令和 5年決算環境清掃・都市整備費 高橋議員(10月16日)

①池袋の都市再生

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。

私からは、池袋の都市再生について伺いたいと思います。まず初めに、午前中も質問に出ておりましたエリアマネジメントの考え方について、ちょっと確認をさせていただければと思います。

地域課題を解決し、活力ある地域を維持していくためにエリアマネジメントの取組を進められているというふうに認識しておりまして、私も今定例会の一般質問で取り上げさせていただきました。

内容は大体資料を見てると承知をしているところであるんですが、例えばHareza池袋のエリアマネジメント、そしてグリーン大通りのエリアマネジメント、グリーン大通りはオープンカフェとかマルシェとか様々実施をされてるところなんですが、Harezaでもイベント等を実施をされているという中で、その効果とか検証、それについては現在どのようにされているのか、また今後の取組について含めて伺います。

○松田ウォーカブル推進担当課長  グリーン大通りとHareza、それぞれの効果検証並びに今後の取組等についてお答えいたします。

グリーン大通りについては、もともと2017年だったと思いますけど、今のリビングループという名の下に事業を開催してまいりました。当時は1店舗当たりの売上げも2万9,000円程度だったものが、昨年にはそれが1店舗当たりの売上げが7.5万円に上がるなど、少しずつお店を11月の上旬に行うといった取組が認知されて、また多くの地元の方からもリビングループを、開催を非常に喜んでくれるような状況ができたかなと思ってます。

あわせて、立ち上げ当初は地元の商店街の方からも、トイレだけ借りに来るだとか、あるいはごみが置きっ放しにあるとかといった課題もあったんですけれども、最近では、またこの辺りは南池袋公園にトイレを増設したり、区が全体的にエリマネの事業も含めてまちづくりを課題に対して対峙した結果、今ではそのような御苦情もなく、来街者数も11月のスペシャルマーケットのときには5万人近くの方々が3日間で訪れると、大イベントになっております。

Hareza池袋のほうは、こちらも当初はコロナの影響もあったんですけれども、なかなか開発事業者による自主的な取組といったものがありまして、なかなか少し地域の、いわゆるあそこでは小水問題なんかもありましたけれども、課題解決に向けて主体的に取り組む部分が若干ちょっとやはり課題が残ったかなというふうに思っておりますけれども、これ令和3年だったと思いますけれど、Harezaの推進協議会を立ち上げまして、こちらのほう、区長就任して、Harezaエリマネを公民連携一体で課題解決に当たった結果、今、中池袋公園にはトイレもオープンしておりますし、そういった課題に対して、民間と行政がうまく、エリアマネジメント事業が推進できてるものと考えております。今後も引き続きこのような取組を推進してまいりたいと考えておるものでございます。

○高橋佳代子委員  活田会計管理室長がグリーン大通りを一生懸命明るくしたり、円形のベンチを置いたり、非常に苦労されていたのを、すごい思い出してしまいました。ありがとうございます。

C地区については一般質問でも伺いましたけれども、先ほど別の委員の質疑の中でちょっと分からないところがあったんで確認をいたしますが、東池袋一丁目地区市街地再開発事業については、現在エリアマネジメントは導入されていないという私は認識なんですが、確認させてください。

○嶌田再開発担当課長(心得)  六ツ又交差点のところの東池袋一丁目地区の市街地再開発のエリアマネジメントについてでございます。提案といたしましてはエリアマネジメントをつくる予定はございますけれども、まだ現時点においては、エリアマネジメントはまだ組織されてないというところでございます。

○高橋佳代子委員  これから今提案があるというような方向性であるようですけれども、再開発が行われるようなところが様々、建物建てるだけではなくて、地域課題を一緒に解決をしようというようなことで多分エリアマネジメントを導入していくという考え方であると思うんですが、今後再開発を行うところについては、エリアマネジメントをどう豊島区として考えていくのか、セットで考えるのか。先ほど東池袋一丁目はまだ導入されてないというようなお話でしたけども、今後の豊島区の考え方について、ちょっと確認をさせていただければと思います。

○近藤都市整備部長  基本的には、報告をさせていただいている例えば大塚の南口等の再開発事業とかも、あれもエリアマネジメントをしていただくような形で協議会を立ち上げて、地域の活性化、またあそこは様々なイベント等ありますから、そういったイベントも一緒になって活動していただけるように、そういったマネジメント組織をつくっていただきたいなと思ってございますし、西口は西口でもちろんエリアマネジメント事業、エリマネもつくっていただくようなことを考えてます。

ただ、住宅系の部分におきましては再開発でやるかどうかというのはありますけども、そこで本当に活性化するようなエリマネができるのかというのを見据えながら、全てのところにそうだというわけじゃなくて、やはり地域の活性化につながるようなことをやっていただける、場所場所によってエリマネを一緒にセットで考えるとか、またエリマネ以外のことも考えながら再開発をやっていただくという形になるのかなというふうに思ってございます。

○高橋佳代子委員  部長がおっしゃったように、Harezaとか比較的企業が一緒になってたり商業施設があったりとか、そういうところは非常にイベントを実施するような、いわゆるそういう財源の確保もできたり、様々考えられるんですが、先ほどお話ありましたC地区、これは住宅が中心になるわけですね、一部保健所等も入りますけども。そうした中で、非常に公益性は高いけれども収益性が低いというような地域についてのエリアマネジメントをではどうするのかと。行政として環境整備も検討するべきだなというふうに私は思っておるんですが、もちろんエリマネを行うことによっての容積の緩和とか様々、確かに事業者も利益を得ているというようなこともありますけれども、例えば住宅でしたら、最終的に維持管理とか様々な費用は住民負担になっていくんですね。それが住民に押しかかるということを考えると、本当に今後のこういった住宅での、確かに池袋に近いエリアではありますけれども、その財源の確保についてはやはり区はしっかりと検討すべきと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

○嶌田再開発担当課長(心得)  住宅系再開発のエリマネ等について、財源等についてお答えさせていただきます。

住宅系の再開発でのエリマネというところは非常にまれでございますけれども、広く都内という形で見ますと、直接再開発ではないですけど、ひばりヶ丘のほうで住宅系の開発でのエリマネですとか、あとは23区になってきますと小岩の駅前でございますとか住宅系の再開発でございますけども、エリマネ活動を動いていこうというところの動きが出てきております。道路とか空地とか造って終わりではなくて、どう活用していくのかというところの考えに成り立っているのかなというふうに思ってございます。

C地区において財源どう考えていくのかというところは、今、組合内で検討しているところでございまして、例えば公開空地の活用において、キッチンカーを置いて、キッチンカーの上がりというか、占用料的なものを活動資金に回していくだとか、そんなところも踏まえて今考えてるところというふうに聞いてございます。

○高橋佳代子委員  今後の検討を待ちたいというふうに思います。

先ほどから出ております池袋エリアプラットフォーム、これについては今後未来ビジョンが策定をされるということで、それを楽しみにぜひ待ちたいなと。大変民間の皆さんが力強く、池袋を中心としたまちづくりを考えてくださっているということには敬意を表したいというふうに思っておりますし、私どもも区と一緒になってしっかりまちづくりを進めていきたいというふうに思っております。

私ども、御堂筋を視察したというふうに皆さんに一般質問で申し上げました。そのとき、なんば駅前広場というのができてまして、おもてなしの玄関口ということで、道路空間を利活用することで新たなにぎわいを創出するという事業が行われております。本当に池袋駅東口もやはりクルドサック化されるといわゆる駅前広場的な感じになるのかなというふうに思っておりますけれども、タクシープールを移動させて歩行者優先の空間ということで再編されると思っておりますが、東西へのシンボルストリートや居心地のよい広場が、ウオーカブルなまちとして中長期的にどのような波及効果をこの周りのエリアにも及ぼしていくのかという、与えていくのかということなんですが、これを官民が一体となって考えていくことが非常に重要であると、今後池袋のまちづくりについてはやはりそこは鍵であろうというふうに思っておりますが、そのことについて御認識を伺います。

○松田ウォーカブル推進担当課長  ウオーカブルを東西両方でやるという、いろいろこの理由はあるんですけれども、大きく池袋駅のそもそもの持つ課題として、埼玉県、大きな後背地持ってる割にどうしても、乗降客数が多い割に、その75%の方々は乗換えのみと。それ以外の方々も、どうしてもやはり東武、西武の両デパートに張りついてなかなか外に出ないというような課題があります。また、駅の鉄道施設が東西を分断してるというような構造上の課題もあるものと認識しております。

この辺りを何とか魅力的なまちを公民連携でつくっていくことによって、どんどん駅から人を外に出すことによって例えば周辺の商店街がそれで来街者の方々がお金を落としてもらうだとか、あるいは区民の方々においては少し町なかを散歩してみようということで、そういったものが健康増進につながったりと、あるいはフレイル対策につながったりと、様々なウオーカブルの効果というものはあると思っておりますので、エリアマネジメントというのは一つ、御堂筋もそうですけれども、日本全国でこのような取組で町なかを活性化しようというようなところはいろんな都市で今行われてる事業ですので、池袋においては、池袋ならではのやはり特性を生かしながらこの事業をぐいぐいと推進していきたいと、こういうふうに考えております。

○高橋佳代子委員  100年に一度のまちづくりがやはり今進んでいると私は認識をしておりますので、ぜひ、東西デッキの件とか池袋駅コア整備検討方針が今後示されたり様々な動きがある中で、またぜひ質問でも取り上げさせていただければと思います。