令和 2年決算特別委員会 10月 9日議会・政経・総務費

【コロナ禍のオンライン化】

○西山陽介委員  では、よろしくお願いします。

議会のオンライン化について考えてまいりたいなというふうに思っています。

新型コロナウイルスの感染防止対策として、もう既に各地の地方議会では、オンライン会議を開くような、そんな取組みも始まったというふうに聞いています。こういったことが定着すれば、現在のような、このコロナ禍のような緊急事態の中だけではなくて、議会の効率化にもつながる可能性があるんじゃないかと、このようにも感じているところでございます。ここ新庁舎、本庁舎は、新庁舎建設に向けて、行政側もオンライン化を前提にして準備したり、また設備を整えてきたりしたんではないかなというふうに聞いているところでございます。

初めには、行政側のほうとしての会議など、オンライン化というものがどういう状況、状態になっているのか、御案内いただきたいと思います。

○秦情報管理課長  職員の会議のオンライン化の状況でございますけれども、職員同士の会議につきましては、もう4月の段階から災害対策本部含めてオンライン化をしております。一方で、対区民といいますか、対業者といいますか、いわゆる区役所の職員と同じパソコン端末を持っていない環境の違う方と会議をする場合に、今まで、4月の導入時ではシステムとして対応できませんでしたが、夏からWeb会議室というのを新たに整備しまして、いわゆる外部の方との会議もオンラインでできるようにという仕組みを整えております。

○西山陽介委員  わかりました。行政のほうは着々と課題も探りながら進めていらっしゃるんだろうなというふうに思います。

一方、議会のほうですけども、こういうコロナの状況の中で、緊急事態宣言でなかなか外出ができないというような世情になりましても、私たち議会活動は不要不急ではないわけであります。緊急時でも動いていることが重要であります。行政が逼迫しているときこそ、私たち議会は住民の声を吸収していくというのがこの大きな役割だというふうに認識しています。新型コロナの感染拡大という、そういう危機的な状況の中で、オンラインでできる会議の、そういった可能性というものについては、これからも探っていくべきじゃないかというふうに思っています。

これまでの豊島区議会としてのオンライン化についての検討というものについては、何かあったのかどうか、その辺について、まず御説明いただきたいと思います。

○廣瀬議会総務課長  委員御指摘のとおり、議会活動は決して止めてはいけないということを事務局としても重々認識しているところではございます。

議会のオンライン化ということで御案内させていただきますと、まず、皆様方に貸与させていただいておりますタブレット端末、これを活用した形でできないかということで、このコロナ禍が拡大するに伴いまして、春先頃から事務局でも、内々にどんな技術的なことができるのかというのは検討してきたところでございます。その後、取りあえず機械に慣れていただく。要するに、離れたところからやはり画像と音声を送るための環境に慣れていただくということが必要ではないかということで、7月の末の正副幹事長会で御承認いただいた後に、7月30日に全議員を対象としたオンラインの通信訓練、これが行われたのは議員も御承知のとおりかと存じます。

その後、例えば大阪であるとか、あるいは茨城県の取手市、こういったところで条例改正等の動きもございまして、ハードルが高いと思われた委員会でのオンライン化の導入ということが制度上も可能になっているところもございます。こういったところも踏まえながら、やれるところから、やはり議会としても取り入れていくべき問題かと思っております。

また、今期も行われております議会改革検討会でも、オンライン化の実現というのは早急に検討すべきテーマということで取り上げられておりますので、ぜひ、そういったことも踏まえて、ハードルの低いものから実現の可能なものまで、さらに議員の皆様方とともに協議を進めていきたいということでは事務局としても考えているところでございます。

○西山陽介委員  結構、今後のことまでお話しいただいて、ありがとうございます。

議会は集まって議論するのが基本であり、そのことが大事なことだということは、これは十分踏まえた上での議論を重ねなければいけないというふうに思っています。ただ、緊急事態ということだけではなくて、これからのやっぱり議会の在り様を考えたときに、世情がどうとかということではなくて、平時の場合に、例えば議員の中に出産をされる方も出てくるでしょうし、現にいらっしゃったわけですし、それから育児を行う、そして、万やむを得ず介護という、御家庭の事情で会議に参加できないようなケースも考えられるかもしれない。そういったときも含めて、出るべき会議に出られないからといって、それが全て欠席になるということだけでないやっぱり議会をつくっていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思います。

今回も、議員の中で、例えばコロナ禍の中で、本人がならなかったとしても濃厚接触者になる可能性だってあるわけです。これからも可能性はあるわけです。だけども濃厚接触者になってPCR検査を受けても、その時点では感染がされてないということであれば本人議員は元気なわけですよね。ですけども、今の中では恐らく14日間ぐらい自宅待機という状況になれば、その中に会議が開催されれば、やっぱり、まず欠席するしかないという、そういった選択肢しかないわけですね。

ですので、そういった意味では、行けないから欠席ということだけじゃなくて、これからのオンラインを通じて会議に出席することも可能としておくということについては、今後の議会としての要請じゃないかと、このように思いますし、また区民からも支持をいただけるような、そういった区議会になっていくんじゃないかというふうに考えられます。

御案内のように、東京都議会もオンラインによる委員会の審議が可能となるような改正条例を可決しております。ただ、本会議については、これは、採決をする場合には議場に集まらなければいけないという、そういったことが総務省から出ているようでございますけども、可能な限り議会議員が欠席がないようにするためにはどうしたらいいのかということ、平時の場合、緊急時の場合、分け立てながら、これからも議論を深めて議会活動が停滞しないように進めていくことを、これからも我々も一緒になって議論をしてまいりたい、このように思っておりますので、よろしくお願いします。 以上です。

○廣瀬議会総務課長  事務局といたしましても、議員の皆様方と連携取りながらきちんと進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。