12.04.18 常陸大宮市被災・復興視察、豊島の森

2012年04月18日 3.11常陸大宮震災被害・復興

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「北斗星」会議室で、常陸大宮市の3.11震災被害状況を資料にもとづき事務局長から説明を受け質疑を行いました。 
3.11の震度は市内で分かれていて、大宮地域6強、山方は6弱、美和・緒川は5強。と同じ市内でも岩盤が比較的強固な美和町、緒川町は揺れが小さかった反面、やはり旧大宮町が震度6強と、大きな被害があったそうです。 
市役所が免震工事をしていて、被害がなかったため、震災直後、度々の余震で近隣の住民が最大500名程が、庁舎に非難にこられたそうです。 
 
電気の復旧には6日間、水道の復旧は3/23までかかったそうです。井戸があっても電動でくみ上げる機械が停電のため利用できなかったお宅が結構あり、病院、市役所、公民館で自衛隊の給水車が大活躍されたそうです。震災直後に豊島区から毛布とペットボトルを第一陣がその日のうちに、第二、第三陣とどけられ本当に助かったと改めて感謝されました。 
 
公共施設の被災状況では、統合予定の中学校や、小学校体育館天井崩落があり、一時県立高校の教室を利用したそうです。庁舎に隣接している図書館、文化ホールが大きく被害をうけ、未だ復旧作業中です。 
 
市道の崩落現場の小野地内を視察。工業団地に抜ける新しい道がのり面から大きく崩れ、歩道を越えて土砂が路面に、山側頂上に墓地があるため、復旧が難攻しています。 

2012年04月18日 「豊島の森」・「北斗星」視察 

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常陸大宮市の『豊島の森』のおがわふれあいの森を視察。ゴルフ場開発が頓挫して、10年未利用地を市が買い上げました。120ヘクタールで、ほぼ豊島区がすっぽり入る広大な土地に、オカリナ奏者ソウジロ-さんの工房や野外音楽堂に加え、平成17年11月には豊島区との防災協定締結を記念して『豊島の森』を設置して頂きました。 
豊島区、区民代表によって数回ソメイヨシノの植樹を行いました。みずばしょうの池など一周約2Kの起伏のある遊歩道を整備して頂きました。豊島区からは毎年『キコリ隊』の方々が手入れにきて、作業したり、椎茸の原木作りのお楽しみイベントも行われるそうです。なんといっても広大な面積・規模に圧倒されました。 
 
その後、風車の弥七の墓を通って、高野区長の祖父が活躍された、旧美和村へ。平成5年に国の補助金で整備された農産物即売所『北斗星』で施設概要見学。地場産業振興、豊島区との経済協定等の意見交換しました。 
第三セクタ-に経営を委託しています。年間6億円の売上。市、農協、農林組合等の公共団体以外に哺乳瓶メーカーがピジョンが株式を保有しています。近隣の花立天体望遠鏡の公園とともに地域地場産業の拠点です。昨年度は、震災の影響で2億円の減少、また、この4月初旬には路地物椎茸から放射線の新基準の100ベクレルを超えた数値がでて、泣く泣く回収をしたそうです。 
栃木県と茨城県を結ぶ国道に位置しており、栃木県、福島県のお客様も多く来られますが、最近北関東道路が開通して、大型バスの観光客が若干とられているのがきがかりだそうです。豊島区とは池袋本町商店街NPOと協働して、月に数回、常陸大宮市の産地直売を行っています。

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放射線量の測定も行いながら・・・やはり都内よりも線量は高い

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風車の弥七の墓

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豊島の森の水芭蕉の畑

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