令和 4年決特 1~11款補足 西山議員10/14

プラスチック資源回収

○西山陽介委員  今日は10月14日、鉄道が運行されて150周年という私にとりましては、すばらしいよき日でございます。

あわせまして、豊島区制施行90周年記念、西武線1日おでかけきっぷ、限定3,000枚、6時半から並ばせていただいたところでございます。

それでは、環境清掃費の中からプラスチック資源回収について取上げさせていただきたいと存じます。2050としまゼロカーボン戦略のアクション3にもこの取組が記載されているところでございます。今年の4月にはプラスチック資源循環促進法が施行されております。そういう中で、本区としてもプラスチック資源化のことが進められております。

まず初めに、この背景と目的についてお伺いします。

○佐藤ごみ減量推進課長  プラスチック資源化、分別化収集導入に向けて、現在、豊島区として取り組んでいるところでございますけれども、背景といたしましては、気候変動や海洋プラスチックごみ問題、地球規模で環境問題が深刻化する中、廃プラスチック類のさらなる発生抑制、排出抑制、資源化の推進が急務となっていること、また今、委員からお話のあったような法が施行されたこと、またSDGs未来都市である本区においても現在、可燃ごみとしているプラスチック製容器包装と製品プラスチックを一括して収集する仕組みは、喫緊の課題となっている、そうした背景の下、現在、プラスチックの資源回収の導入に向けて検討を進めているところでございます。

○西山陽介委員  分かりました。

それでは、令和3年度の取組、いかがだったでしょうか。

○佐藤ごみ減量推進課長  令和3年度はプラスチックの資源回収導入に向けまして、基礎調査を行いました。調査内容は、プラスチックの資源回収導入検討の基礎資料とするためということでございますけれども、内容はモニター調査、それからアンケート調査でございます。調査対象地区は上池袋四丁目、雑司が谷三丁目、北大塚三丁目、千川一丁目、合計126世帯を対象とした調査でございました。

○西山陽介委員  そのように取り組まれて、このモデル事業での検証結果と得られた課題などについてお伺いしたいと思います。

○佐藤ごみ減量推進課長  まず、この基礎調査では、プラスチックがどの程度回収できるのか、そうしたプラスチック回収量についての分析を行ったところでございます。

また、アンケート調査を行いまして、実際に資源回収を、分別を行った上での感想、御意見などを伺ったところでございますが、例えば分別については普通だった、簡単だったとお答えいただいた方は4分の3ぐらいでしたけども、一方で面倒だったとお答えいただいた方が25%。また、容器を洗うのが面倒だとか、汚れのついた容器包装について分別に困っている、こうした御意見などをいただいたところでございます。

○西山陽介委員  生活スタイルを変えていくことにつながっていく話ですので、様々な御意見、またやりやすさ、やりにくさ、そういうものが抽出されてきてこそ本格実施につながっていくものだと思います。今はどんどんそういった御意見を出してもらう、そういう期間とも捉えることができるんじゃないかなと、そのように思っているところでございます。

それでは、この今年度12地区に広げて検討、調査をされているかと思います。令和5年度からのモデル実施に向けて準備されていることも踏まえて、このことについてお尋ねします。

○佐藤ごみ減量推進課長  今年度も昨年度に引き続きまして、プラスチック資源回収導入検討調査、追加調査を行いました。地区を広げまして、12地区内から必ず1つの町会が入るようにするであるとか、そうしたことを踏まえまして、地区を選びまして調査を行ったところでございます。

その中で、同じように分別方法についてのアンケート調査、あるいは量の調査などを行ったところでございます。そうした御意見などを踏まえて、現在、準備状況といたしましては、まず新たな分別ルール案を作成している、それに現在、注力をしているところでございます。

○西山陽介委員  まずはこの区民説明会、もう既に実施されているかと思いますけど、本当に区民説明会が肝だなと感じます。住民や地域での出前説明会など、丁寧な周知が必要であります。その後は、あらゆるチャンネルでの周知、例えば分かりやすいこのプラスチックを排出していく動画とかですね、目で見て分かるような、そういったものも作成をされたらいかがかなと提案をさせていただきたいと思います。

もう一つ、心配な点は、集合住宅で、いわゆる賃貸、賃借人で暮らしていらっしゃる方への周知、この皆様方からも適正な排出をしていただきたいところでありますけども、この賃貸住宅の中には、例えばオーナーさんですとか、それから管理人さんが不在なところも多々あるかと思います。また、不動産関連団体への御協力を仰いでいただくなど、総力でこのプラスチックの資源回収の本格実施に向かっていく、そういったことが必要だと思います。様々な視点での周知というものが取組として必要となってまいると思いますが、この点についてのお考えを伺いたいと思います。

○佐藤ごみ減量推進課長  今、委員おっしゃるように、区民への徹底した周知というのが本当に必要になってくると思います。そのためには、まず分かりやすいルールをつくるということ、そこに今、注力をしているところでございますけれども、これまで区政連絡会などを通じてお知らせをしてまいりました。また、11月から12月にかけてはモデル事業を実施する地域で区民説明会を行う予定となっております。そこでも丁寧な説明を行っていきたいと思っております。

また、今、委員から御指摘のあった集合住宅への対応などについても区内の不動産団体との連携、御協力をいただくこと、そうしたことも大事なことだと思っております。あらゆる方法で周知に取り組んでまいりたいと考えております。

○西山陽介委員  一方で、区内、外国人の方が大勢いらっしゃると思いますが、この外国人への対応については何かお考えはありますでしょうか。

○佐藤ごみ減量推進課長  外国人への対応でございますけれども、まず、今現在でも資源回収、ごみ収集のお知らせについては多言語で作成しております。こうしたところもプラスチックの資源回収が始まるという段階では多言語での印刷物の作成、そうしたものに取り組んでいきたいと思っております。

また、区内の集積所にQRコードを貼って、そうしたところから区のホームページに飛ぶようにもなっております。そうしたことの周知、またSNSであるとか、そういったことの活用にも取り組んでまいりたいと考えております。

○西山陽介委員  新しいことになります。事業費も今後増えていくんじゃないかと思います。予想されるこの事業費についてはどのような想定でしょうか。

○佐藤ごみ減量推進課長  現在、収集の経費、また中間処理の経費など精査を進めているところでございます。他の先行する自治体を参考にいたしますと、総事業費としては5億円から6億円程度、年間でかかるということを想定しているところでございますが、東京都の補助金が4年間を限度に出るということで、そちらも活用をしてまいりたいと考えております。

○西山陽介委員  では、まとめていきたいと思います。

本当にこの製品プラスチックを資源として回収していく事業、もう全区民に関わることであります。スムーズな導入と、そしてスムーズな運用、当初の頃はお問合せ等もかなり入るんじゃないかということを想定しておくべきだと思います。それの対応もこれから準備が必要だというふうに思います。例えばですね、小さなグループであったとしてもアウトリーチ、出前で解説に行くとか、そういったような取組も求められてくるんじゃないかと思います。ぜひ機動的な対応をしていただいて、今言われた先行自治体もありますので、これら他区の状況も御参考にしていただきながら、本区の焼却炉の安定的な稼働、そして豊島区の環境負荷の低減にぜひとも寄与してもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。

以上です。