22R4年予算 国保会計 高橋議員  3月11日

糖尿病の重症化予防・医療費適正化

○高橋佳代子委員  私も、国民健康保険の医療費適正化について御質問したいというふうに思います。

コロナ禍で診療控えというようなお話もありましたけれども、国としてもその影響もあって、全体の医療費が減少している。区も同じような状況であるかなというふうに思いますけれども、これまで様々な方策で、医療費適正化について、区としても取組をされてきたというふうに思います。まず1点、レセプト点検について、その効果についてお伺いをします。

○倉本国民健康保険課長  レセプト点検の効果額においては、被保険者1人当たりの財政効果額でございます。平成27年度以降は減っておりましたが、30年度に、東京都のアドバイスを受けまして、点検方法の見直しを行ったところ、30年度においては効果額が992円、令和元年度は1,986円と上昇傾向になってございます。令和2年度においては少し落ち着いたというところで、今のところは1,548円となってございます。

○高橋佳代子委員  特に、ジェネリック医薬品、これがかなり活用が定着をしてきたというふうに思っております。保険証の裏にジェネリックを使いますというような紙も入っていたり、様々工夫をしていただいておりますけれども、差額通知もされているかと思います。その状況と、効果額、できれば直近で、1年でどれぐらいか、今まででどのぐらいかという数字をお示しください。

○倉本国民健康保険課長  差額通知のほうは、毎年度2回やっておるんですが、令和2年度においては、直近の数字だと、令和2年7月で3,708件送付しております。3年2月においては3,590件送ってございます。

それで、効果額においては、令和3年4月時点なんですが、昨年と比較して5億円程度の効果額というところになってございます。この事業を始めたのが、平成24年11月開始してございます。その際、数量シェアは35%でありましたけども、現在、70%ぐらいに及んでおりまして、8年間の累積ですとおよそ22億円と試算してございます。

○高橋佳代子委員  22億円というのは非常に大きい金額だなというふうに思います。特に令和2年度ですかね、今お示しいただいた1年で5億円というのは、本当に一番多分今までで差額が出たのではないかなというふうに今お聞きして思いました。

あと、特定健診、特定保健指導の充実についてもデータヘルス計画に掲げられておりますけれども、令和4年度の取組についてはどのように行っていくのか、お伺いをしたいと思います。

○倉本国民健康保険課長  取組は、基本的には特定健康診査、特定保健指導においては、これまでの通常の動きはしていこうとは思っておるんですが、糖尿病重症化予防事業というのもございまして、そこにおいては三次予防等を進めていきたいと。3年度に開始しました糖尿病性腎症が疑われる方に対する早期介入支援するために特定健診受診者で糖尿病性腎症が疑われる方にアルブミン尿検査などを実施して、支援を行う事業について進めていきたいというように考えてございます。

○高橋佳代子委員  重症化を予防するというのが本当に国保の医療費適正化については非常に大事な取組になりますので、予防というか、重症化をする前にしっかり手当てをしていくということを引き続きよろしくお願いいたします。

それで、国保運協の資料を拝見しますと、1人当たりの医療費が各区、23区全部一覧表になっていますけれども、実は豊島区が一番低いというような状況なんですけれども、この金額は多分ここ数年一番低いんですね。これは、これまでの事業が効果が出てるのか、ちょっと区としてどのように分析をされてるのか、まずお聞きしたいというふうに思います。

○倉本国民健康保険課長  1人当たり医療費は、ここ数年23区で一番低い金額で推移してございます。

令和2年度においては、全体的に全区落ちてるんですが、そこはやっぱりコロナの受診抑制があったのかなというところはございます。医療費の適正化の当然効果もあると思うんですが、若い方がやっぱり多いというところもあって、若い方は、病院にかかることも少ないというようなところもあると思われますので、そういったところも一つ豊島区が医療費が低いというところの要因かなと考えてございます。

○高橋佳代子委員  若い方が多い、今はそんなに多くないですけど、学生とか留学生とかいろいろいらっしゃいますけども、これ、でもちゃんと分析しておいたほうがいいかなというふうに思います。結構出入りが激しくなると、また急に医療費が高くなったりとか、変わっていくと思いますので、1位になっているここ数年の環境とか、コロナの状況とか、全てちょっと見渡して、なぜ豊島区が、あと様々医療費適正化の取組されてますから、どこが功を奏してこのようになっているのかというのは、ちょっと今後のためにもしっかり分析されたほうがいいかなというふうに思います。

そういう中で、もともと1人当たりの医療費だけを見ると非常に低いながらも、またさらに努力をするというか、医療費適正化に引き続き取り組むということが非常に大事であることは変わりないわけですけれども、最後に令和4年の取組、どのようにされていくのかお聞かせください。

○倉本国民健康保険課長  先ほども申し上げましたけども、27年度から開始しております糖尿病の予備群に対します保健指導等の糖尿病の重症化予防事業については、コロナウイルス感染症の影響もございますが、安心して受講できるオンラインコースも用意するなどして、事業者と協力しながら事業を進めてまいります。

また、3年度に開始しました糖尿病性腎症の疑われる方に対しても同様に、事業をさらに進めまして、受診者へのさらなる啓発を進めてまいります。