R 6年決特 区民、福祉、衛生費自由質疑 辻議員10月11日

歯と口腔の健康

○辻薫委員  私からは、歯と口腔の健康づくりに関して伺います。

最初に、歯周病検診事業経費についてです。令和5年度の検診結果をまずお示しください。

○木山地域保健課長  歯周病検診でございますが、令和5年度は40歳から5歳刻みで75歳までの方に対しまして、受診チケットをお送りして、受診をしていただくというような内容でございます。受診状況としましては、対象者に比べて受診率が8.2%とちょっと低迷しているような状況でございます。

○辻薫委員  受診結果についても併せて報告ください。

○木山地域保健課長  失礼いたしました。受診の結果、5年度、要精検とか、要指導となった方は受診者に対しまして85%ということで、気になって受けに行ってくださったということもあるかもしれませんけれども、あまりよい状況ではないということでございます。

○辻薫委員  85%の方が、そういう何らかのやはり指導なり、再検査なりが必要だというふうなことを伺いましたけれども、あと、この令和6年度からは対象年齢の拡大が行われましたが、拡大内容と、その目的についてお聞かせください。

○木山地域保健課長  令和6年度からは対象を25歳と35歳の方にも対象としております。やはり早期からの歯の健康について意識を持っていただくという観点で、この若い世代にも導入をしたということでございます。

○辻薫委員  令和5年3月に改定されました豊島区健康プランの第5章、歯と口腔の健康づくり推進計画には、ライフステージに応じた目標が設定をされております。成人期のうちヤング世代の18歳から39歳に対する取組の一つとして、歯周病及び歯の喪失の予防対策を行うと明記されているところでございます。もうこの世代は豊島区外からの転入者が多く、出身地のかかりつけ歯科から離れて暮らしていて、定期的な歯科健診を受ける機会を失っていると予想もされているところでございます。そうしたことから、歯周病検診におけるヤング世代のさらなる年齢拡大、例えば20歳とか30歳とか、拡大について、要望させていただきたいと思いますけれども、区の御見解をお聞かせください。

○木山地域保健課長  まだ今年拡大したその25歳、35歳の受診状況というのは数字が固まってはいないんですけれども、ただ、今までもその40歳から75歳まで見てみますと、若い世代ほど受診率は低くなっております。

やはりその困ってからじゃないと行く気にはならないのかもしれないというのはあるんですけれども、今後その20歳、30歳も広げていくかというところでは、国のほうでも新しいその健康日本21の第三次の計画の中では、過去1年にその歯科健診を受診した人の割合を95%にすると言っているんですね。なので、子どもたちとかは学校でできるのでいいんですけれども、そういった習慣をつけていただくような意味では大変意義があるとは思っております。

○辻薫委員  私も歯周病検診を受けたときに初めて、歯磨きの正しい歯磨きの仕方が分かったというぐらいで、60を過ぎて分かるというようなことじゃいけないなと思いまして、本当に若い世代のうちにその正しい歯磨きの仕方、これは歯周病検診のときに何らかの形で先生が心配して教えてくれるんだろうとは思いますので、そういった意味では、この機会を増やすということで、要望をさせていただいたところでございます。

次に、災害時の生活必需品、口腔衛生備蓄事業について伺います。

事業の概要とともに、令和5年度の実績をお聞かせください。

○坂本健康推進課長  こちらは災害時に開設されます救援センターなどにおきまして、避難生活をされる方に向けまして、歯ブラシなどの衛生用品を備蓄するものでございます。令和5年度の実績につきましては、歯ブラシが1万1,400本、それから口腔ケア用のウエットティッシュということで、1,520袋ですね、歯磨きシートのほうを備蓄しております。こちらについては3分の1程度ずつ毎年買っていって、ローリングして買い換えているというようなものでございます。

○辻薫委員  首都直下地震など、大規模災害のときには救援センターの断水が予想されます。そこで、水の使用が不要で、虫歯予防の効果があるとされているのがキシリトールガムです。かむことで唾液が分泌することができて、いかなる環境の下でも歯の健康を保つことに役立つとされています。また、ガムそのものも小さいものなので、消費期限も長いため、災害備蓄用品として適しているということでございます。そこで、災害時生活必需品としての口腔衛生備品にキシリトールガムを追加するよう要望いたしますが、御見解を伺います。

○坂本健康推進課長  委員御指摘ありましたように、災害時には断水という状況も予測されるかと思います。お水が使えれば、ゆすいでいただいたり、歯ブラシしていただくのが一番ですけれども、その辺りが難しい場合もあるということで、今までウエットティッシュなど用意させていただいた面もありました。

それから、ガムにつきましては、かむ効果は今御紹介あったとおりでございます。また効果があるとか、キシリトール自体にも虫歯の予防があるということとか、避難生活、いろいろストレスもかかりますけれども、リラックスできるとか、副産物的な効果もあるという認識はございます。ただ、具体的に何をどの程度備蓄するかということにつきましては、期限もございますし、ほかのものとも兼ね合いもありますので、今後いろいろ研究させていただきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  最後にしますけれども、歯と口腔の健康づくり推進計画では、目指すべき人物像として、生涯にわたり自分の歯で食事を楽しみ、健康に生き生きと暮らせるように歯にとってよい生活習慣を身につけ、口腔機能を維持する人と明記されております。今回はその具体的な取組として取り上げさせていただいたところでございます。

区民のこの健康を保持していくという観点から、ぜひそうした具体的な取組をお願いしたいと思います。私からの質問は以上でございます。