令和 5年予算委員会 3月 2日 福祉衛生費

③入浴特化型デイサービス・お達者カード隣接区

○辻薫委員 次に、入浴特化型デイサービスモデル事業について伺いたいと思います。

最近、私が担当している要町一丁目にありました山の湯さんが廃業されました。地域の方からも、本当に困ったという声が寄せられたところでございます。このように浴場の数が減り、特に高齢者の入浴が厳しい環境になっております。この問題を公明党が一般質問で取り上げ、南部地域で1日だけのモデル事業が実施されました。そのアンケート結果を受けて、新規事業として入浴特化型デイサービスのモデル事業が盛り込まれ、区民の皆様からの期待も大きいところでございます。

そこで伺いますけれども、このモデル事業の概要について伺いたいと思います。

○猪飼高齢者福祉課長  このモデル事業ですが、一人での入浴が困難になった方に向けて入浴特化型デイサービス、短時間で送迎ありの事業でございますけれども、モデル事業として実施するものでございます。自宅にお風呂がない方や歩行が困難な方に、移動支援も含めた入浴支援を行うことによって、独り暮らしでも健康で安全・安心に暮らすことを目的としてございます。実際につきましては、2か所の圏域で実施することを考えてございます。銭湯が少ない南部地区と介護保険事業所が少ない東部地区、こちらを2地区上げまして、令和5年の6月から8月、3か月間モデルとして実施するものでございます。

○辻薫委員  今の南部地区、東部地区ということで、私が住んでいる西部地区はないんですけども、この西部地区でもという要望がありますけども、この点についてはいかがでしょうか。

○猪飼高齢者福祉課長  今回は銭湯の少ない、確かに西部地区も少ないというのは十分認識しておるところなんですが、南部地区と介護保険事業所の少ない東部地区、この2か所で実施したいと思っております。このモデル実施を経て、令和6年度、こちらにつきましては、介護保険制度にあります介護予防・日常生活支援総合事業、こちらの制度に乗っけることによって、全地区対象としたこの入浴特化型デイサービスを展開していきたいと思います。まずはモデル事業で検証したいと思っております。

○辻薫委員  分かりました。よろしくお願いいたします。

それと、この対象者についてはこの要支援認定者等とありますけども、詳しく教えていただけましょうか。

○猪飼高齢者福祉課長  この要支援者というのは介護認定の要支援1、また、要支援2でございます。「等」というのは、先ほど申し上げました介護予防・日常生活支援総合事業の実施対象者ということでございます。

○辻薫委員  分かりました。要支援認定者等のこの高齢者もそうですけれども、やはり先ほどの私の地域でも一つ、また廃業されたということで、元気な高齢者についても、浴場が減少して近くにお風呂さんがないということで大変お困りでございます。浴場への送迎があれば、見守りも必要ないような方々への支援について、浴場へのこの送迎ですね、送迎をセットした支援についてはどのようにお考えいただいているでしょうか。

○猪飼高齢者福祉課長  支援が必要な方については、この介護保険の制度に乗っけていきたいと思っております。そこまでは必要ないけれども、なかなか遠くて行きづらいという方については、昨年度モデル実施しましたのが、特養のデイサービスのバスを使って銭湯に送迎するという内容でございました。こちらについては、引き続き検討していきたいと考えてございます。

また、今定例会で島村議員から、先ほどもありましたけれども、おたっしゃカードの区外利用のというようなお話もありました。こちらについては隣接区と連携したほうがよいということでございまして、こちらについては在り方について検討するということで御答弁申し上げたところでございます。そういったところも含めて高齢者の入浴支援、切実な問題だと思っておりますので、そちらも含めて全体的に考えていきたいと思っております。

○辻薫委員  私が言う前に、もう先に課長がおっしゃっていただきましたこの隣接区との問題ですけども、やはりこの要望も寄せられております。既にこの10区が、この間の答弁の中では、隣接区との浴場利用しているということで、できないことではないということはその答弁で分かりましたので、具体的に、では、どういうところでできているのかというところをぜひ研究していただきまして、早期にこれはもう、この年度の途中でも何度ももうやっていただきたいなということを今、要望しようと思ったんですけど、先にちょっと触れていただいたんで、ぜひその点もお願いしたいと思うんですが、重ねてちょっと御答弁いただければと思います。

○猪飼高齢者福祉課長  今、隣接区との相互連携ということなんですが、10区で実施しているのは相互に1対1対応で実施しているところはなくて、例えば北区の方が荒川を利用できる、板橋区の方が北区を利用できる、そんな形での御利用となっております。そういったところもありますので、また、各区とも浴場組合もありますし、区の考え方もありますので、そこを確認しながら全体としてうまく対応できるような、そんな方策を考えていきたいと思いますので、すぐにというのはちょっとなかなか厳しいところはありますが、在り方について前向きに検討していきたいと思っております。

○辻薫委員  前向きにという部分をしっかり捉えていきたいと思っております。