商店会管理が120台、豊島区管理が303台、警視庁管理が49台、以上と把握しております。

○辻薫委員  やはり町会管理の分が非常に多いということで、圧倒的に多いと思うんですけども、それでは町会が設置している見守り活動支援事業として、区のほうも補助申請を受けていると思いますけども、特にこの令和4年度、本年度の申請状況をお聞かせください。

○三國治安対策担当課長 本年度につきましては、町会、商店会等11団体から申請を受けまして、合計154台の申請を受けております。
○辻薫委員  そこで、一般質問でも取り上げられておりましたけども、私の地元町会を含む一部の町会の防犯カメラ申請を受理できなかったということで、見込みよりも申請が多かったということなんですけども、改めてその状況、事情も含めて、またさらにその後の対応についてもお聞かせいただきたいと思います。
○三國治安対策担当課長 今年度は当初予算を大きく上回る設置申請があったのは事実であります。このため、本年度の設置を計画変更していただいた団体も一部あります。こうした団体にカメラにつきましては、老朽化や故障状況等を踏まえまして、次年度予算以降での対応を考えてまいりたいと思っております。

○辻薫委員  私の地元町会から申請した分は、まさに防犯対策として新規申請をするというところで、その前に設置しようと思ったところが非常に暗いということなので、既に区の街路灯も新規に設置した上での設置予定だったということで、予定どおり当初いかないというような話、苦情を受けまして、改めて相談したところでございますけども、最終的には調整をしていただいて今年度中に設置するというような話も伺いました。
で、こうした状況を踏まえて、更新分も含めての今後の防犯カメラの需要経費はどの程度見込んでいらっしゃいますでしょうか。

○三國治安対策担当課長  現時点ですね、先ほど申し述べましたとおり、町会、商店会等で設置され稼働してるカメラは1,086台となっております。平均的な値段である1台45万で計算しますと、全ての更新に必要な経費は約4億9,000万円となっております。また、新規の要望につきましては、町会等からの申請によるものでありますので、予測は難しいところでありますが、今年度の額で申し上げますと約1,200万円となっております。これらは非常に高額なものでありますので、故障の状況や公園、道路の防犯カメラの設置状況等も勘案しながら町会ともしっかりと調整するなど、計画的に対応してまいりたいと思っております。

○辻薫委員  ぜひともその辺は全体的なことも考えなきゃいけないというところもあると思いますけれども、更新も相当前設置してあるということが実際には分かっているわけであって、よく計算して対応していただきたいってことを改めてお願いしたいと思います。

また、この補助事業には防犯カメラのこのランニングコストも対象になるということですけども、具体的にはどのような費用が対象となるでしょうか。

○三國治安対策担当課長  ランニングコストにも補助しておりまして、例えば電気代だとか、あるいは電柱の使用料、あとは保守管理費用、あるいは修繕費用、このようなものを補助しております。

○辻薫委員  ちょっと要望があったんですけれども、この共架料ですね、電柱使用料について、補助事業を受けないで設置した街路灯が、防犯灯があると、あ、防犯カメラがあるということで、そうしたものについても、区の助成を受けなかった防犯カメラについても、実はその先ほどの電柱使用料、共架料を区のほうで対象としてできないものかというような御要望もありましたけども、所管課としてはこの辺の点についてはいかがでしょうか。

○三國治安対策担当課長  すみません、その前に、先ほど答弁いたしました電気代につきましては、区としては補助しておりません。大変失礼いたしました。

で、今し方の質問でありますけれども、本事業につきましては、東京都との連携事業でありまして、都との協議が必要でありますが、そういったものを勘案しながら今後考えていきたいと思っております。

○辻薫委員  そうですね、電気代も先ほど言ってましたけど、入らないということで。

で、先日、区内の一軒家の方から伺った話ですけれども、他区の警察署員が自宅に来て、他区で発生した事件の犯人がその方の近くに住んでいるという情報が入って、付近に防犯カメラが設置されてないことから、その方の自宅に警察の防犯カメラを設置をお願いされて、約半年間、設置に協力したということがございました。実際にこういった事実はあるのでしょうか。またそういった他区というか他所のほうからの連携というところでは情報が本区にも入っているんでしょうか、その確認です。

○岡谷危機管理監  警察は自分の管轄内の治安に関係することであれば、北海道でも沖縄でもどこでも管轄権ありますので、ほかの区から、あるいはほかの県警から来ることもありますし、私も沖縄に防犯カメラの設置をお願いしたいこともございます。で、そういったことは所轄警察署とか区には一切情報は上げません。はい。

○辻薫委員  あっ、そうですか。全く私も初めて聞いたので、実際はそうやって、もう撤去されて、捕まったかどうかも、そんなもの、そういう情報ももちろん開示しないわけですけども、そういったところからその方の周辺にも防犯カメラ設置してほしいというような要望もあった次第でございます。

で、最後になりますけど、この防犯カメラの設置、具体的な効果ですけども、今言った検挙につながるというようなことがメインにはあると思いますけども、その他の効果につきまして、最後お聞きしたいと思います。

○三國治安対策担当課長  カメラの効果につきましては、先ほど委員がお話しされましたとおり、検挙のほか、犯人に犯行を思いとどまらせる抑止効果、そして来街者に対する安心感の醸成という効果があると言われ、まちの活性化につながるとも言われております。地域住民からもカメラがあるから安心だというような声も聞いております。また、この防犯カメラ設置補助事業は、定期的な防犯活動をすることを条件としておりまして、地域住民の防犯意識の向上にもつながっていると考えております。

○岡谷危機管理監  すみません、ちょっと1点、今防犯カメラの効果につきましては、今、三國治安対策課長が申し上げたとおりなのでありますが、防犯カメラ、今課長の説明で皆様がお感じになった効果の実は100倍くらいの効果があるということを補足させていただきたいと思います。テレビのニュースなどでは、警察は防犯カメラの映像の分析などから容疑者を特定したといった程度の話しか出ませんけれども、これはどのような捜査によって犯人に結びついたかという捜査手法の詳細については一切公表できませんので、その程度の話しかできません。しかし、生きた捜査の現場で防犯カメラの映像があるということは、報道等では、にはお話しできない、もう陰に隠れた大きな効果があるということを申し上げたいということと、あと今、犯罪の抑止という大きな効果があるというふうに申しましたけども、こういうことで犯罪抑止できましたということは、多くの場合、ニュースにならないのと、また抑止効果を詳細に公開することは悪いこと企てるやつらにとっての格好の教科書となってしまいますので、その抑止効果について広く申し上げることはできない。なので、実際の効果のが100あれば1ぐらいしかお話しできない。つまり皆様が感じている100倍ぐらいの効果があるということを強く申し上げたいというふうに思って、どうか御理解いただきたいと思います。

私は警視庁を退職しましたけども、ライフワークと思っていることが2つございまして、一つは私は最後の組織犯罪対策の参事官、それまでも組織犯罪対策部、長くおりましたので、暴力団、それから銃器薬物組織、外国人犯罪組織、この3つの敵と戦い抜いてきました。ですから、退職してもそいつらたたきのめすと、たたき潰して豊島区にはそういうやつはのさばらせないという犯罪組織の壊滅が一つと、もう一つは、やはりこれまでの経験から、豊島区の皆様の安全・安心のために、この大きな効果のある防犯カメラの設置促進していきたいと。防犯カメラの設置促進というのは、ライフワークの一つでございますので、世界一安全な都市、豊島区実現のために、予算とかそういうものもありますので、その辺はいろいろ限界もありますけれども、創意工夫しながら今後も防犯カメラの設置促進については命をかけてまいりたいと思います。よろしくお願いします。