R6年決特別委員会 10月15日 清掃環境・都市整備費

池袋駅西口地区のまちづくり

○辻薫委員  次は、都市整備費で、池袋駅西口地区のまちづくりにつきまして質問させていただきます。

成果報告書の事業費欄の執行率がゼロ%になっております。備考欄に少し掲載があるんですけども、改めて御説明いただきたいと思います。

○嶌田池袋西口再生担当課長  まず、池袋西口のまちづくりでございますけれども、通常、再開発の補助につきましては、都市計画決定した後に出すものでございます。そういった意味で、今年度、令和5年度決算、令和6年度の予算についてはゼロ円というところで計上しているところでございます。

○辻薫委員  都市計画決定後ということですね、予算につきまして。

9月13日の副都心委員会では、池袋駅西口地区に係る都市計画案が9月6日に、私も委員であります、豊島区都市計画審議会に付議され、可決。さらに、9月10日の開催の東京都都市計画審議会においても付議され、可決されたと、このように報告がございました。

そこで、区のこれまでの取組について、簡単に御報告いただきたいと思います。

○嶌田池袋西口再生担当課長  これまでの取組でございますけれども、まず、平成19年度から池袋駅西口のまちづくり勉強会というものを開催してございました。その後に、平成21年度から池袋駅西口地区まちづくり協議会がスタートし、平成27年度には再開発の準備組合が成立したというところでございます。再開発の準備組合設立後は、区としてはしっかり助言等しながら、今ここに至っているというところでございます。

○辻薫委員  池袋西口地区のまちづくりについては、私は、初当選しました平成19年にまちづくり勉強会が始まって、その後の協議会にもオブザーバー参加させていただいておりました。あれから17年を経て、先月、両審議会において都市計画案が可決されたことに、区のこれまでの御尽力に対して深く敬意を表するところでございます。

一方で、公告、縦覧、意見書提出の中で提出された意見の中に、なぜサンシャインよりも高いビルを建てる必要があるのか、池袋周辺には広い空間が近くにないので息が詰まる思いがするとの趣旨の意見もございました。こうした意見に対する見解について、改めてお聞かせください。

○嶌田池袋西口再生担当課長  池袋、高さ等について、でございます。

まず、池袋駅の西口でございますけれども、地区の課題といたしまして、これだけのターミナル駅でございますけれども、目の前に細街路に面する細分化された土地が多いでございますとか、また、都市基盤の状況を見ましても、鉄道や駅前の車道など交通インフラが歩行者のバリアとなっているようなこと、また、駅の出入口は分かりづらく、駅周辺に人々の滞留や交流を促す心地よい歩行者空間が不足していることや、交通広場が分散していることなどがございます。そういったことを今回の再開発の中で、開発の中で、しっかり都市再生の貢献としてやることにより、これだけのものができるというところでございます。

○辻薫委員  6月8日から3日間にわたって、としまセンタースクエアで開催されたこのオープンハウス型説明会。ここでは、計画に関わる模型が展示されていまして、多くの方が見たかと思います。確かに見方によっては息が詰まるように思った方もいらっしゃるかもしれません。計画された建築物が実際に出来上がった場合に、同じく計画されている広場からどう見えるのか。事前に見ることができれば理解が深まっていくというふうに私も感じております。

そこで、我が会派の高橋議員が第2回定例会の一般質問で、VRによるまちづくりを提案いたしました。VRを活用することでまちがどのように変わるかが理解しやすく、再開発など、事業者がデータ更新を行い、無電柱化や区の道路整備等は区が地域への説明に活用するなどが考えられることから、まちづくりのVR導入について提案したところでございます。

ぜひ池袋駅西口地区のまちづくりにつきましても、このVRの活用を提案させていただきますけども、御所見を伺いたいと思います。

○嶌田池袋西口再生担当課長  御意見ありましたVRはVRのよさ、また、オープンハウス説明会でございました模型には模型のよさというものがございます。VRですと、いろいろオンラインで見られたり、というところのよさもあるところでございます。

今後、長きにわたる計画でございますので、ちょっと事業者とも会話をしながら、検討していきたいというところでございます。

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いします。

この池袋駅西口地区のまちづくりにおける都市再生への貢献の一つに、新たな都市の顔となり、ウオーカブルなまちづくりを推進する都市基盤の整備ということが掲げられておりまして、具体的には、池袋西口公園を中心としたアート・カルチャーのメインステージとなるアート・カルチャー・ハブの形成がございます。

今回、57回目を迎えましたふくろ祭りへのこの地元の熱い思いとか、また、先日終えたばかりの東京よさこいの全国規模のこの取組を考えると、池袋ならではのまちづくりということにつながっていると私は考えております。

この点につきましては、東京よさこいに、なな丸隊として参加した嶌田課長が一番、そういう意味では、アゼリア通りから見たまちづくりとかというところが理解していると思いますけど、課長はどのように考えますか。

○嶌田池袋西口再生担当課長  私も自らお祭りに参加して、いろいろ実感というか、体験しているところでございます。

将来的には、まさに先日、よさこいでアゼリア通り踊っていたところが歩行者空間になるというところでございます。また、先ほどありましたけど、現在、お祭りをやろうとすると、喫煙所、確かに仮設で置かないといけないという現状がございます。そういったところも、今回再開発が完成しますと、再開発のビルの中に喫煙所でございますとか、トイレも整備されるところで、誰でも使えるトイレも整備されるところでございます。特に今年は、芸術劇場が今閉館してございまして、なかなか一般の方がトイレで使えなかったというところがあった東京よさこいの年でございました。そういったところも多少もっとよくなっていくのかな、また、大屋根広場というところに新たな、恐らく演舞場になり得るような場所もできますので、またよりよくなっていくというふうに認識してございます。私もその年まで踊っていきたいなというふうに思ってございます。

○辻薫委員  頑張っていただきたいと思います。

今後、都市計画決定まではどのような手続が行われて、決定時期はいつ頃になるのかについてお聞かせいただきたいと思います。

○嶌田池袋西口再生担当課長  9月の副都心の際には、今後というところでお話しさせていただいたところでございます。あれから、今後でございますけれども、東京圏国家戦略特別区域会議というものが開かれて、その後に内閣総理大臣の認定を申請して、認定を受けたときが都市計画の決定、もしくは変更とみなされるというところで報告させていただいたところでございますけども、現時点において、まだ東京圏国家戦略特別区域会議というものがまだ開かれてございませんので、開かれた後に認定という形が順番としては来る形でございます。

○辻薫委員  最後ですけども、この池袋西口地区のまちづくりについて地域の皆様にお話しすると、完成は約20年以後というふうにお話しすると、生きていないからいいやとか、最後まで責任取れる人はいるのかとか、そんなような話も厳しく言われたりするんですけども、それだけに、私、先ほどもこのVRを含めたVX技術ということを駆使して、誰もが関心を持ってもらう。本当に我が事としてこの開発が見られるようにぜひしていただきたい。そして、将来の人たちが豊島区を自慢に思ってもらうという、希望を、目的を持ってもらうということを私はこれを通して、ぜひお願いしたいと思いますので、この質問はこれで終わらせていただきます。

委員長。