令和 4年予特 3月10日⑦一般会計歳出7~11款

ゼロカーボン・循環型社会の取り組・リサイクル

○ふまミチ委員  よろしくお願いいたします。

私のほうからは、循環型社会への取組についてお伺いをいたします。

プラスチック資源循環促進法が成立し、循環型システムの構築へ、リユース、リデュース、リサイクルなどによるプラスチックを適切に管理することが求められています。捨てるという概念を捨てようという企業理念の下に、これまで使い捨てにされてきた商品の包装を再利用する循環型ショッピングプラットフォームを立ち上げたLoop Japanでは、昨年5月には、大手小売業さんが首都圏19店舗でLoopの商品の販売を開始するなど、サービスの提供範囲が拡大がされています。また、Loopのリユース容器を使用した食品やヘルスケア用品などをECサイトで販売し、利用者がどのように容器を返還し、循環のサイクルが機能するかを測る実態調査が開始されております。で、10月からは本格展開を見据えているというふうに聞いております。

東京都はゼロエミッション東京推進の一環として、2030年までに大規模オフィスから排出される廃プラ焼却量を40%減らすことを目標に掲げ、都民と事業者に対してリユース容器などの使用を推奨をしています。

豊島区としてもゼロカーボンシティを表明し、プラスチックのリサイクルを含む3つの温室効果ガス削減に取り組んでいるのであれば、ワンウェイプラスチックの削減など、プラスチックの持続可能な利用に向け先駆的な取組を推進していただきたいというふうに考えているところでございます。

で、区における公共施設管理に伴う洗剤や消毒剤、またリネンに係る商品をリユース化することを標準仕様とすべきではないのかなと考えておりますが、本区の御見解をまずお聞かせください。

○岡田環境政策課長  今御指摘、非常に大切な視点かと思ってございます。今、公共施設に関する、例えば石けんなどですと、廃油から作った石けんなどを使って、そういった資源循環の取組なども進めております。また、リユース食器なども一般の区民の方々、ちょっと最近はイベントがないものですから実績が出ておりませんけれども、こういった貸出しなども進めておりまして、循環型社会を一緒に取り組んでいくという施策を進めたところでございます。

例示にありました洗剤や消毒剤そのもののリユースというのは難しいかと思いますけども、例えばごみの削減につながるような詰め替え方式のもの、こういったものを使うということになりますと、価格面でもメリットがあると、コストの面の削減にもつながるということから、全庁的な取組は進んでいるかというふうに理解をしております。

明確にはルール化しておりませんけれども、本区は、エコアクション21という認定審査を受けておりまして、例えば施設の所管をしてる部署なども定例的に審査を受けております。その際も、区の職員と、それから施設ですと、指定管理者も一緒に同席した上で、ハードの面、それからソフトの面、両面から審査を受けておりまして、豊島区は非常に進んでるというふうな評価もいただいております。ただ、明文化してないというところがありますので、今後、全庁的な取組に向けて、きちんとその意識とか考え方を共有できるような仕組みについては検討する必要があるかなというふうに理解をしております。

○ふまミチ委員  ぜひとも全庁的でよろしくお願いしたいと思っております。進めていただけたらと思っております。

また、行政事務に関わる事務商品もたくさん使われていると思います。そこでもワンウェイプラスチック製品からの転換を促進していただけたらなというふうに思っておりますが、既に取り組んでおられることもあるかと思います。例えばクリアファイルを、ちょっと高いですけど、紙製品にとか、あとボールペンなどは捨てないで替え芯で対応するなど、いろんなことができるのかなと思っておりますけれども、そういったことをまず区役所から率先して実施していただきたいと思っておりますが、お考えをお聞かせください。

 

○岡田環境政策課長  豊島区役所としても一事業者としてCO2を排出する立場でもございますので、自らも率先して取り組む必要があるというふうに考えております。

それから、CO2の削減に向けて、区の取組が区民、あるいは事業者の方々に波及をしてくといった考え方も非常に大事な視点かと思っておりますので、区としても率先して取り組む必要があると理解をしております。

豊島区としては、地球温暖化対策実行計画というのは区役所自体で設けてございまして、事務用品、あるいは作業服などの調達の基準というのを定めております。事務用品については再生プラスチックなども推奨をしておりますので、そういった取組は進められているところでございます。

今、例として御発言のありました紙製のクリアホルダーですと、実は環境政策課でも取り組もうということで試行的に今使ってるところなんですが、価格が従来品から比べると、やっぱり10倍ぐらい高くなるということもございます。したがって、今一定の試行で、試行的な取組してるのは、枠配で1人10枚まで。一定期間はそれ以上買わないというふうなルールを環境政策課の中で進めておりまして、その効果ですかね、取組の仕組みを検証しながら、全庁的に進められればいいかなというふうに思っております。

例えば私も今、手元にあるこの資料が、使った後の封筒を、こういった形でラベルも使いながらですね、そのファイル代わりに使っていたりとか、なるべくプラスチックを使わないような形で取り組んでいるところでございます。環境清掃部のほうで率先した取組を全庁的に取り組むといった考え方は非常に大事かと思っておりますし、環境を自分事として捉えるということは、区民の方々も、それから区役所としても非常に大事な視点かというふうに考えておりますので、例えばプラスチックの購入削減とか、ペットボトルの利用の削減とかいったところはもう区の中でも明文化したルール化をして取り組んでいきたいというふうに考えは持っているところでございます。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。本当に御努力、すばらしいかなと思っております。私も今、封筒ですね、リサイクルで使っているところでございます。

次に、衣類についてのリユース、リサイクルについてでございます。

日本は世界でも有数の流行の発信地であり、衣料の一大消費国というふうに言われております。本区では、寄附していただいた衣類を売却し、その収益金でパラスポーツを応援する活動のふくのわというプロジェクトを支援しているというふうに聞いております。

豊島体育館と健康プラザに常設ボックスが設置されているんですけども、私どもにも衣類のリサイクルはどうしたらいいのと、何か協力させていただきたいわというお話も、声をよく聞くこともあります。そのときには、ふくのわさんの回収ボックスも紹介をさせていただいておりますが、そのふくのわさんのプロジェクトの現状と課題をちょっとお聞かせ願えますか。

○長澤学習・スポーツ課長  ふくのわプロジェクトの現状でございます。

今年2月時点での令和3年度の回収実績につきましては、健康プラザとしまで1万6,713キロ、豊島体育館では3,495キロ、合計しますと2万208キロの衣類をお預かりしているということ、状況でございます。また、健康プラザでは、週1回の回収となっておりますが、回収ボックスの二、三箱分をお受け付けしているような状況でございます。

課題につきましては、これまでも区民の皆様に御利用いただいてはきておりますが、さらにふくのわプロジェクトにつきまして区民の皆様に御理解いただけるよう、引き続き周知に取り組んでいきたいと考えております。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。本当にとてもよい取組だなというふうに思っております。

この回収ボックスですね、ぜひとももうちょっと広げていただけたら、もっとリサイクルの輪が広がっていくのかなと思いますので、そちらのほうも御検討願えればと思っております。

今、学習・スポーツ課のほうで、これ所管されていると思いますけども、ごみ減量につながる取組でございますので、ぜひともごみ減量推進課のほうでもこのふくのわプロジェクトのほうを周知していただければと思っておりますが、その辺いかがでございましょうか。

○副島ごみ減量推進課長  現在、家庭とかでは集積所で資源回収しているということで、これは23区では、豊島区と荒川区のみの2区だけ、非常に便利に出せるようにはなっているということではあります。

ただ、一方で、例えばごみ量の調査なんかで、可燃ごみの中に入っているリサイクル可能な衣類ごみなんかも2.3%ぐらい含まれているということで、まだいろんな形でそういったことは啓発をしていかなくてはいけないというふうに考えておりますので、そういった中で、こういったふくのわというところで出せるというようなところも周知のほうはしていくということで、多様な形で今出せるような形になっていますので、そういったところをしっかり周知していきたいというふうに考えております。

 

○ふまミチ委員  すみません。次に、陶磁器とガラス類のリサイクルなんですけども、港区では、今までそういったごみで出していたんですけども、土木資材のリサイクルに昨年より区有施設2か所で拠点回収が始まって、練馬区では、もう2か所の拠点回収が始まっています。

それで、ごみ削減、生活容器の再利用の促進を目的として、食器等、個別のものは持込みで受け付けて、それをまたリサイクルセンターで安価で展示販売をしているということでございます。

ぜひとも豊島区でもこのような陶磁器のリサイクルですね、そういった拠点回収をお願いしたいと思いまして、その辺、御答弁お願いします。

○副島ごみ減量推進課長  現在、陶磁器については不燃ごみでお出しいただくということで、それは集積場にお出しいただくというところですが、そちらで収集されたものは工場に行きまして、選別されていると。それを経て、路盤材にリサイクルされている、拠点ではなく、集積場に出すという形で、もうそれでリサイクルされるというような形にはなっているというところでございます。

そこに加えて、今御指摘いただいた、拠点とかで回収して、それをリユースしてということですけれども、そういった形で行うと、またそれを回収して回るところですとか、それからリユースできなかったものを、どのように今度またリサイクルするかといったところなんかに課題もあって、結構、経費とかもどうなるかなというところがございます。食器類についてはフリーマーケットのサイトでも活発に取引されているというところもありますので、ニーズですとか、事例とか、そういったところを把握しつつ、資源化の仕組み全体どうするかというところにも関わってまいりますので、そういったところの影響も総合的に勘案しながら、実施の方法をちょっと検討してみたいというふうに考えてるところでございます。